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神の裁きの日 ― その喜ばしい成果!啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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命の巻き物
11 (イ)「命の巻き物」とは何ですか。だれの名がその巻き物に記されていますか。(ロ)命の巻き物はどうして千年統治の期間中に開かれますか。
11 ヨハネは「命の巻き物」について語っています。これは,エホバから永遠の命を受ける見込みのある人たちの記録です。この巻き物には,イエスの油そそがれた兄弟たちや大群衆の人たち,ならびにモーセなどの昔の忠実な人たちの名が記されています。(出エジプト記 32:32,33。ダニエル 12:1。啓示 3:5)復活させられる「不義」者で,命の巻き物に名を記された人は,まだ一人もいません。それで,命の巻き物は千年統治の期間中に開かれて,資格を得るほかの人々の名を記すことが許されます。命の巻き物,もしくは命の書に名を記されない者たちは,「火の湖に投げ込まれ」ます。―啓示 20:15。ヘブライ 3:19と比較してください。
12 開かれた命の巻き物に,ある人の名が記されるかどうかは,何によって決まりますか。エホバの任命された審判者はどのように手本を示されましたか。
12 では,その時,開かれた命の巻き物に,ある人の名が記されるかどうかは,何によって決まりますか。その主な要素はアダムとエバの時代と同様,エホバへの従順です。使徒ヨハネが愛する仲間のクリスチャンにあてて書き送ったように,「世は過ぎ去りつつあり,その欲望も同じです。しかし,神のご意志を行なう者は永久にとどまります」。(ヨハネ第一 2:4-7,17)従順に関しては,エホバの任命された審判者は手本を示されました。「[イエス]はみ子であったにもかかわらず,苦しんだ事柄から従順を学ばれました。そして,完全にされた後,自分に従う者すべてに対し,永遠の救いに責任を持つ者となられました」― ヘブライ 5:8,9。
別の種々の巻き物を開く
13 復活させられる人たちは,従順であることをどのように立証しなければなりませんか。また,どんな原則に従わなければなりませんか。
13 復活させられる人たちは,従順であることをどのように立証しなければなりませんか。イエスご自身,二つの大きな戒めに言及して,こう言われました。「第一は,『聞け,イスラエルよ,わたしたちの神エホバはただひとりのエホバであり,あなたは,心をこめ,魂をこめ,思いをこめ,力をこめてあなたの神エホバを愛さねばならない』。第二はこうです。『あなたは隣人を自分自身のように愛さねばならない』」。(マルコ 12:29-31)さらに,盗み,うそをつくこと,殺人,および不道徳な行ないを退けるというような,自ら従わなければならない,確立されたエホバの原則もあります。―テモテ第一 1:8-11。啓示 21:8。
14 どんな別の種々の巻き物が開かれますか。それらの巻き物には何が収められていますか。
14 しかし,ヨハネは千年統治の期間中に開かれる,別の種々の巻き物にも言及しました。(啓示 20:12)それらの巻き物とは何でしょうか。エホバは時々,特定の状況のための明確な指示をお与えになりました。例えば,エホバはモーセの時代に,もしイスラエル人が従ったなら,彼らにとって命を意味するものとなった,一連の詳細な律法を備えられました。(申命記 4:40; 32:45-47)1世紀には,忠実な人たちがキリスト教の事物の体制のもとでエホバの原則に従うのを助けるため,新しい指示が与えられました。(マタイ 28:19,20。ヨハネ 13:34; 15:9,10)さて,死人は,『それらの巻き物に書かれている事柄により,その行ないにしたがって裁かれる』と,ヨハネは報告しています。ですから,明らかに,それらの巻き物が開かれると,千年の期間中,人類に対するエホバの詳細なご要求が発表されることでしょう。従順な人々はそれらの巻き物に記されている規定や戒めを生活に当てはめて,自分たちの日を長くし,最終的には永遠の命を得ることができるようになります。
15 復活が行なわれる際,どんな教育運動が必要になりますか。復活は多分,どのような仕方で行なわれるでしょうか。
15 神権的な教育の何と大規模な運動が必要となるのでしょう。2005年中,世界中のエホバの証人は,平均606万1,534件の聖書研究を様々な場所で司会しました。しかし,復活が行なわれる際,聖書や新しい種々の巻き物に基づく幾千幾百万件もの数え切れないほどの研究が司会されるに違いありません! 神の民は皆,教える者となって努力する必要があります。復活させられる人々も進歩するにつれて,この膨大な教育計画に参加することでしょう。復活は多分,生きている人々が以前の家族の成員や知り合いを迎えて教える喜びにあずかり,次いでそれらの人たちがほかの人々を迎えて教えるという仕方で行なわれるでしょう。(コリント第一 15:19-28,58と比較してください。)今日,真理を活発に広めている600万人以上のエホバの証人は,復活が行なわれる際にあずかりたいと望んでいる特権を受けるための良い土台を据えています。―イザヤ 50:4; 54:13。
16 (イ)だれの名は命の巻き物,もしくは命の書に書き記されませんか。(ロ)だれの復活は,「命の」復活となりますか。
16 イエスは地的な復活に関して,『良いことを行なった者は命の復活へ,いとうべきことを習わしにした者は裁きの復活へと出て来ます』と言われました。ここでは,「命」と「裁き」とが互いに対比させられて,霊感を受けて記された聖書や種々の巻き物に基づいて教えられた後に,「いとうべきことを習わしにした」,復活させられた人々は命を受けるに値しない者として裁かれることが示されています。そのような人々の名は命の巻き物,もしくは命の書には書き記されません。(ヨハネ 5:29)これは,だれであれ,以前,忠実な歩み方をしていたのに,千年統治の期間に何かの理由でわきにそれる人々にも当てはまります。(出エジプト記 32:32,33)一方,それらの巻き物に書き記されている事柄に従順に従う人たちの名は,記録文書,つまり命の巻き物に記されて保存され,それらの人々は生き続けます。それらの人たちの復活は,「命の」復活となります。
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