神かみの望のぞんでいることを行おこなう

 1，2. どんなことを考かんがえるのは大たい切せつですか。どうしてですか。

こうして聖せい書しょを学まなんでくると，さまざまな宗しゅう教きょうの教おしえや習しゅう慣かんの中なかには神かみが嫌きらっているものもあるということが分わかります。（コリント第だい二に 6:17）それでエホバは，「大おおいなるバビロン」（間ま違ちがった宗しゅう教きょう）から出でなさいと言いっています。（啓けい示じ 18:2，4）どうするかは一人ひとり一人ひとりが決きめることですが，「神かみの望のぞんでいることを行おこなっているだろうか」と考かんがえるのは大たい切せつです。

² 以い前ぜんの宗しゅう教きょうをやめたとしても，これまで当あたり前まえのようにやってきた祝いわい事ごとや習しゅう慣かんをやめるのは簡かん単たんではありません。どんな祝いわい事ごとや習しゅう慣かんがあるでしょうか。エホバはどう思おもっているのでしょうか。

 3. （ア）像ぞうがないと物もの足たりなく感かんじるかもしれないのはどうしてですか。（イ）像ぞうを使つかうことについて聖せい書しょは何なんと言いっていますか。

³ マリア像ぞうやキリスト像ぞう，仏ぶつ像ぞうなどを拝おがむ人ひとたちもいます。これまでずっとそうしてきた人ひとは，像ぞうがないと物もの足たりなく感かんじるかもしれません。でも聖せい書しょは，エホバが何なにを願ねがっているかをはっきり教おしえています。エホバは像ぞうを使つかわないでほしいと思おもっています。（出しゅつエジプト 20:4，5を読よむ。詩し編へん 115:4-8。イザヤ 42:8。ヨハネ第だい一いち 5:21）

 4. （ア）先せん祖ぞを崇すう拝はいすべきではないのはどうしてですか。（イ）死し者しゃと話はなそうとしてはいけないとエホバが言いっているのはどうしてですか。

⁴ 多おおくの時じ間かんやお金かねをかけて先せん祖ぞを供く養ようしたり拝おがんだりする人ひともいます。でもすでに学まなんだように，亡なくなった人ひとは私わたしたちを助たすけることもたたることもできません。どこかで生いきているわけではないからです。亡なくなった人ひととやりとりをしようとすることは危き険けんです。何なにか答こたえが返かえってきたとしても，それは邪じゃ悪あくな天てん使しからのものです。それでエホバは，死し者しゃと話はなそうとしたり心しん霊れい術じゅつをしたりしてはいけないと言いっています。（申しん命めい 18:10-12。補ほ足そく情じょう報ほう28と33を参さん照しょう。）

 5. 像ぞうを使つかうことや先せん祖ぞを崇すう拝はいすることをどうすればやめられますか。

⁵ 像ぞうを使つかうことや先せん祖ぞを崇すう拝はいすることをどうすればやめられるでしょうか。聖せい書しょを読よんでエホバの気き持もちをよく考かんがえましょう。エホバはそういう崇すう拝はいを「忌いまわしい」と感かんじ，ひどく嫌きらっています。（申しん命めい 27:15）エホバに毎まい日にち祈いのって，エホバと同おなじ気き持もちになれるように，エホバに喜よろこばれることができるように助たすけを求もとめてください。（イザヤ 55:9）エホバは，間ま違ちがった崇すう拝はいに関かん係けいのあることをやめられるように必かならず助たすけてくれます。

 6. 12月がつ25日にちにイエスの誕たん生じょうを祝いわうようになったのはどうしてですか。

⁶ クリスマスは世せ界かい中じゅうで祝いわわれています。イエスの誕たん生じょう日びとされていますが，本ほん当とうは間ま違ちがった宗しゅう教きょうと関かん係けいがあります。新しんブリタニカ百ひゃっ科か事じ典てん（英えい語ご）によると，12月がつ25日にちは古こ代だいローマの宗しゅう教きょうが太たい陽ようの誕たん生じょう日びを祝いわっていた日ひでした。教きょう会かいの指し導どう者しゃたちはクリスチャンを増ふやそうとして，その日ひにイエスの誕たん生じょうを祝いわうことにしました。（ルカ 2:8-12）イエスの弟で子したちはクリスマスを祝いわいませんでした。ある文ぶん献けんによると，イエスの誕たん生じょう後ごの200年ねん間かん，「キリストがいつ生うまれたかについて，正せい確かくなことは誰だれも知しらず，気きにする人ひともほとんどいなかった」ようです。（「宗しゅう教きょう的てき習しゅう慣かんの神しん聖せいな起き源げん」[英えい語ご]）クリスマスが祝いわわれるようになったのは，イエスの誕たん生じょう後ご300年ねんほどたってからのことです。

 7. クリスチャンがクリスマスを祝いわわないのはどうしてですか。

⁷ クリスマスにパーティーをしたりプレゼントをしたりするのは聖せい書しょに基もとづく習しゅう慣かんではない，ということは意い外がいと知しられています。例たとえば，イングランドや北ほく米べいの一いち部ぶでは，クリスマスは聖せい書しょに反はんするので禁きんじられていた時じ代だいがあり，祝いわうと罰ばっせられました。それなのに，やがてみんなクリスマスを祝いわうようになりました。でも，神かみに喜よろこばれたいと思おもっているクリスチャンは，クリスマスを祝いわうことはしません。

 8，9. 初しょ期きのクリスチャンが誕たん生じょう日びを祝いわわなかったのはどうしてですか。

⁸ 誕たん生じょう日びも多おおくの人ひとが祝いわっています。クリスチャンは誕たん生じょう日びを祝いわうでしょうか。聖せい書しょにも誕たん生じょう日びを祝いわった人ひとたちのことが出でてきますが，それはエホバを崇すう拝はいしていない人ひとたちでした。（創そう世せい 40:20。マルコ 6:21）誕たん生じょう日びはエホバではない神かみをたたえるためにも祝いわわれました。そのため，初しょ期きのクリスチャンは「人ひとの誕たん生じょうを祝いわうことを異い教きょうの習しゅう慣かんと考かんがえて」いました。（ワールドブック百ひゃっ科か事じ典てん[英えい語ご]）

⁹ 古こ代だいのローマやギリシャでは，人ひとが生うまれる時ときには守しゅ護ご霊れいが見み守まもっていて，その後ごもその人ひとを守まもり続つづけると信しんじられていました。「この霊れいには，その人ひとと誕たん生じょう日びが同おなじ神かみとの神しん秘ぴ的てきな結むすび付つきがあるとされていた」と，「誕たん生じょう日びの伝でん承しょう」（英えい語ご）という本ほんは説せつ明めいしています。

10. クリスチャンが誕たん生じょう日びを祝いわわないのはどうしてですか。

¹⁰ エホバは間ま違ちがった宗しゅう教きょうと関かん係けいのある祝いわい事ごとをどう見みているでしょうか。良よいと思おもっているでしょうか。（イザヤ 65:11，12）いいえ，良よいとは思おもっていません。それでクリスチャンは，誕たん生じょう日びなど間ま違ちがった宗しゅう教きょうと関かん係けいのある祝いわい事ごとはしません。

11. どんな理り由ゆうで祝いわい事ごとをする人ひとがいますか。大たい切せつなどんなことを忘わすれたくありませんか。

¹¹ クリスマスなどの行ぎょう事じが聖せい書しょに反はんすると分わかっていても祝いわい続つづける人ひともいます。家か族ぞくと一いっ緒しょに過すごす良よい機き会かいだと思おもっているからです。もちろん，家か族ぞくとの時じ間かんはとても大たい切せつです。家か族ぞくをつくった方かたエホバも，家か族ぞくの絆きずなを大だい事じにしてほしいと思おもっています。（エフェソス 3:14，15）でも，家か族ぞくを喜よろこばせるためにそのような祝いわい事ごとをすると，エホバとの絆きずなはどうなってしまうでしょうか。使し徒とパウロは，「何なにをするにしても，主しゅに受うけ入いれられることかどうかを確たしかめましょう」と勧すすめています。（エフェソス 5:10）

12. エホバはどういう祝いわい事ごとを良よく思おもっていませんか。

¹² 祝いわい事ごとの起き源げんは大たいした問もん題だいではない，と考かんがえる人ひともいます。でもエホバはそう思おもっていません。古こ代だいイスラエル人じんはエジプトから出でた後あと，エジプトの祭まつりのまねをして，それを「エホバの祭まつり」と呼よびました。でもエホバはその人ひとたちを処しょ罰ばつしました。（出しゅつエジプト 32:2-10）イザヤ書しょにも，「汚けがれたものには一いっ切さい触ふれるな！」とあります。（イザヤ 52:11を読よむ。）エホバは，間ま違ちがった宗しゅう教きょうに由ゆ来らいする祝いわい事ごとや，人にん間げんや国こっ家かをたたえるような行ぎょう事じを良よいとは思おもっていません。

13. 祝いわい事ごとをしないことにすると，どんなことが心しん配ぱいになるかもしれませんか。

¹³ 祝いわい事ごとをしないことにすると，いろんなことが心しん配ぱいになるかもしれません。「同どう僚りょうから，どうしてクリスマスパーティーに来こないのと聞きかれたら，どうしよう。誰だれかがクリスマスプレゼントをくれたら？ 家か族ぞくから，一いっ緒しょに楽たのしもうよと言いわれたら？ クリスマスや誕たん生じょう日びに何なにもしないと，子こ供どもたちはさみしくないかな」。

14，15. 「おめでとう！」などと言いわれた時ときやプレゼントを渡わたされた時ときは，どうするとよいですか。

¹⁴ 相あい手ての気き持もちを考かんがえて，対たい応おうすることが大たい切せつです。「誕たん生じょう日びおめでとう！」などと言いわれたら，どうでしょうか。無む視ししたりせず，感かん謝しゃを伝つたえられます。もっと話はなせそうなら，そういう祝いわいをしない理り由ゆうを説せつ明めいできます。穏おだやかに，敬けい意いを込こめて，言こと葉ばを選えらんで話はなします。聖せい書しょには，「塩しおで味あじ付つけされた快こころよい言こと葉ばを語かたるように心こころ掛がけましょう。そうすれば，誰だれに対たいしてもどのように答こたえるべきかが分わかります」とあります。（コロサイ 4:6）例たとえば，誕たん生じょう日びやクリスマスはしないけど，別べつの時ときにはみんなでパーティーをしたりプレゼントをしたりするということを伝つたえられます。

¹⁵ 誰だれかがプレゼントをくれたら，どうするとよいでしょうか。聖せい書しょには，どうすべきかについて規き則そくはありません。ただ，もしエホバに嫌きらわれると思おもうようなことをするなら，良りょう心しんが鈍どん感かんになってしまいます。聖せい書しょは，そういうことはしないようにと勧すすめています。（テモテ第だい一いち 1:18，19）いろんなケースがあります。プレゼントをくれる人ひとは私わたしたちがその祝いわい事ごとをしないのを知しらないのかもしれません。または，「あなたが祝いわわないのは知しっているけど，受うけ取とってほしい」と言いわれるかもしれません。もらうかどうかは一人ひとり一人ひとりが決きめることです。でも，自じ分ぶんの良りょう心しんを守まもりましょう。良りょう心しんが鈍どん感かんになると，エホバとの絆きずなが弱よわまってしまうからです。

16. 家か族ぞくが祝いわい事ごとをしたいと言いうなら，どうするとよいですか。

¹⁶ 家か族ぞくがクリスマスなどの祝いわい事ごとをしたいと言いうなら，どうするとよいでしょうか。自じ分ぶんの考かんがえを押おし付つけてはいけません。家か族ぞくにも何なにをするか決きめる権けん利りがあります。自じ分ぶんの考かんがえを尊そん重ちょうしてほしいなら，穏おだやかに接せっし，相あい手ての考かんがえを尊そん重ちょうしましょう。（マタイ 7:12を読よむ。）それでも，その日ひを一いっ緒しょに過すごしたいと言いわれたら，どうでしょうか。まずエホバに祈いのって，良よい判はん断だんができるよう助たすけを求もとめましょう。どんな場ばになるかをよく考かんがえ，判はん断だんに必ひつ要ような情じょう報ほうを調しらべます。エホバに喜よろこばれる決けっ定ていをしましょう。

17. 子こ供どもたちがさみしく感かんじないよう，何なにをしてあげられますか。

¹⁷ 子こ供どもたちは周まわりの子こがクリスマスや誕たん生じょう会かいを楽たのしんでいるのを見みて，うらやましく思おもうかもしれません。何なにをしてあげられるでしょうか。時とき々どき，子こ供どもたちが喜よろこぶことを計けい画かくしてあげられます。プレゼントもしましょう。もちろん，子こ供どもにとってかけがえのないプレゼントは，あなたと一いっ緒しょにいる時じ間かんとあなたの愛あい情じょうです。

18. クリスチャンの集しゅう会かいに行いくことが大たい切せつなのはどうしてですか。

¹⁸ エホバに喜よろこばれるには，間ま違ちがった宗しゅう教きょうから離はなれ，そういう宗しゅう教きょうと関かん係けいのある習しゅう慣かんや祝いわい事ごとをやめることが大たい切せつです。しかし，それだけでなく，エホバに仕つかえることも大たい切せつです。そのために何なにができるでしょうか。まず，クリスチャンの集しゅう会かいに行いくことができます。（ヘブライ 10:24，25を読よむ。）集しゅう会かいは，神かみに仕つかえるために欠かかせません。（詩し編へん 22:22; 122:1）一いっ緒しょに集あつまると，励はげまし合あうこともできます。（ローマ 1:12）

19. 聖せい書しょから学まなんだことを人ひとに伝つたえるのが大たい切せつなのはどうしてですか。

¹⁹ 神かみに仕つかえるために他ほかに何なにができるでしょうか。聖せい書しょから学まなんだことを人ひとに伝つたえられます。世よの中なかで起おきているいろいろな悪わるいことに心こころを痛いためている人ひとがたくさんいます。あなたの身み近ぢかにもいるかもしれません。そういう人ひとに，素す晴ばらしい将しょう来らいについて話はなしてみましょう。集しゅう会かいに行いき，聖せい書しょについて人ひとに伝つたえていけば，大おおきな喜よろこびを味あじわえます。以い前ぜんの宗しゅう教きょうや習しゅう慣かんへの愛あい着ちゃくはきっと薄うすらいでいきます。エホバの望のぞんでいることを行おこなってエホバに仕つかえる人ひとを，エホバは必かならず幸しあわせにしてくださるからです。（マラキ 3:10）