どうすれば神の友達になれますか
聖書の答え
神を知るためのステップ
聖書を読む
聖書の言葉: 「聖書全体は神の聖なる力の導きによって書かれた」。(テモテ第二 3:16)
意味: 聖書の著者は神です。自分の考えを,聖書筆記者を用いて書かせました。この特別な本を通して,私たちに何を望んでいるのかを知らせています。自分の性格のことも書いています。例えば,愛情深く,公正で,憐れみ深いことなどです。(出エジプト記 34:6。申命記 32:4)
何ができるか: 聖書を毎日読んでください。(ヨシュア 1:8)読んだことについて思い巡らしましょう。「神がどんな方だということが分かるだろう」と考えてください。(詩編 77:12)
例えばエレミヤ 29章11節を読んでこう考えてください。「神は私に,災いと平和のどちらを願っているだろう。神は私を罰したいと思っているのだろうか。それとも良い将来を楽しんでほしいと思っているのだろうか」。
自然界を観察する
聖書の言葉: 「神の見えない性質は,世界の創造以来明らかです。造られた物を見れば……分かります」。(ローマ 1:20)
意味: 神が造った物を見ると神の性格が分かります。芸術作品を見ると制作した人について,精巧な機械を見ると発明した人についてかなり分かるのと同じです。例えば,人間の脳の能力や複雑さを調べると,神の知恵が分かります。太陽などの星のエネルギーが制御されている様子を見ると神の力を感じます。(詩編 104:24。イザヤ 40:26)
何ができるか: 時間を取って自然界を観察し,自然界から学びましょう。「この素晴らしい造りから神についてどんなことが分かるだろうか」と考えてください。a もちろん,自然界を見ても,創造者について全てのことが分かるわけではありません。だからこそ,神は聖書を与えてくれたのです。
神の名前を使う
聖書の言葉: 「彼が私の名を知っているので,彼を保護する。彼は私に呼び掛け,私は答える」。(詩編 91:14,15)
意味: エホバという名前を持つ神は,自分の名前を知り,敬意を込めて使う人を大切にします。b (詩編 83:18。マラキ 3:16)神は自分の名前を言って,こう自己紹介しています。「私はエホバ。それが私の名」。(イザヤ 42:8)
何ができるか: 神に呼び掛ける時,エホバという名前を使いましょう。
エホバに祈って話し掛ける
聖書の言葉: 「エホバは,ご自分に呼び掛ける全ての人の近くにいる」。(詩編 145:18)
意味: エホバは,信仰を持って自分に祈る人の友達になってくれます。祈りは崇拝の一部です。祈ることで,神への深い敬意を表せます。
何ができるか: 何度も祈ってください。(テサロニケ第一 5:17)心配事や気持ちを伝えましょう。(詩編 62:8)c
神への信仰を育てる
聖書の言葉: 「信仰がなければ,神に喜ばれることはありません」。(ヘブライ 11:6)
意味: 神の友達になるには,神に信仰を持たなければなりません。聖書によれば,信仰を持つとは単に神の存在を信じることではありません。信仰を持つ人は,神を全く信頼します。神の約束が実現すること,神の基準が正しいことを確信しています。神との友情を育てるには,信頼が欠かせません。
何ができるか: 本当の信仰は知識に基づいています。(ローマ 10:17)ですから,聖書を学び,神と神のアドバイスを信頼できる根拠を確かめてください。エホバの証人は喜んで,聖書を学ぶお手伝いをします。d
神に喜ばれることを行う
聖書の言葉: 「神を愛するとは,神のおきてを守ることです」。(ヨハネ第一 5:3)
意味: エホバが友達になるのは,エホバのおきてを一生懸命に守ってエホバを愛する人です。
何ができるか: 聖書を学ぶ時,神が好きなのはどんなことか,嫌いなのはどんなことかに注目してください。「創造者に喜ばれるために,私はどんなところを直さなければならないだろうか」と考えてください。(テサロニケ第一 4:1)
神のアドバイスを当てはめて神の友情を感じる
聖書の言葉: 「エホバが善い神であることを味わい知れ」。(詩編 34:8)
意味: 神は自分の善さを知ってほしいと思っています。神の愛と支えを感じると,神と友達になりたいという気持ちが強まります。
何ができるか: 聖書を読んで,神のアドバイスを当てはめ,それがどれほど自分のためになるかを実感してください。(イザヤ 48:17,18)神の助けによって問題を克服し,自分や家族の生活が向上し,本当の幸せを見つけた人たちの経験を聞いてください。e
神を知ることについての誤解
誤解: 神はとても強力で偉大なので,私たちの友達になりたいとは思っていない。
事実: 神は最も強力で偉大な方ですが,自分と友達になるよう呼び掛けています。聖書には,神と親しい友達になった人がたくさん出てきます。(使徒 13:22。ヤコブ 2:23)
誤解: 神は謎に包まれているので,知ることができない。
事実: 神については,十分に理解できない事柄もあります。例えば,見えない体についてです。それでも神について知ることは可能です。実際,聖書には,永遠の命を得るには神について知る必要があると書かれています。(ヨハネ 17:3)聖書には創造者について,私たちが理解できる表現で書かれています。神の性格,人間や地球を創造した目的,神の基準も分かります。(イザヤ 45:18,19。テモテ第一 2:4)また,先ほど述べたように,聖書には神の名前が書かれています。(詩編 83:18)ですから,神について知るだけでなく,神の友達になることは可能です。(ヤコブ 4:8)
b 多くの人は,エホバという名前には「彼はならせる」という意味があると考えています。神は自分の名前を知らせることで,いわばこう言っています。「私は,自分の望んだことや目的としたことがその通りになるようにする。私は約束を必ず守る」。
c 「神は祈りを聞き届けてくださいますか」の記事をご覧ください。
d 詳しくは,「聖書レッスンのご案内」のビデオをご覧ください。
e 「聖書は人の生き方を変える」のシリーズをご覧ください。