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『大いなるバビロンは倒れた!』啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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「また,別のみ使い,三人目の者が彼らの後に従い,大声でこう言った。『野獣とその像を崇拝して,自分の額または手に印を受ける者がいれば,その者は,憤りの杯に薄めずに注がれた神の怒りのぶどう酒を飲むことにな(る)』」。(啓示 14:9,10[前半])啓示 13章16節と17節では,主の日の期間中,野獣の像を崇拝しない人たちは苦しんだり,殺されたりする場合さえあることが明らかにされました。今度は,エホバが,「その印,つまり野獣の名もしくはその名の数字を持つ」人々を裁く決意をしておられることが分かります。それらの人々はエホバの怒りの苦い「憤りの杯」からいやおうなく飲まされることになります。それは彼らにとって何を意味するでしょうか。西暦前607年に,エホバがエルサレムに「憤りの杯」から強制的に飲ませた時,その都はバビロニア人の手により「奪略と崩壊,飢えと剣」に遭遇しました。(イザヤ 51:17,19)同様に,地の政治強国やその像,つまり国際連合を偶像として崇拝する人たちがエホバの憤りの杯から飲む時,その結果は彼らにとって災いとなります。(エレミヤ 25:17,32,33)彼らは完全に滅ぼされてしまいます。
14 野獣とその像を崇拝する人々は滅ぼされる前でさえ,何を被らなければなりませんか。ヨハネはそのことをどのように描写していますか。
14 しかし,その滅びが起きる前でさえ,野獣の印のある人々はエホバの不興という責め苦をもたらす影響を被らなければなりません。み使いは野獣とその像を崇拝する者たちについて語り,ヨハネにこう知らせます。「(その者は)聖なるみ使いたちの見るところで,また子羊の見るところで,火と硫黄による責め苦に遭わされるであろう。
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『大いなるバビロンは倒れた!』啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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15,16 啓示 14章10節の「火と硫黄」という言葉にはどのような意味がありますか。
15 中には,この句で言及されている火と硫黄は地獄の火が実在することを示す証拠であると考えた人もいます。しかし,同様の預言をちょっと調べてみると,その文脈の中のこれらの言葉の真の意味が分かります。昔のイザヤの時代に,エホバはエドムの国民がイスラエルに対して抱いた敵意のゆえに処罰されることを同国民に警告されました。エホバはこう言われました。「その奔流は歴青に,その塵は硫黄に必ず変えられ,その地は必ず燃える歴青のようになる。それは夜も昼も消されることがなく,その煙は定めのない時に至るまで立ち上る。彼女は代々乾き切ったままとなり,限りなく永久にだれもそこを通り過ぎる者はいない」― イザヤ 34:9,10。
16 エドムは永遠に燃やされるため,ある神話上の地獄の火の中に投げ込まれましたか。もちろん,そうではありません。かえって,その国民はあたかも火と硫黄で完全に焼き尽くされたかのように,世の舞台から完全に姿を消しました。処罰の結末は永遠の責め苦ではなく,「空漠……荒漠……無」でした。(イザヤ 34:11,12)「定めのない時に至るまで立ち上る」煙は,そのことを生き生きと例証しています。家が全焼すると,火炎が消えた後でも,しばらくの間,灰の中から煙が出て来るので,壊滅的な大火災があったことを傍観者に示す証拠となります。今日でさえ,神の民はエドムの滅びから学べる教訓を覚えています。こうして,『彼女の燃える煙』は象徴的な仕方で依然として立ち上っています。
17,18 (イ)野獣の印を受ける人々は結局どうなりますか。(ロ)野獣を崇拝する者たちはどのようにして責め苦に遭わされますか。(ハ)『彼らの責め苦の煙が限りなく永久に上る』というのは,どうしてでしょうか。
17 野獣の印を持っている人々もまた,あたかも火によるかのように,完全に滅ぼされます。後の章の預言が明らかにしているように,彼らの死体は動物や鳥が食べることができるよう埋葬されずに放置されます。(啓示 19:17,18)ですから,文字通り永久に責めさいなまれるのでないことは明らかです! 彼らはどのようにして「火と硫黄による責め苦に遭わされる」のでしょうか。真理がふれ告げられて,彼らのことが暴露され,来たるべき神の裁きについて警告されるからです。したがって,彼らは神の民のことをあしざまに言い,できれば,ずる賢い仕方で政治的な野獣を説得して,エホバの証人に対して迫害をさせたり,証人たちを殺させたりさえします。
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『大いなるバビロンは倒れた!』啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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18 今日,だれが,責め苦をもたらす音信を伝えていますか。象徴的ないなごには,額に神の証印のない人々を責め苦に遭わせる権威があることを思い出してください。(啓示 9:5)み使いの導きを受ける,それらのいなごが,責め苦に遭わせる者たちであることは明らかです。
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