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「神の秘義」に対する地上の敵『その時,神の秘義は終了する』
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を捕らえるため兵士の群を遣わした時,エリヤは天から下ってきた火により,二度にわたり「神の人」として保護されました。その火は各51人から成る二軍の兵士を焼き尽くしたのです。―列王上 18:17-40。列王下 1:2-12。
50 エリヤはこうした目覚ましい業により,エホバが唯一の生けるまことの神であるということのみならず,自分が真に「神の人」,エホバ神の真の預言者であることを実証しました。それに対応する理由をもって,二本の角を持つ地の獣は象徴的な火を天から地に下らせ人びとが自分に対して尊敬を払うよう命じました。特に,それが装う預言的な役割,および偶像礼拝を促進させることによって果たす祭司的な役割に対する尊敬です。世の観点から見る限り,この二重世界強国は天からの是認と支持を受けている証拠を提出しました。さもなければ,どうして地上の政治および軍事上最高の地位にのしあがることができたでしょうか。その驚くべき拡大と,最高の地位を維持するための陸海両域における勝利は,地上のその地位の正当性を支持する,超人的な天からの火のようでした。その上,この英米二重世界強国は,「地」から上って来たその出現当初から,クリスチャンであると主張してきました。大英帝国の君主は,神の恩寵によって支配すると主張し,英国国教会の宗教上の最高首長を務めています。
51 二本の角を持つ象徴的な獣は,子羊のような姿をしていましたが,龍のように語りました。どのように。
51 ですから,二本の角のあるこの象徴的な地の獣は,「子羊のような二本の角」を持ち,神の子羊イエス・キリストの政治的代表者であるかのような振りをしました。それは,子羊のように無害で,攻撃も侵略もせず,だれをも傷つけたり詐取したりする意図はないかのように装いました。しかし現実には,「龍のごとくに話しはじめた」のです。「大いなる龍」悪魔サタンがエホバ神にいどみ,全人類を支配する権利を要求したのと同じく,二本の角を持つ地の野獣も,帝国の力および陸海両軍の力の権により,全地と七つの海を支配する権利を要求しました。龍のように地とその諸民の多くを飲み込み,営利的な詐取と海軍基地の建設を目的としてそれを植民地化したのです。「日の没することのない大英帝国」と言われるようになったのも,もっともなことです。それに加えて,北アメリカ合衆国は南北アメリカ全土を支配するようになりました。このように,地的「野獣」の,羊のような二本の角が与えた印象は,全くの偽りでした。
52 この非常に強力な二重世界強国を出現させたサタンの目的は,明らかに何であったと考えられますか。
52 「大いなる龍」の,王冠を頂いた第七の頭は,七つの世界強国すべての中で最強のこの二重世界強国を,目に見えない様で統御していました。しかもそれは,明らかに,「神の秘義」の敵として最強の世界強国を龍が必要とする,その時においてだったのです。
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「野獣の像」『その時,神の秘義は終了する』
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第23章
「野獣の像」
1,2 啓示の幻に示されているように,「第一の野獣」は何を使って自分に対する崇拝を要求しますか。
像は長い間,偶像礼拝のために用いられてきました。「第一の野獣」すなわち,サタンの世界的な政治組織は,偶像化されることを好み,人びとが像を用いて自分を偶像化するよう促します。いえ,実際にはそうすることを要求するのです。それも,第七の頭
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