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    聖書に対する洞察,第1巻
    • 西暦33年のペンテコステの日に,エルサレムにいたクリスチャンの弟子たちに聖霊が注がれ,彼らは自分たちが一度も学んだり習ったりしたことのない多くの言語で突然に話し始めました。エホバ神はかつて,異なった語彙や異なった文法を人々の脳裏に組み込む奇跡的な能力をバベルで実証されました。そして,ペンテコステの際にも再び同様の事をなさいましたが,大きな相違点が一つありました。というのは,新しい言語を話す力を突然に与えられたそれらクリスチャンは,自分たちの元の国語であるヘブライ語を忘れなかったのです。また,神の霊はここで,非常に異なった目的を果たしました。その目的とは,人々を混乱させたり散らしたりするのではなく,正直な心を持つ人たちを啓発し,固く結び合わせて,クリスチャンの一致を図ることでした。(使徒 2:1-21,37-42)その時以来,神の契約の民は多言語を用いる民となりましたが,言語の相違から生じる障壁は克服されました。なぜなら,彼らの思いは真理という共通の,または共同の言語で満たされたからです。彼らはエホバと,キリスト・イエスにより果たされる神の義の目的とをたたえながら,一致して話しました。こうして,エホバ神が『もろもろの民に清い言語への変化を与えて,すべての者がエホバの名を呼び求め,肩を並べて神に仕える』ようにされた時,ゼパニヤ 3章9節の約束は成就しました。(イザ 66:18; ゼカ 8:23; 啓 7:4,9,10と比較。)そうなるには,彼らの『語るところはすべて一致している』べきでしたし,「同じ思い,また同じ考え方でしっかりと結ばれて」いるべきでした。―コリ一 1:10。

      クリスチャン会衆によって話された言語は「清い」言語でした。なぜなら,その言語は悪意のある苦々しさ,怒り,憤り,わめきなどを表わす言葉や同様の口汚い言葉遣いなどのない,それに欺瞞,卑わいな言葉,腐敗などのない言語だったからです。(エフェ 4:29,31; ペテ一 3:10)クリスチャンは言語を最も高められた仕方で用いて,自分たちの創造者をたたえ,また真実にあふれた健全な言葉で,とりわけ神の王国に関する良いたよりで隣人を築き上げなければなりませんでした。(マタ 24:14; テト 2:7,8; ヘブ 13:15。詩 51:15; 109:30と比較。)神が世界のすべての国の民に対してご自分の司法上の定めを執行なさる時が近づくにつれて,エホバはもっと多くの人々がその清い言語を話せるようにされることになっていました。

  • 唇
    聖書に対する洞察,第1巻
    • 唇

      (くちびる)(Lip)

      口の一部,言葉の形成に深いかかわりを持つ「唇」(ヘ語,サーファー; ギ語,ケイロス)は,ことばもしくは言語を指すために比喩的に用いられ(箴 14:3; コリ一 14:21),時折,「舌」(詩 34:13; 箴 12:19)や「口」と並行的に使われています。(詩 66:14; 箴 18:7)バベルで言語が混乱する前,「全地は一つの言語[字義,「唇」],一式の言葉のまま」でした。(創 11:1,6-9。同じ用法は詩 81:5; イザ 19:18にも見られます。)神は預言者ゼパニヤを通して,もろもろの民に「清い言語[唇]への変化」を与え,こうしてそれらの民が,エホバ,およびエホバがキリスト・イエスを通して遂行される義なる目的を賛美し,一致して語るようになることを約束されました。―ゼパ 3:9。箴 12:19と比較。

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