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ぶどう園の働き人たちものみの塔 1989 | 8月15日
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話は続きます。「[家あるじ]は,働き人たちと一日一デナリということで合意すると,彼らを自分のぶどう園に送り込みました。第三時ごろにも出て行き,ほかの者たちが仕事をしないで市の立つ広場に立っているのを見ました。そこでその人たちに言いました,『あなた方もぶどう園に行きなさい。何でも正当なものを上げますから』。それで彼らは出かけて行きました。家あるじは,第六時と第九時ごろにも出て行って,同じようにしました。最後に,第十一時ごろに出て行き,ほかの者たちが立っているのを見つけました。それで彼らに言いました,『なぜあなた方は仕事をしないで一日中ここに立っていたのか』。彼らは言いました,『だれもわたしたちを雇ってくれなかったからです』。家あるじは言いました,『あなた方もぶどう園に行きなさい』」。
家あるじ,つまりぶどう園の持ち主はエホバ神で,ぶどう園はイスラエル国民です。ぶどう園の働き人たちとは,律法契約に入れられた人々で,特に使徒たちの時代に生きているユダヤ人のことです。賃金契約は,丸1日働く人々とだけ結ばれます。賃金は1日の仕事に対して1デナリです。「第三時」とは午前9時のことなので,第三時,第六時,第九時,第十一時に呼ばれた人たちは,それぞれ9時間,6時間,3時間,1時間だけ働きます。
12時間,つまり丸1日働く人々は,宗教上の奉仕に絶えず従事してきたユダヤ教の指導者たちを表わしています。彼らは,漁業や他の世俗の仕事をすることに費やしてきたイエスの弟子たちのようではありません。「家あるじ」は,西暦29年の秋になって初めてイエス・キリストを遣わし,それらの人々を集めてイエスの弟子としました。こうして彼らは「最後の者」,つまり第十一時に呼ばれたぶどう園の働き人になりました。
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ぶどう園の働き人たちものみの塔 1989 | 8月15日
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◆ ぶどう園は何を表わしていますか。ぶどう園の持ち主,12時間働く人たち,また1時間働く人たちはそれぞれだれを表わしていますか。
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