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幼い時から子供をしつける幸せな家庭を築く秘訣
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16 親はエホバについて子供たちにどんなことを教えるべきですか。また,どのように教えるべきですか。
16 教え手になる。エホバは,「あなたは[これらの言葉を]自分の子に教え込(ま)ねばならない」と言われました。何を,どのように教えるかということは文脈に示されています。まず,「あなたは,心をつくし,魂をつくし,活力をつくしてあなたの神エホバを愛さねばならない」とあります。(申命記 6:5)それから,「これらの言葉を……教え込(ま)ねばならない」と続いています。魂をこめてエホバとその律法を愛するようになることを目指して,教えを授けてください。(ヘブライ 8:10と比較してください。)「教え込む」という語には,繰り返しによって教えるという意味があります。ですからエホバは実際のところ,敬虔な人格を培うようお子さんを助ける主要な方法は,神について絶えず話すことである,と言っておられるのです。これには,子供たちと定期的に聖書を研究することが含まれます。
17 親は子供たちのうちに何を育む必要があるかもしれませんか。それはなぜですか。
17 大抵の親は,子供の心に情報を入れるのが容易ではないことを知っています。使徒ペテロは仲間のクリスチャンに,「生まれたばかりの幼児のように,み言葉に属する,何も混ぜ物のない乳を慕う気持ちを培い……なさい」と熱心に勧めました。(ペテロ第一 2:2)『慕う気持ちを培いなさい』という表現から,多くの人は生まれつき霊的な食物を渇望するわけではないことがうかがえます。親は,この慕う気持ちを子供たちの心の中に育む方法を探し出す必要があるでしょう。
18 親はイエスのどんな教え方に見倣うよう勧められていますか。
18 イエスは,例えを用いることによって心を動かしました。(マルコ 13:34。ルカ 10:29-37)この教え方は子供たちには特に効果的です。「わたしの聖書物語の本」という出版物aにあるような,多彩で興味深い物語を使って,聖書の原則を教えてください。子供たちを話に引き込んでください。子供たちに創造力を発揮させ,聖書中の出来事を絵に描いたり,演じたりできるようにしてあげましょう。イエスは質問も用いられました。(マタイ 17:24-27)家族研究の時,イエスの用いられたその方法に見倣ってください。神の律法をただ述べるのではなく,エホバがこの律法をお与えになったのはなぜだろう,この律法を守るとどうなるだろう,守らないとどうなるだろう,といった質問をしてください。そういう質問は,子供が筋道を立てて考え,神の律法が実際的で有益なものであるということを理解するのに役立ちます。―申命記 10:13。
19 親が聖書の原則に従って子供を扱うなら,子供たちはどんな大きな益を得ますか。
19 模範,友,話し相手,教え手になることにより,親は子供がごく幼い時からエホバ神との親密で個人的な関係を培うよう助けることができます。この関係は,お子さんがクリスチャンとして幸福になるための力になります。仲間からの圧力や様々な誘惑に直面しても,自分の信仰にふさわしく生き抜こうとするでしょう。この貴重な関係を高く評価するようお子さんを助け続けてください。―箴言 27:11。
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幼い時から子供をしつける幸せな家庭を築く秘訣
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11 イスラエル人の親たちは,子供が敬虔な人格を培うようどのように助けましたか。
11 エホバは,イスラエル国民が約束の地に入る少し前,イスラエル人の親たちに次のように言われました。「わたしが今日命じているこれらの言葉をあなたの心に置かねばならない。あなたはそれを自分の子に教え込み,家で座るときも,道を歩くときも,寝るときも,起きるときもそれについて話さねばならない」。(申命記 6:6,7)そうです,親は模範,友,話し相手,教え手になる必要があるのです。
12 親が良い模範になることが非常に重要なのはなぜですか。
12 模範になる。最初にエホバは,「これらの言葉をあなたの心に置かねばならない」と言われ,それから,「あなたはそれを自分の子に教え込(ま)ねばならない」と言葉を加えられました。ですから,まず,親の心の中に敬虔な特質がなければなりません。親は真理を愛し,真理を実践しなければなりません。そうするときに初めて,親は子供の心を動かすことができます。(箴言 20:7)なぜでしょうか。子供に対する影響力は,耳で聞くことよりも,目で見ることのほうが大きいからです。―ルカ 6:40。コリント第一 11:1。
13 クリスチャンである親は,子供たちに注意を向ける点で,どのようにイエスの模範に倣えますか。
13 友になる。エホバはイスラエルの親たちに,『家で座るときも,道を歩くときも,子供たちと話しなさい』と言われました。このとおりにするには,親はどんなに忙しくても子供と一緒に時間を過ごす必要があります。イエスは明らかに,子供たちのために時間を取るのは当然だと考えておられました。イエスの宣教が終盤を迎えたころ,「彼に触っていただこうとして,人々が幼子たちをそのもとに連れて来(まし)た」。イエスはどうされましたか。「子供たちを自分の両腕に抱き寄せ,……祝福しはじめられ(まし)た」。(マルコ 10:13,16)考えてみてください。イエスの命が絶たれる時は刻々と迫っていました。それでも,イエスはこの子供たちのために時間を割き,子供たちに注意を向けられたのです。何とすばらしい手本でしょう。
14 親が子供と一緒に時を過ごすのはなぜ有益ですか。
14 話し相手になる。お子さんと一緒に時を過ごせば,お子さんと話し合えるようになります。話し合いを重ねれば重ねるほど,どのようにお子さんの人格が形成されているかがはっきり見えてきます。しかし話し合いというのは,単に話すことではありません。その点を忘れないようにしましょう。ブラジルのある母親は,「私は話の聴き方,心で聴く術を身につける必要がありました」と語りました。この母親の辛抱強さは実を結び,息子は自分の気持ちを打ち明けるようになりました。
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