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神は思いやりのある者を救い出されるものみの塔 1979 | 9月15日
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しかし,ダビデはさらにひどい裏切り行為を経験しました。ダビデは次のように記しています。「さらに,わたしと平和な間柄にあり,わたしが信頼し,わたしのパンを食べていた者が,わたしに向かってそのかかとを大きくした」― 詩 41:9,新。
ダビデのもてなしをしばしば受けて「パンを食べていた」腹心の友でさえダビデを裏切りました。裏切り者は,馬が向きを変えて飼い主をける場合があるのと同じように,王に向かって『かかとを大きくしました』。これは,ダビデの個人的な助言者アヒトペルのことを言っているものと理解されています。アヒトペルの助言は,エホバの直接の言葉であるかのようにみなされていました。(サムエル後 15:12; 16:23)アヒトペルは裏切り者となり,王に敵対するアブサロムに加わりました。(サムエル後 15:31; 16:15)a それで,ダビデに敵対してたくらむそれらの人々の一人として,この詩篇の1節に述べられているような「身分の低い者に対し思いやりをもって行動する」「幸い(な)」者であることを証明した人はいませんでした。
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