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「戦いはエホバのもの」ものみの塔(一般用)2016 | No. 5
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自分をゴリアテと比べたりはせず,ゴリアテをエホバと比べたのです。身長約2.9㍍もあり,天にも届きそうな大男ゴリアテも,宇宙の主権者と比べれば,どれほど大きいと言えるでしょう。実際,他の人間と同様,虫のような存在にすぎません。しかも,今まさにエホバに滅ぼされようとしているのです。
ダビデは,袋から石を取り出しながら,敵に向かって走って行きます。その石を石投げに装填し,頭の上でヒューヒューと大きな音が出るまでぐるぐると回します。ゴリアテもダビデのほうへ進み出ます。盾持ちはそのすぐ前にいたことでしょう。ゴリアテにとっては,その並外れた身長がかえって不利になります。普通の身長の盾持ちでは,盾を持ち上げてこの巨人の頭を保護することはとてもできないからです。ダビデはまさにそこを狙います。―サムエル第一 17:41。
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ダビデとゴリアテの対決 本当にあったことですかものみの塔(一般用)2016 | No. 5
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1 | 本当に身長が約2.9㍍もあったのか
聖書によると,ゴリアテの身の「丈は六キュビトと一指当たり」ありました。(サムエル第一 17:4)このキュビトは44.5㌢で,一指当たりは22.2㌢でした。計算すると,約2.9㍍になります。そんなに高いはずはないと言う人もいます。しかし,現代において,記録に残っている最も背が高い男性は身長が2.7㍍以上ありました。ゴリアテの身長がそれよりも20㌢ほど高かったというのはあり得ないことでしょうか。ゴリアテはレファイム族の出身で,レファイム族の人々は体が異常に大きなことで有名でした。西暦前13世紀のエジプトの文献は,カナンの地の恐ろしい戦士たちの中に身長が2.4㍍以上ある者がいたと述べています。ですから,ゴリアテの身長は,前代未聞の高さだとはいえ,あり得ないものではありません。
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