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世界 ― 神の働く畑ものみの塔 1964 | 5月1日
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31,32 現在の組織制度から離れ去る人々は,どんな祝福を受けますか。
31 私たちは古いものの終結の時にいるだけでなく,新しいものの始まろうとする時にいます。来るべき組織制度に生命を得るためならば,現在持っているすべてのものを捨てても惜しくはありません。すべてを捨ててみ跡に従った使徒たちにイエスは言われました,「だれでもわたしのために,また福音のために,家,兄弟,姉妹,母,父,子,もしくは畑を捨てた者は,必ずその百倍を受ける。すなわち,今この時代〔このkairós〕では家,兄弟,姉妹,母,父,子および畑を迫害と共に受け,また,きたるべき世〔組織制度aión〕では永遠の生命を受ける」。(マルコ 10:29,30,新口。ルカ 18:29,30)この生命は,その時すべてのものにまさる名と地位を持つイエス・キリストと共に受ける生命です。これに関して使徒パウロはイエス・キリストのことを次のように書いています。
32 神は「彼を死人の中からよみがえらせ,天上においてご自分の右に座せしめ,彼を,すべての支配,権威,権力,権勢の上におき,また,この世〔組織制度〕ばかりでなくきたるべき世においても唱えられる,あらゆる名の上におかれたのである」― エペソ 1:19-21。
33 来るべき組織制度に対して,どなたに栄光を帰することができますか。
33 キリストの下におかれた,来るべきすばらしい組織制度を設けられたことに対し,エホバ神に感謝しなければなりません。エホバ神はこの事を永遠のお目的とされたからです。私たちは使徒パウロと共に次の言葉を述べ,愛にみちた,このすばらしい神に栄光を帰することができます。「どうか,わたしたちのうちに働く力によって,わたしたちが求めまた思うところのいっさいを,はるかに越えてかなえて下さることができるかたに,教会により,また,キリスト・イエスによって,栄光が世々限りなく〔字義通りには幾時代にもわたり〕あるように,アアメン」― エペソ 3:11,20,21,新口。
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神の畑はなぜ豊かに産出するかものみの塔 1964 | 5月1日
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神の畑はなぜ豊かに産出するか
1 こんどは他のどんなギリシャ語について考えますか。それはクリスチャン・ギリシャ語聖書中に何回使われていますか。
霊感によってクリスチャン・ギリシャ語聖書を書いた人々がアイオーンの語をどのように使ったかを理解したいま,私たちの研究しているギリシャ語の別の言葉コスモスとこれとの相違をいっそう明確にできます。コスモスはとくに使徒ヨハネをはじめ,霊感の筆者によって187回使われ,欽定訳では1回の例外を除いて全部をworld<ワールド>(世,世界)と訳しています。この例外はペテロ前書 3章3節にあり,そこではコスモスを「飾り」と訳しています。新世界訳もこれと変りません。それでコスモスを186回は英語のworld<ワールド>と訳し,ペテロ前書 3章3節において1回だけ「飾り」と訳しています。コスメチック(kosmétikos)(化粧品)という言葉はこれから出ているのです。
2 「新しいコスモス」という表現が霊感の聖書に使われていないのはなぜですか。
2 注目すべきことに霊感の筆者は新しい天と地,新しいエルサレムのことを述べていますが,新しいコスモスという表現は使っていません。聖書のコスモスという言葉が人間家族,人類,人々を示唆し,それに関連して何時も使われていること,そして新しい人類が地上に生まれるのではないことを理解すれは,その理由がわかるでしょう。人類はあがなわれるのです。神のみ子イエス・キリストは,完全なアダムがエデンにおいて罪のゆえに失ったものを人類に代わって買い戻すため,完全な人間の犠牲となって死なれました。―ペテロ後 3:13。黙示 3:12; 21:1,2。
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