ひざ腱を切る
(ひざけんをきる)(Hamstring)
四足獣のひざ腱とは,後脚の飛節の上の後ろ腱のことです。ひざ腱を切るとは,これらの腱を切る行為で,その動物をかたわにし,仕事や戦いで使えないようにすることです。ヤコブの息子シメオンとレビの横暴さは,彼らがシェケムのヒビ人たちに復しゅうした時のことと思われますが,雄牛のひざ腱を切るという行為になって現われました。(創 49:5,6)イスラエル人は戦いでの作戦の一環として,敵の馬のひざ腱を切りました。ある時には,ヨシュアはそうするようエホバから特別に指示されました。(ヨシュ 11:6,9; サム二 8:3,4; 代一 18:3,4)これは馬を戦いから排除する最も簡単な方法でした。馬はこのようにして不具にされた後,殺されて,戦車と一緒に処分されたに違いありません。イスラエル人は,敵の馬を自分たちのものにしたり,その後の戦いに用いたりしないなら,エホバではなく馬に保護を求めるというわなに陥らないよう守られたことでしょう。―申 17:16; イザ 31:1,3と比較。