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ツァレタン聖書に対する洞察,第2巻
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この場所について述べている最初の箇所はヨシュア 3章16節です。そこでは,「ツァレタンのそばの都市アダムのところで」ヨルダン川の水が奇跡的にせき止められたことが説明されています。後に,神殿のための銅の品々が鋳造された時,そのような鋳造作業がヨルダンの地域の,「スコトとツァレタンの間で,粘土の鋳型で」行なわれた,と記録は述べています。(王一 7:46)ヨルダン渓谷で粘土が採れたことが一因となって,この地域ではそのような銅の鋳造作業が可能になりました。
アダムのあった場所は一般にテル・エ・ダーミエ(ヨルダン川の東側の,ワディ・ファールアの入口に向かい合う所にある)とされており,スコトの位置はアダムの北北東約13㌔の所であると考えられているので,これらの聖句はツァレタンがヨルダン川の西側の,アダムやスコトから遠くない所にあったことをうかがわせます。
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ツァレタン聖書に対する洞察,第2巻
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列王第一 7章46節と並行している歴代第二 4章17節の記述には,ツァレタンの代わりに「ツェレダ」が出て来ます。これはその名前の異なるつづりを表わしているのかもしれません。
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