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    聖書に対する洞察,第1巻
    • 「踏みにじられる」ことが始まる ダビデ王朝の支配者たちの王国が「踏みにじられる」ことは,西暦70年にローマ人がエルサレム市を荒廃させた時から始まったわけではありません。それが始まったのはそれより数世紀前,ネブカドネザルがエルサレムを滅ぼし,王位を追われたゼデキヤを捕虜にし,その地が荒廃させられた時,つまり西暦前607年にその王朝がバビロンによって覆された時です。(王二 25:1-26。「年代計算,年代学,年代記述」を参照。)これは,エゼキエル 21章25-27節にあるゼデキヤに向けられた預言の言葉と調和していました。「ターバンを取り除き,冠を取り外せ。これは同じではなくなるであろう。……わたしはそれを破滅,破滅,破滅とする。これについてもまた,それは法的権利を持つ者が来るまで,決してだれのものにもならない。わたしはその者にこれを必ず与える」。ゼデキヤが失ったダビデの王位に対する「法的権利」を持つ者は,クリスチャン・ギリシャ語聖書の中で,キリスト・イエスであることが明らかにされています。イエスがこれから誕生することを告げたみ使いは,イエスについてこう言いました。「エホバ神はその父ダビデの座を彼に与え,彼は王としてヤコブの家を永久に支配するのです。そして,彼の王国に終わりはありません」― ルカ 1:32,33。

      西暦前607年のエルサレム陥落をもって,異邦人の勢力が全地を支配するようになりました。ダビデの王朝と支配が途切れたため,エルサレム,あるいはそれが表わしていたものは,ダビデの家を通して機能する神の王国が異邦人の勢力のもとで無活動の低い状態に置かれている限り,「踏みにじられ」続けることになりました。支配権とのこの関連について,ウンガー聖書事典(1965年,398ページ)はこう注解しています。「その結果,異邦人は地の支配者としての職務が終わるまで,『諸国民』として進んでゆく。この期間が終了するのは,『異邦人の時』の終わりである(ルカ 21:24; ダニ 2:36-44)」。―エゼ 17:12-21と比較。また,ダニ 8:7,20のメディア-ペルシャの没落に関する描写と比較。

  • 冠
    聖書に対する洞察,第1巻
    • エホバはユダの歴代の王の最後の人だった不忠実なゼデキヤに関して,「ターバンを取り除き,冠を取り外せ」とお命じになりました。これは王者のターバンと関係があるかもしれません。そのターバンの上に黄金の冠が載せられていたのです。(詩 21:3; イザ 62:3と比較。)有効な王権のそれらの象徴は両方とも取り除かれましたから,神のご命令によれば,「エホバの王座」(代一 29:23)における有効な支配権は,神のメシアなる王の到来する時まで効力を停止することになったようです。―エゼ 21:25-27; 創 49:10。

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