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神はなぜ苦しみをなくさないのですかものみの塔 2014 | 1月1日
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サラ: はい。「さて,エホバ神が造られた野のすべての野獣のうち蛇が最も用心深かった。それで蛇が女にこう言いはじめた。『あなた方は園のすべての木からは食べてはならない,と神が言われたのは本当ですか』。それに対して女は蛇に言った,『園の木の実をわたしたちは食べてよいのです。でも,園の真ん中にある木の実を食べることについて,神は,「あなた方はそれから食べてはならない。いや,それに触れてもならない。あなた方が死ぬことのないためだ」と言われました』。それに対して蛇は女に言った,『あなた方は決して死ぬようなことはありません。その木から食べる日には,あなた方の目が必ず開け,あなた方が必ず神のようになって善悪を知るようになることを,神は知っているのです』」。
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神はなぜ苦しみをなくさないのですかものみの塔 2014 | 1月1日
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メグ: そのとおりです。サタンはそのあとすぐ,「あなた方は決して死ぬようなことはありません」と言うことにより,神をひどく非難しました。神をうそつき呼ばわりしたのです。
サラ: 本当ですね。その点は知りませんでした。
メグ: 神をうそつき呼ばわりしたサタンは,ある論争を引き起こしました。それを解決するには時間がかかります。どうしてか,分かりますか。
サラ: うーん,よく分かりません。
メグ: では,次のような例えで考えてみましょう。わたしが「サラさんより力が強い」と言ったとします。その主張は間違っている,ということをどのように証明できますか。
サラ: そうね,力試しをすればいいんじゃない?
メグ: そうです。何か重たい物をわたしたちのどちらが持ち上げられるかを見れば,分かりますね。実際,どちらが強いかは,わりと簡単に証明できます。
サラ: まぁ,そうですね。
メグ: では,もし「わたしのほうが正直だ」と主張したら,どうでしょう。証明することは難しいのではないでしょうか。
サラ: ええ,そう思います。
メグ: 何と言っても,正直さは力のようなものではなく,単なる力試しでは証明できませんからね。
サラ: ええ,できませんね。
メグ: 実のところ,その問題を解決するには,他の人々がわたしたち二人を観察して,実際にどちらのほうが正直かを見定められるだけの時間がどうしても必要です。
サラ: 確かに,そうですよね。
メグ: では,もう一度,創世記のこの記述を見てください。サタンは,自分は神より強い,と主張しているでしょうか。
サラ: いいえ,そうは言っていませんね。
メグ: もしもそう主張したのであれば,神はその偽りをすぐに証明することもできたでしょう。しかし,サタンはそう主張したのではなく,自分のほうが神よりも正直だと主張しました。事実上,エバに,『神はうそをついているが,わたしは本当のことを言っている』と述べたのです。
サラ: なるほど。
メグ: それで,問題を解決するのに最善なのは,時がたつままにすることでした。そうすれば,やがては,どちらが本当のことを言っていて,どちらがうそをついているのか,明らかになるのです。知恵に富む神はそのことをご存じでした。
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