「アルファであり,オメガである」とはだれのことですか
なぜ神はご自分を「アルファであり,オメガである」と呼んでおられるのですか
“最初であり,最後である”のは,だれですか
聖書はこの語を,エホバ神とみ子イエスの両方に用いています。しかし意味は異なります。2つの例を考えてみましょう。
エホバはイザヤ 44章6節で,「わたしは最初であり,わたしは最後であり,わたしのほかに神はいない」と述べておられます。ここでエホバはご自分が永遠に存在するまことの神であり,唯一無二の存在であることを示しておられます。(申命記 4:35,39)ですからこの場合,“最初であり,最後である”という表現は,「アルファであり,オメガである」と同じ意味があります。
さらに,「最初[アルファではなく,プロートス]であり,最後[オメガではなく,エスカトス]である」という表現が啓示 1章17,18節と2章8節で用いられています。文脈では,この者は死んで,後に生き返ったとされています。ですから,決して死ぬことのない神を指しているはずがありません。(ハバクク 1:12)しかし,イエスは死んで,復活しました。(使徒 3:13-15)イエスは不滅の霊者として天に復活させられた最初の人間であり,そこで「永久に」生きます。(啓示 1:18。コロサイ 1:18)それ以降の復活は,すべてイエスによるものです。(ヨハネ 6:40,44)ですから,エホバが直接復活させたのはイエスが最後ということになります。(使徒 10:40)このような意味で,「最初であり,最後である」という表現はイエスに当てはまります。