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「ゴグよ,私はあなたに敵対している」エホバの清い崇拝 ついに回復される!
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「土地」とは何か
11. エゼキエルの預言には,ゴグが攻め込む「土地」についてどんなことが述べられていますか。
11 3節で考えたように,マゴグのゴグはエホバにとって大切な土地に攻め込み,エホバの非常に激しい怒りを引き起こします。その土地とは何でしょうか。エゼキエルの預言に再び注目しましょう。(エゼキエル 38:8-12を読む。)預言によるとゴグは,「国々から再び集められた人々」,「連れ戻された人々がいる土地に攻め込」みます。その土地に住み,回復された崇拝を行う人々については何と述べられているでしょうか。彼らは「安心して住んで」おり,「城壁やかんぬきや門に守られていない」居住地にいて,「財産を蓄えて」います。そこにいるのは,エホバへの清い崇拝を行う世界中の人たちです。一体どんな土地でしょうか。
12. 古代にイスラエルの土地でどんな回復が生じましたか。
12 答えを知る上で,古代イスラエルで生じた回復について考えることは役立ちます。そのイスラエルの土地では幾世紀にもわたり,神に選ばれた民が暮らし,働き,崇拝を行っていました。イスラエル人が不忠実になった時,エホバはエゼキエルを通して,彼らの土地が荒廃させられることを予告しました。(エゼ 33:27-29)しかしエホバは,悔い改めた人たちが後にバビロン捕囚から帰還し,その土地で清い崇拝を回復させることも預言しました。エホバの祝福により,イスラエルの土地はすっかり変わり,「エデンの園のように」豊かになるのです。(エゼ 36:34-36)その回復は紀元前537年に始まり,その年に,捕囚にされていたユダヤ人は愛する故国で清い崇拝を回復させるためにエルサレムに帰還しました。
13,14. (ア)神の崇拝者たちが導き入れられた比喩的な土地とは何ですか。(イ)その土地がエホバにとって大切なのはなぜですか。
13 現代においても,神への清い崇拝を行う人たちは,同じような回復を経験しました。この本の第9章で学んだように,神の民は長年にわたり大いなるバビロンに捕らわれた状態にありましたが,1919年までに解放されました。その年にエホバは,解放された崇拝者たちを比喩的な土地に導き入れました。その土地とは,比喩的なパラダイスのことです。すなわち,真の神を崇拝することができる,安全で神から豊かに恵まれた環境もしくは状態です。その土地で私たちは一緒に安心して暮らすことができます。(格 1:33)神からの教えという食物を豊富に得て,神の王国について伝えるという有意義な仕事をたくさん行えます。「エホバの祝福が人を富ませる。それに痛みは伴わない」という格言がまさに真実であることを実感します。(格 10:22)私たちは地球上のどこに住んでいても,言動によって清い崇拝を活発に支持している限り,この土地つまり比喩的なパラダイスにいると言えます。
14 この比喩的な土地はエホバにとって大切です。なぜでしょうか。そこに住んでいる人たちは,エホバご自身が清い崇拝に引き寄せた,「あらゆる国の貴重なもの」だからです。(ハガ 2:7。ヨハ 6:44)その人たちは,神の高尚な性質を反映した新しい人格を身に着けようと真剣に努力しています。(エフェ 4:23,24; 5:1,2)清い崇拝を行う者として,神への奉仕に自分を余すところなく差し出し,神をたたえて神への愛を実証します。(ロマ 12:1,2。ヨハ一 5:3)エホバは,ご自分の崇拝者たちが比喩的な土地を美しくするために一生懸命働いているのを見て,心が喜びで満たされるに違いありません。そうです,私たちは生活の中で清い崇拝を優先することにより,比喩的なパラダイスを美しくするだけでなく,エホバの心を喜ばせることができるのです。(格 27:11)
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「ゴグよ,私はあなたに敵対している」エホバの清い崇拝 ついに回復される!
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16 マゴグのゴグは,回復された比喩的な土地にいつ攻め込むのか。預言はこう答えています。「あなたは最後の年月に……土地に攻め込む」。(エゼ 38:8)ゴグが攻め込むのはこの体制の終わりが近い時である,ということが示唆されています。覚えておきたいこととして,大患難は世界中の間違った宗教全体を表す大いなるバビロンの滅びをもって始まります。間違った宗教組織が滅ぼされた後,ハルマゲドンが始まる前に,ゴグは正しい崇拝を行う人たちに対して最後の総攻撃を仕掛けます。
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