エテル,I
(Ether)
シェフェラの都市。ユダの領地にありましたが,くじでシメオンに配分されました。(ヨシュ 15:33,42; 19:1-9)今日では一般に,ベート・ジブリーン(エレウテロポリス; ベト・グヴリン)の北西約1.5㌔の所にあるキルベト・エル・アテル(テル・エテル)と同定されています。ヨシュア 19章7節の記述は歴代第一 4章32節の記述と大体並行しており,後者の聖句では,エテルはトケンと呼ばれているようです。
参考文献の中にはエテルが二つあったと論じているものもあります。つまり,ヨシュア 15章42節に出ているエテルはリブナとマレシャの間(つまり,上記のキルベト・エル・アテル)にあり,ヨシュア 19章7節に出ているエテルは南方のチクラグの近くにあったとしています。確かに,ヨシュア 19章7節に出ている他の町はすべて南方にあり,ヨシュア 15章42節に出ている町の多くはもっと北方にありますが,どちらの聖句にもアシャンという町が出ていることに注目すると,はっきり区別することは困難です。