-
神に近づく聖書に対する洞察,第1巻
-
-
ノアは同時代の人々の中で義にかなった,とがのない歩み方をしたので,神に近づくことができ,また生き長らえることができました。(創 6:9-19)大洪水の後,ノアはアベルのように,犠牲をささげることによって神に近づきました。ノアは祝福され,神の是認を得るために満たすべき付け加えられた必要条件や,以後全地球的大洪水が起こらないことを保証した,すべての肉なるものとの神の契約について知らされました。(創 8:20,21; 9:1-11)「セムの神エホバ」という表現は,この息子のほうがその二人の兄弟たちよりも神との一層恵まれた立場を得ていたことを示唆しているようです。―創 9:26,27。
-
-
ハム聖書に対する洞察,第2巻
-
-
その後しばらくして,ハムは,息子のカナンがのろわれる原因となったある出来事にかかわりました。ノアはぶどう酒に酔って,天幕の中で身をあらわにしました。ハムは父親の裸を見,神が人類を保護するための手だてとされた僕であり預言者でもあった家長のノアにふさわしい敬意を示さず,自分が見たことを二人の兄弟に告げました。セムとヤペテはふさわしい敬意を示し,父親の裸を眺めてその名誉を傷つけることがないよう,マントを持って後ろ向きに歩いて行ってノアを覆いました。ノアは目が覚めた時に,ハムではなくてハムの息子のカナンをのろいました。それに付随してセムに与えられた祝福の中では,ヤペテに対する祝福は含まれていましたが,ハムは外され,無視されました。カナンだけがのろわれた者として述べられ,セムとヤペテの奴隷になることが預言的に予告されました。―創 9:20-27。
カナン自身が直接その出来事に関係し,父親のハムがカナンを正さなかったという可能性があります。あるいは,霊感によって預言となる事柄を語ったノアは,恐らく息子のカナンにすでに表われていたと思われるハムの悪い傾向がカナンの子孫に受け継がれることを予見していたのかもしれません。そののろいは,セム系のイスラエル人がカナン人を征服した時に部分的に成就しました。滅ぼされなかった人々(ギベオン人はその例[ヨシュ 9章])はイスラエルの奴隷になりました。幾世紀も後に,ハムの息子カナンの子孫がヤペテ系の世界強国メディア-ペルシャ,ギリシャおよびローマの支配下に置かれた時,そののろいは一層の成就を見ました。
黒色人種は,また,その人種の人々が奴隷状態に置かれたことはカナンに宣告されたのろいの結果であるという誤った見方をした人もいます。ところが,のろわれた者であるカナンの子孫は黒色人種ではありません。黒色人種は,クシュと恐らくはプトの子孫です。この二人は,ハムの他の息子で,その出来事やのろいとは関係がありませんでした。
-
-
ヒビ人聖書に対する洞察,第2巻
-
-
聖書は,ヨシュアがそれら諸国民の都市をことごとく滅ぼしたいきさつを記録しています。(ヨシュ 10,11章)「ミツパの地のヘルモン[山]のふもと」に住むヒビ人は,ハツォルの王ヤビンの命令に従ってカナン人の王たちに加わり,ヨシュアに立ち向かった部族の一つでした。(ヨシュ 11:1-3)ヒビ人はイスラエルと戦って敗北を喫した者たちの中に挙げられています。(ヨシュ 9:1,2; 12:7,8; 24:11)しかし,ヒビ人の国民の中にも助命されたグループが一つありました。(ヨシュ 9:3,7)それはギベオン人のグループで,彼らはヒビ人の他の3都市をも代表していたようです。これらの人々だけがエホバを恐れ,エホバがイスラエルのために戦っておられることを認めていました。彼らは策略を講じて何とかイスラエルの指導者たちと契約を結ぶことができたので,殺されることなくイスラエルの召し使いにされました。(ヨシュ 9:1-15,24-27)これは,カナンに対するノアののろいが成就したことを示す一例です。ギベオン人とその仲間たちは滅ぼされなかったものの,セム人の奴隷になったからです。―創 9:25-27。
-