-
銀行,銀行家聖書に対する洞察,第1巻
-
-
イスラエル国民の経済は基本的に農業経済でしたから,バビロン,ティルス,およびシドンなどの商業中心地に比べて金融事業の必要性はかなり低いものでした。申命記 23章19節で,仲間のイスラエル人に貸し付けた金銭からいかなる利息を取ることも非とされていますが,これは主として困窮し,貧困に陥った人たちが借り入れる場合のことであったようです。(出 22:25; レビ 25:35-37; 王二 4:1-7と比較。)非イスラエル人への貸し付けでは利息を取ることがはっきり認められていました。(申 23:20)貴重品は,安全な保管のため信頼できる人の手にしばしば託されましたが(出 22:7),イエスのたとえ話の無精な奴隷がしたように,地中に埋めるという方法を取る人もいました。(マタ 25:25。マタ 13:44と比較。)この習慣を裏付けているのは,聖書の地の考古学者や農夫によって発掘されたおびただしい貴重品や硬貨です。
-
-
利息聖書に対する洞察,第2巻
-
-
すでに西暦前2千年紀に,バビロンにはかなり発達した貸し付け制度がありました。ハンムラビ法典は,金銭や穀物に20%の割で利息がかけられていたことを示唆しており,それより高い利率を請求する商人は,貸し出した分を失うことになると規定しています。それとは対照的に,イスラエルに対する神の律法は,困窮している仲間のイスラエル人に利息を課して貸し付けることを禁じていました。だれも他人の経済上の失敗から利益を得てはなりませんでした。(出 22:25; レビ 25:36,37; 申 23:19)また箴言 28章8節は,不当に利息を集めて手に入れた財産が,いずれは「立場の低い者たちに恵みを示す者」の所有物になることを示唆しています。
-