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「あなたがた自身の中に塩を持ちなさい」ものみの塔 1977 | 11月15日
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5 憤慨している熱心な使徒たちを導くために,イエスはその「ある人」についてなんと言われましたか。
5 したがって,ヨハネとその仲間の使徒たちのように推論すれば,その「ある人」には,悪霊を追い出す際彼らの師の名を使う権利がどこにあるでしょうか。それをするその男は明らかにイエスとイエスの使徒たちの権利を侵害していました。しかしながら,イエスは問題をそのように見ておられたでしょうか。聖書の記録の示すところによると,イエスは,憤慨した熱心な使徒たちをよしとする言葉をひとことも口にされませんでした。マルコ 9章39-41節にはさらに次のように記されています。「しかしイエスは言われた,『彼をとどめようとしてはなりません。わたしの名によって強力な業を行ないながら,すぐさまわたしをののしることのできる者はいないからです。わたしたちに敵していない者はわたしたちに味方しているのです。あなたがたがキリストのものであるという理由であなたがたに一杯の飲み水を与える者がだれであっても,あなたがたに真実に言いますが,その者は決して自分の報いを失いません』」。
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「あなたがた自身の中に塩を持ちなさい」ものみの塔 1977 | 11月15日
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7 その「ある人」はイエスと使徒たちに従ってはいませんでしたが,それでも彼らの味方でした。それはなぜですか。
7 したがって,イエスとその使徒たちに同行していなかったこの「ある人」は,彼らに敵して彼らの証しの業から人々の注意をそらさせようとしていたのではありません。論理上,その人は彼らに同行していなかったとはいえ,彼らに敵してはいなかったので,彼らの味方であったに違いありません。その人がイエスの名前を高めほめる奇跡を行ない,次の瞬間にはイエスの悪口を言うことはまず考えられませんでした。強力な奇跡によってイエスの名に誉れと敬意をもたらし,その後,その名の所有者と使徒たちの悪口をひそかに言うと考えるのは矛盾しており,道理に合いません。したがって使徒たちはそれ以上その人のすることを阻止する行動に出ることはできません。
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