どんな祈りは聞いてもらえる?
エホバは「祈りを聞く方」です。(詩編 65:2)いつでもどこでも,声に出しても出さなくても,祈りを聞いてくれます。私たちに「父」と呼んでほしいと思っています。エホバは優しい最高のお父さんです。(マタイ 6:9)どうやって祈ったらいいか教えてくれています。
イエスの名によって祈る
心から祈る
「あなたの気持ちを全て神に伝えよ」。詩編 62:8
優しいお父さんに話すかのように祈ることができます。祈りの本を読み上げたり暗記した言葉をただ繰り返したりするのではなく,敬意を込めて心から祈るようにします。
神様の考えに合った祈りをする
「神は,私たちが神の意志に沿って願い求めることは何でも聞いてくださる」。ヨハネ第一 5:14
聖書には,エホバが私たちにしてくれることや,私たちにしてほしいと思っていることが書かれています。神様に祈りを聞いてもらうには「神の意志に沿って」祈ることが必要です。聖書を学んで神様のことをよく知ることが大切です。そうすれば神様は喜んで聞いてくれます。
どんなことを祈れるか
自分に必要なものについて祈る。衣食住など生活に必要なものを与えてほしいと祈ることができます。良い判断をするための知恵や大変な状況に耐える力を求めることもできます。他にも,信仰や許し,神の助けを求めることができます。(ルカ 11:3,4,13。ヤコブ 1:5,17)
他の人のために祈る。親は子供たちが助け合っているのを見ると喜びます。エホバもお父さんとして,私たちに互いのことを気に掛けて助け合ってほしいと思っています。それで,夫や妻,子供たち,親族,友達のために祈ることができます。聖書には「互いのために祈ってください」と書かれています。(ヤコブ 5:16)
感謝を伝える。聖書によると,全てのものを造った神様は「天からの雨と実りの季節を与え,食物を豊かに供給して人々の心を喜びで満たし」ました。(使徒 14:17)神様がしてくれたことをよく考えると,祈りで感謝の気持ちを伝えたいと思うようになります。神様に喜ばれることをして感謝を表すこともできます。(コロサイ 3:15)
諦めずに祈り続ける
何度も真剣に祈っても答えがすぐに来ないと,がっかりしてしまうかもしれません。神様は聞いていないのでしょうか。そんなことはありません。実例を幾つか考えましょう。諦めずに祈り続ける大切さが分かります。
最初の記事に出てきたスティーブはこう話します。「祈るのをやめていたら,何年も前に,生きることを諦めていたと思います」。でも聖書を勉強して,祈り続ける必要があることを知りました。こう言っています。「友達がいろいろと支えになってくれています。そのことを神様に感謝しています。今が一番幸せです」。
祈りを聞いてもらう資格なんてないと思っていたジェニーはこう言っています。「とても落ち込んでいた時,どうしてこんなに惨めな気持ちになるのか教えてほしいと祈りました」。どうなりましたか。「自分を客観的に見られるようになりました。自分は駄目だと思うとしても,エホバはそんなふうに思っていません。頑張ろうという気持ちが湧いてきました。祈ったことで,エホバを優しくて思いやりのある神様,お父さん,友達として感じられるようになりました。いつも私のそばにいて支えてくれます。エホバが喜ぶことをしようと努力する私を助けてくれるんです」。
イサベルという女性は妊娠していた時,生まれてくる子供には重い障害があると医師から告げられました。打ちのめされました。子供をおろすように勧める人たちもいました。イサベルはこう話します。「とても苦しくてつらかったです。助けてくださいと何度も神様に祈りました」。やがて息子のヘラルドが生まれましたが,障害がありました。イサベルの祈りは聞かれなかったのでしょうか。こう言っています。「息子は今,14歳です。ハンディがあっても幸せそうな息子を見ると,エホバが祈りに答えてくださったんだと感じます。息子はエホバからの大切な贈り物です」。
詩編作者はこう書きました。「エホバ,あなたは温厚な人たちの訴えを聞いてくださる。彼らの心を強くし,よく注意を払ってくださる」。(詩編 10:17)この記事に出てきた人たちと同じように,諦めずに祈り続けるのは大切です。
聖書にはイエスの祈りが幾つも記録されています。有名なのは弟子たちに教えた祈りです。どんな祈りでしょうか。