-
アレクサンドロス聖書に対する洞察,第1巻
-
-
アレクサンドロスはその短い生涯中に,征服したバクトリアの王の娘ロクサナ,およびペルシャの王ダリウス3世の娘スタティラと結婚しました。そしてロクサナにより,アレクサンドロス(アラウス)と名づけられた息子を得ました。また,バルシネという女によりヘラクレスという名の非嫡出の子をもうけました。しかし,ダニエルの預言の予告によると,同王の帝国は『彼の後裔には帰さない』ことになっていました。それで,同王の家族や後継者は何年もたたないうちに皆,殺されてしまいました。(ダニ 11:3,4)さらに,こう記されていたのです。「また,それが折れて,その代わりについに四本の角が立ち上がったが,彼の国から四つの王国が立つことになる。しかし,彼ほどの力はない」。(ダニ 8:22)ですから,その帝国がアレクサンドロスの4人の将軍に分割されたこと,すなわち,セレウコス・ニカトールがメソポタミアとシリアを,カッサンドロスがマケドニアとギリシャを,プトレマイオス・ラゴスがエジプトとパレスチナを,リュシマコスがトラキアと小アジアをそれぞれ取得したことは単なる歴史の偶然ではありませんでした。
-
-
ギリシャ,ギリシャ人聖書に対する洞察,第1巻
-
-
アレクサンドロス大王配下のギリシャ 西暦前6世紀の昔,ダニエルは,メディア-ペルシャ帝国がギリシャによって倒されることを予告した預言的な幻を与えられました。フィリッポスの子アレクサンドロスはアリストテレスから教育を受けており,フィリッポスが暗殺された後,ギリシャ語を話す諸民族の擁護者になりました。西暦前334年,アレクサンドロスは小アジア西岸のギリシャの諸都市に対して行なわれたペルシャの攻撃に対する復しゅうに取り掛かりました。そして,小アジアの全域だけでなく,シリア,パレスチナ,エジプト,さらにはインドにまで達するメディア-ペルシャ帝国全体の電光石火のような征服は,ダニエル 8章5-7,20,21節に描かれている預言的な光景を成就するものとなりました。(ダニ 7:6と比較。)西暦前332年にギリシャはユダを支配下に置くことにより,イスラエル国民に関する限り,今や,後続の第五世界強国となりました。これ以前の四つの強国とはエジプト,アッシリア,バビロン,およびメディア-ペルシャです。アレクサンドロスの征服は西暦前328年までに完了し,今やダニエルの幻の残りの部分が成就しました。アレクサンドロスは西暦前323年にバビロンで死に,予告されていた通り,その帝国は後に四つの領土に分割されましたが,どれ一つとして国力の点で元の帝国に匹敵しませんでした。―ダニ 8:8,21,22; 11:3,4。第2巻,334ページの地図; 「アレクサンドロス」を参照。
-