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    聖書に対する洞察,第2巻
    • テモテ第二 4章13節で使徒パウロは,「巻き物,特に羊皮紙のもの」を持って来てほしいとテモテに頼みました。(新世,ロザハム)パウロはそれら依頼した物の内容に触れていませんが,ローマで投獄されている間に研究できるようヘブライ語聖書の一部を欲しいと言っていたものと思われます。「特に羊皮紙のものを」という言い回しから,パピルスの巻き物と羊皮紙の巻き物の両方があったと考えられます。

      昔のローマ人の間では,ろうを塗った木の書字板が一時的に書き付けるものとしてよく用いられました。やがて皮革,もしくは羊皮紙がその目的のために代わって用いられました。ラテン語のメムブラーナエ(皮)という語は羊皮紙製の筆記帳を指すのに用いられました。先に引用した聖句の中でパウロはそれに相当するギリシャ語を使い,「巻き物,特に羊皮紙のもの[メムブラナス]」を頼んでいます。このことから,一部の注解者の間で,パウロはヘブライ語聖書の巻き物と何らかの種類の覚え書きか手紙を持って来てほしいと言っているのだと考えられてきました。それで,モファット訳はその箇所を「わたしの書物,特にわたしの文書を」と訳しており,新英訳聖書は「書物,とりわけわたしの筆記帳を皆」と解釈しています。しかし,「羊皮紙のもの」が筆記帳もしくは文書の形のものか,あるいは羊皮紙の巻き物なのか(ラムサ; ノックス)を確かめることはできません。

  • トロアス
    聖書に対する洞察,第2巻
    • パウロは西暦61年にローマでの軟禁状態から解放された後,トロアスを再び訪れたようです。パウロは西暦65年ごろ,ローマでの2度目の投獄中にテモテに手紙を書き,自分がトロアスのカルポのもとに置いてきた外とうと特定の巻き物と羊皮紙のものとを持って来てほしい,とテモテに頼みました。もしパウロが最後にカルポの家を訪れたのが西暦56年ごろの3度目の旅行の時であったとしたら,約9年もたってからそのように頼んだことになりますが,それはとてもあり得ないことに思えます。―テモ二 4:13。

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