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「わたしたちにお話しください。そのようなことはいつあるのでしょうか」ものみの塔 1994 | 2月15日
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しかし,『太陽が闇に変わり,月が血になり,星がその輝きをとどめる』ことに関するヨエルの言葉についてはどうでしょうか。それが西暦33年に,あるいは30年余にわたるユダヤ人の事物の体制の終結の期間中に成就したことを示すものは何もありません。
12,13 ヨエルが予告した天界の現象はどのように成就しましたか。
12 明らかに,ヨエルの予言の後半は,「畏怖の念を抱かせる,エホバの大いなる日の来る」こと,つまりエルサレムの滅びと一層密接に関連していました。「ものみの塔」誌,1967年3月15日号は,西暦70年にエルサレムに降り懸かった患難についてこう述べています。「それは確かにエルサレムとその子たちにとって『エホバの日』でした。そしてその日に伴って多くの『血と火と立ちこめる煙』があり,昼の太陽は陰うつさのこもる町を明るくせず,夜の月は流血を暗示して,静かな銀光を投げませんでした」。c
13 そうです,すでに注目した他の預言の場合と同様,ヨエルが予告した天界の現象は,エホバが裁きを執行される時に成就することになっていました。太陽と月と星が暗くなることは,ユダヤ人の体制の終結期間全体にわたって起きたのではなく,刑執行隊がエルサレムに攻めて来た時に起こりました。論理的に言って,ヨエルの預言のその部分は現在の体制に対する神の刑執行が始まる時に,より大規模な仕方で成就すると考えられます。
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「わたしたちにお話しください。そのようなことはいつあるのでしょうか」ものみの塔 1994 | 2月15日
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c ヨセフスはローマ人によるエルサレムの最初の攻撃(西暦66年)とその滅びまでの間の事態の進展についてこう書いています。「夜間に壊滅的なあらしが起こった。大暴風が吹き荒れ,滝のような雨が降り,絶え間なく稲妻が光り,恐ろしい雷鳴がとどろき,耳をろうするようなごう音と共に地は揺れ動いた。事物の枠組み全体のこうした崩壊は,人類を襲う災いをはっきりと予表するものであり,だれもそれらの兆しが比類のない大変災の前兆であることを疑えなかった」。
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