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聖書の原則に従って娯楽を選びますかものみの塔 1966 | 4月1日
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娯楽として楽しむことのできるものは少なくありません。健全なものも多いのです。家族のみんなで一緒に楽しめる屋外あるいは屋内のゲームもあるでしょう。家族全員で一緒に聖書のクイズをしたりあるいは合唱をするのはいかがですか。あるいは一緒に森や丘にでかけていって,自然の驚異を楽しむこともできます。このような楽しみによって気分はさわやかになり,あなたは愛する者たちとさらに心を近づけることもできるのです。
どこにあっても,何をしていても,あなたがもし聖書の原則に従って歩みさえすれば,結果として祝福されるでしょう。わたしたちの周囲の世界はわたしたちの心を汚すもので満ちていますが,ピリピ書 4章8節にあるすぐれた助言に聞き従って下さい。「最後に,兄弟たちよ。すべて真実なこと,すべて尊ぶべきこと,すべて正しいこと,すべて純真なこと,すべて愛すべきこと,すべてほまれあること,また徳といわれるもの,称賛に値するものがあれば,それらのものを心にとめなさい」。
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真実の自由への道を開くものみの塔 1966 | 3月1日
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真実の自由への道を開く
1 イエス・キリストは,ユダヤ人にむかってどんな印象的なことばを述べましたか。それを聞いたユダヤ人の心は,なぜおだやかではありませんでしたか。
「この故に子もし汝らに自由を得させば,汝ら実に自由とならん」。全能の神のまことの崇拝者であり,世界中で自分たちほど自由な者はないと自負していた人々にとって,これは耳を驚かすことばでした。これより5世紀前に彼らは神の手によってバビロンから解放されていたのです。政治的な独立を望んだ彼らはローマの支配の下で束縛を感じてはいましたが,自分たちがどれいであると考えたことは一度もありません。崇拝と義について言えば,自分たちは自由であると彼らは考えていました。彼らはメシヤが現われてローマの支配というくびきを砕くことを期待していました。また自分の義を過信した彼らは,特別な恵みをもってメシヤに受け入れられると考えていました。それで宗教的な改革の必要を認めていなかったのです。彼らを驚かす前述のことばを語ったのは,エホバの最も偉大な預言者イエス・キリストでした。イエスはどんな根拠に基づいてこの事を言われましたか。―ヨハネ 8:36,文語。
2 (イ)紀元前537年に復帰したユダヤ人の残れる者は,宗教的にどんな状態にありましたか。(ロ)政治支配について言えば,次の5世紀の間ユダヤ人はどんな状態にありましたか。(ハ)紀元前1世紀の末までに,彼らはどんな状態に陥りましたか。
2 紀元前537年にバビロンから解放されると,忠実なユダヤ人の残れる者はエルサレムの荒廃の跡に戻ってきました。彼らは悔い改めており,神の不興を招いてこらしめを受ける原因となった偶像崇拝から身を清めていました。彼らは町と宮を再建し,宗教の面では自由な民として,神から与えられた土地に再び住むことができたのです。しかし事情は以前と同じではありません。その時まことの崇拝は回復されましたが,ダビデの家系の王朝は復興されなかったからです。ダニエルと仲間の預言者エゼキエルが預言したとおり,異教を奉ずる世界強国がかわるがわる彼らを支配しました。(エゼキエル 21:27。ダニエル 4:25)しかしバビロンのネブカデネザル王によって起きた事態すなわち彼らがどれいとなって外国に連れ去られ,土地が荒廃に帰するようなことは二度と起きませんでした。それにもかかわらず紀元前1世紀の終わり頃までに,彼らはもっと強力な,もっと厳重な束縛につながれました。それは霊的な束縛です。それは人々をしっかりとらえて離しません。人は自分の状態に気づかないからです。―ヨハネ 8:33。
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