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ニサン14日 ― 記念すべき日ものみの塔 1985 | 2月15日
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7 (イ)イエスは,その最後の過ぎ越しの食事中に生じたどんな出来事の後にご自分の死の記念式を制定されましたか。(ヨハネ 13:1-30)(ロ)主の晩さんを制定されたときのイエスの手順を述べてください。
7 イエスは食事の最中に立ち上がり,弟子たちの足を洗うことによって,謙遜さに関する完全な模範を示されました。次いでイエスは,「あなた方のうちの一人がわたしを裏切るでしょう」と言われました。そのすぐ後でユダに向かい,「あなたのしている事をもっと早く済ませなさい」と言われました。ヨハネの記述は,「彼はすぐに出て行った。それは夜であった」となっています。(ヨハネ 13:21,27,30)イエスがご自分の死の記念式を制定されたのはその後のことでした。目撃証人であるマタイが,生じた出来事をどのように説明しているか,聞いてみましょう。「彼らが食事を続けていると,イエスはパンを取り,祝とうを述べてからそれを割き,弟子たちに与えて,こう言われた。『取って,食べなさい。これはわたしの体を表わしています』。また,杯を取り,感謝をささげてからそれを彼らに与え,こう言われた。『あなた方はみな,それから飲みなさい。これはわたしの「契約の血」を表わしており,それは,罪の許しのため,多くの人のために注ぎ出されることになっているのです。しかしあなた方に言いますが,わたしの父の王国であなた方と共にそれの新しいものを飲むその日まで,わたしは今後決してぶどうの木のこの産物を飲みません』。最後に,賛美を歌ってから,彼らはオリーブ山に出て行った」― マタイ 26:26-30。マルコ 14:22-26; ルカ 22:19,20; コリント第一 11:23-26もご覧ください。
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ニサン14日 ― 記念すべき日ものみの塔 1985 | 2月15日
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9 (イ)イエスの言葉を,「これはわたしの体です」と訳すよりも,「これはわたしの体を表わしています」と訳すほうが正確なのはなぜですか。(脚注参照)(ロ)イエスはパンにどのような特別の意味を付与されましたか。(ハ)ぶどう酒についてはどうですか。
9 イエスは,「これはわたしの体を表わしています」と言われました。a この言葉を述べた際,イエスはパンに特別な意味を付与されました。パンは,「世の命のため」にお与えになった,ご自身の罪のない肉の体の象徴でした。(ヨハネ 6:51)同様に,ぶどう酒の杯について,「これはわたしの『契約の血』を表わしており,それは,罪の許しのため……注ぎ出される……のです」と言われた時,杯の中の発酵したぶどう酒を,ご自身の血の象徴として用いておられました。その血は,「新しい契約」を発効させるための基盤となるのです。イエスが流された血は,「罪の許し」をもたらす手段ともなります。―マタイ 26:28。エレミヤ 31:31-33。ヘブライ 9:22。
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ニサン14日 ― 記念すべき日ものみの塔 1985 | 2月15日
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a ある聖書翻訳では,「これはわたしの体である」となっています。(ジェームズ王欽定訳,カトリック・ドウェー訳,新英訳聖書,および幾つかの現代語訳参照。)しかし,「である」に相当するギリシャ語はエスティンで,その語には,意味する,示す,表わすという意味合いがあります。(新世界訳参照資料付き聖書のマタイ 26:26に関する脚注参照。)この同じギリシャ語はマタイ 9章13節と12章7節にも出て来ますが,共に「意味せり」(欽定訳),「意味する」(新英訳聖書および他の現代語訳)と訳されています。
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