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モアブ,モアブ人聖書に対する洞察,第2巻
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既に西暦前9世紀の終わりごろ,アモスはモアブが「石灰のためにエドムの王の骨を焼いた」ゆえに災いを被るであろうと書きました。(アモ 2:1-3)このことから,列王第二 3章26,27節でメシャがささげたと述べられているのは彼自身の子ではなく,エドムの王の長子ということになる,と理解する人たちもいますが,それはありそうにない推測です。それでも,ユダヤ人の伝承の一つは確かにアモスの述べたこの出来事をメシャに対して行なわれた戦争と結び付けており,その戦闘の少し後にモアブ人はエドムの王の骨を掘り出し,それからそれを焼いて石灰にしたと唱えています。しかし,聖書の記録には関係している時期を確定するだけの根拠が見当たりません。
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