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読者からの質問ものみの塔 1990 | 8月15日
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「ものみの塔」誌,1928年12月15日号(英文)は,聖書預言に関係した一つの例として,ミカ 5章2節から15節を取り上げました。ミカ書は,サマリアが『アッシリアによって』荒廃させられることと,ユダヤ人がバビロンへの流刑から帰還することについて述べています。(ミカ 1:1,5-7; 4:10)しかし,ミカ書には,メシアがベツレヘムで生まれるといった,後の時代に起きる事柄も指摘されています。(ミカ 5:2)ミカの預言によると,「ヤコブの残っている者たち」は,「アッシリア人」から救出された後,「エホバからの露のように」,また「羊の群れの中にいるたてがみのある若いライオンのように」なります。(ミカ 5:6-8)「ものみの塔」誌はこう注解しました。『このことは,ハルマゲドンの戦いがあったあとも地上には残りの者が幾人かおり,主のみ名において,また主に賛美と栄光とをもたらすことになる,なすべき業が幾らかあることを示すものと理解できるかもしれない』。そういう可能性があることを示すために,「このことは……を示すものと理解できるかもしれない」という,慎み深い,道理をわきまえた言葉が用いられていることに注目してください。
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読者からの質問ものみの塔 1990 | 8月15日
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油そそがれた者たちのうちの幾人かが生き延びて新しい世に入るかもしれない可能性についての注解は,良い意図でなされ,数々の預言や後代に起きるかもしれない類似した事柄の型を理解しようとして聖書的な前例に照らしてなされています。たとえ油そそがれた者が一人も地上に残っていないことが分かったとしても,失望する理由は全くないでしょう。わたしたちはすでに,聖書的な事柄は時が経過するにつれてよりよく理解される,という事実を受け入れてきました。例えば,「ものみの塔」誌,1981年10月15日号は,ミカ 5章6節から9節を再度取り上げ,「霊的イスラエルの残りの者は,……人々にとってすがすがしい『露』となるために,ハルマゲドン……まで待つ必要はありませんでした」と説明しています。この討議では,残りの者たちが神の大いなる戦争を生き残って,しばらくの間『「ほかの羊」の「大群衆」にとってすがすがしい「露」となり続ける』可能性が再び示されました。しかし,時が経過し,霊的な光が増し加わると,預言や聖書的な劇についての理解が広げられ,変えられることをわたしたちは知ることができます。―箴言 4:18。
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