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    聖書に対する洞察,第1巻
    • 原著者 ここに載せられている一覧表は,約40人の人間の書記官もしくは書記がただひとりの著者に用いられて,霊感によるエホバの言葉を記録したことを示しています。「聖書全体は神の霊感を受けたもので」,これにはクリスチャン・ギリシャ語聖書中の文書が「聖書の残りの部分」と共に含まれています。(テモ二 3:16; ペテ二 3:15,16)この「神の霊感を受けた」という表現は,ギリシャ語の「神が息を吹き込んだ」という意味の句,テオプネウストスを訳したものです。神は忠実な人々に『息を吹き込む』ことにより,ご自分の霊,つまり活動する力をそれらの人に働かせ,ご自分が記録させたいと思う事柄を記録させるように導かれました。というのは,「預言はどんな時にも人間の意志によってもたらされたものではなく,人が聖霊に導かれつつ,神によって語ったもの」であると書かれているとおりです。―ペテ二 1:21; ヨハ 20:21,22。「霊感」を参照。

      神のこの見えない聖霊は,象徴的な意味で神の「指」です。ですから,モーセが超自然的な目覚ましい業を行なうのを見た人々は,「これこそ神の指です!」と叫びました。(出 8:18,19。マタ 12:22,28; ルカ 11:20のイエスの言葉と比較。)これと同様の神の力の表明として,石の書き板に「神の指」によって十戒が刻まれることにより聖書の執筆が開始されました。(出 31:18; 申 9:10)したがって,エホバにとっては,ある人々が学問的訓練の点で「無学な普通の」人であっても(使徒 4:13),また当人の職業が羊飼い,農夫,天幕作り,漁師,収税人,医師,祭司,預言者,あるいは王であっても,それにはかかわりなく,人間をご自分の書記として用いるのは容易なことだったでしょう。エホバの活動する力は幾つかの考えを筆者の頭に入れ,ある場合には神の考えを筆者自身の言葉で表現させて,筆者の人格や個性が著作に表われることを許しましたが,それでも同時に,全体を通じて主題や目的の点で絶妙な一致が保たれるようにしました。そのようなわけで,出来上がった聖書は,実際,エホバの思いや意志を反映しているので,聖書の内容の豊かさや視野の広さは,単なる人間の著作のそれを凌駕するものとなりました。全能の神は,その書き記された真理の言葉が言語の点で容易に理解されるもの,またほとんどどんな言葉にでも容易に翻訳されるものとなるよう取り計らわれました。

  • 霊感
    聖書に対する洞察,第2巻
    • 霊感

      (れいかん)(Inspiration)

      超人間の源から発する霊によって動かされている,もしくはその霊の指示のもとに生み出されている特質や状態。その源がエホバである場合,その結果は,真に神の言葉である宣言や書物となります。使徒パウロはテモテ第二 3章16節で,『聖書全体は神の霊感を受けたものである』と述べています。「神の霊感を受けた」という表現は,字義通りには「神が息を吹き込んだ」,または「神によって息を吹き込まれた」を意味するテオプネウストスというギリシャ語の複合語を翻訳したものです。

      聖書中でこのギリシャ語が用いられているのは,この箇所だけです。この箇所におけるこの語の用法は,神が聖書の源であられ,聖書を生み出した方であることを明確に指し示しています。聖書は「神が息を吹き込んだ」ものである,という表現にやや類似した表現が,ヘブライ語聖書の詩編 33編6節に見られます。そこには,「エホバの言葉によって天が造られ,み口の霊[つまり息]によってその全軍が造られた」とあります。

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