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神はご自分の民の考え方を再調整されるものみの塔 1972 | 11月15日
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しかしなかには,見方の変化,ある聖句の理解や物事のやり方の変化に反対する人たちもいます。たとえば,エホバの証人は,1940年代以降,輸血を施すことも,受けることも拒否してきました。しかしそれ以前はそのような立場をとっていませんでした。また1962年以降,ロマ書 13章1節の「上にある権威」を,この世の政府の支配者と理解するようになりましたが,1929年からそのときまでは,違った見方をしていました。こういう例はほかにもあります。ではこれは,エホバの証人が真理をもっていないことを意味するでしょうか。彼らの教理の基本的信条に疑問を投げかけるでしょうか。
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神はご自分の民の考え方を再調整されるものみの塔 1972 | 11月15日
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ロマ書 13章1節の聖句にかんしても同様に,文脈および問題と関係のある適切な聖句を注意深く入念に調べることによって,正しい理解が得られました。つまり使徒パウロは,ロマ書 12章において,まず初めに会衆内の問題について論じ,次いで17節で,外部に注意を向けはじめ,それから上にある権威に話を展開させてゆき,13章の7節まで,明らかにこの世の政府の権威について語っている,ということがわかったのです。しかしこの理解を得たために,神との関係に関する,エホバの証人の態度,あるいは支配者たちに対する彼らの態度が変化する,ということはありませんでした。というのは,彼らは依然として,イエス・キリストが明示された,「カイザルの物はカイザルに,神の物は神に納めよ」という原則に従ったからです。(マタイ 22:21)しかし,それはロマ書 13章1節の意味についての見方を再調整するという結果を生みました。
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