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イシュマエル聖書に対する洞察,第1巻
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それから5年たった西暦前1913年,イサクが乳離れする日に,イシュマエルは腹違いの弟を「からかっている」のを見つけられました。(創 21:8,9)これは決してイシュマエルの側の無邪気な子供の遊びなどではありませんでした。むしろそれには,その記述の次の節に暗示されているように,相続権のことでイサクを嘲弄する言動が関係していたのかもしれません。使徒パウロは,その出来事は「象徴的な劇」であったと述べ,半分エジプト人の血を引くイシュマエルがイサクに対して行なった虐待が迫害であったことを示しています。したがって,それが,予告されていた400年に及ぶイスラエルの苦悩の始まりだったのです。その苦悩は西暦前1513年にエジプトでの束縛から救出された時に終わりました。―ガラ 4:22-31; 創 15:13; 使徒 7:6。「イサク」を参照。
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イシュマエル人聖書に対する洞察,第1巻
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イシュマエルがイサクに対して抱いた敵意はその子孫にまで受け継がれたようです。詩編作者は,エホバを「激しく憎む者たち」を列挙した際,その中にイシュマエル人を含めましたから,彼らの敵意はイサクの神をも憎むほどのものでした。(詩 83:1,2,5,6)しかしながら,明らかに例外もありました。イシュマエル人と呼ばれているオビルは,ダビデによって定められた組織上の取り決めのもとで,王のらくだをつかさどりました。―代一 27:30,31。
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