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クシュ聖書に対する洞察,第1巻
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「エチオピア人[クーシーム]のそばにいた……アラブ」とは(代二 21:16),恐らく,アラビア半島の南西沿岸に住み,こうして紅海を挟んでアフリカと向かい合っていたアラブの諸部族のことであったと思われます。
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クシュ人聖書に対する洞察,第1巻
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「クシュ人」という語は,アフリカのクシュの地の住民を指す場合もあり,幾つかの例ではアラビア半島に住む人々を指すこともあります。モーセの妻チッポラは後者の同定に当てはまるようです。(出 18:1-5; 民 12:1)チッポラはケニ人でしたが,その先祖は確定できません。(創 15:18,19; 裁 4:11)歴代第二 21章16節では,あるアラブ人たちのことを述べるのに,「エチオピア人[クシュ人]のそばに[いた]」という表現が用いられていますが,この表現には,「エチオピア人の支配下に[あった]」という意味もあるかもしれず,このことは「クシュ人」という名称をクシュの子孫ではない人々に当てはめる一つの根拠を示唆しているのかもしれません。クシュの子らのうち数人は,アラビア半島に住み着いたと考えられています。―「サブタ」; 「ハビラ」3項を参照。
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