トロフィモ
(Trophimus)[養う; 滋養物を与える]
使徒パウロの同労者。エフェソスの異邦人のクリスチャン。(使徒 21:29)トロフィモがクリスチャンになったのは,パウロが第3回宣教旅行の時にエフェソスで長期の宣教を行なっていた間かもしれません。その後トロフィモはパウロの旅の仲間の一人になり,マケドニアを経て小アジアに入りエルサレムに至る帰路の旅に同行しました。(使徒 20:3-5,17,22)トロフィモはエルサレムでパウロと共にいるところを見られたので,パウロが数人の人々を連れて神殿の敷地に入った時,ユダヤ人たちは異邦人のトロフィモが異邦人の中庭を越えて神殿を汚したと考えました。この間違った憶説に基づいて彼らはパウロを襲いました。(使徒 21:26-30; 24:6)何年かたって,パウロの最初の投獄の後,トロフィモは再びパウロと共に旅をしました。しかし,トロフィモの郷里からそう遠くないミレトスに着いた時,トロフィモは病気になってしまい,旅を続けられなくなりました。―テモ二 4:20。