大いなるバビロンとは?
メシアはいつ現れることになっていた?
血液が関係する医療処置
夫婦の別居
祝日や祝い事
感染症
ビジネスや法律に関係する問題
1. 大いなるバビロンとは?
「大いなるバビロン」は,間違った宗教全てを表しています。(啓示 17:5)どうしてそのことが分かるか考えてみましょう。
世界中で勢力を振るっている。聖書によると,大いなるバビロンは「群衆や国」の上に座っていて,「地上の王たちを支配して」います。(啓示 17:15,18)
政治や商業を表してはいない。そう言えるのは,大いなるバビロンが滅ぼされても「地上の王たち」や「商人たち」は生き残るからです。(啓示 18:9,15)
神のイメージをゆがめている。大いなるバビロンは「娼婦」と呼ばれています。神に背き,利益や恩恵を求めていろいろな政府と手を組むからです。(啓示 17:1,2)神についてのうそを広めて全ての国の人たちを惑わし,大勢の人の死に関わってきました。(啓示 18:23,24)
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2. メシアはいつ現れることになっていた?
メシアが現れるまでに69週あると,聖書に予告されていました。(ダニエル 9:25を読む。)
69週が始まったのはいつ? 紀元前455年です。その年に,エルサレムを「修復して建て直」すために総督ネヘミヤが赴きました。(ダニエル 9:25。ネヘミヤ 2:1,5-8)
69週という期間の長さは? 聖書の預言の中で,1日は1年を表すことがあります。(民数記 14:34。エゼキエル 4:6)それを69週の預言にも当てはめると,1週は7年ということになり,69週は483年間になります。
69週が終わったのはいつ? 紀元前455年から483年間を数えると,西暦29年になります。 まさにその年に,イエスがバプテスマを受けてメシアになりました。(ルカ 3:1,2,21,22)
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3. 血液が関係する医療処置
医療処置の中には,患者の自己血を使うものがあり,クリスチャンが受け入れられないものもあります。例えば,献血や,手術に先立って自己血を保存しておくこと(貯血式自己血輸血などと呼ばれる)です。(申命記 15:23)
自己血を使う医療処置の中には,クリスチャンが受け入れられると判断し得るものもあります。例えば,血液検査,血液透析,血液希釈(術中希釈式自己血輸血などと呼ばれる),自己血回収(回収式自己血輸血,セル・サルベージ,血液回収などと呼ばれる),人工心肺装置です。手術や検査や処置の過程での自己血の使用については,各自が良心に沿って決めます。こうした医療処置のやり方は医師によって微妙に違います。それで,自己血の使用を受け入れるかどうかを決める前に,具体的にどういった手順が取られるのかを知っておくことが大切です。次のことを考えましょう。
血液が体外に迂回させられ,その流れが一時的に遮断される可能性があるならどうだろう。その血液は自分の体の一部であって「地面に注ぎ出す」必要はない,と考えても,私の良心は痛まないだろうか。(申命記 12:23,24)
医療処置の過程で,血液が取り出され,調整されてから体内に戻される場合はどうだろう。聖書から学んできたことに基づいて,私はそのような処置を受け入れられるだろうか。それとも良心が痛むだろうか。
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4. 夫婦の別居
聖書は夫婦に,安易に別居しないようにとアドバイスしています。たとえ別れたとしても,それだけで別の人と結婚してよいことにはならない,と言っています。(コリント第一 7:10,11)しかし,やむを得ず別居することにしたクリスチャンもいます。例えば以下の場合です。
夫が家族を全く養おうとしない。夫が家族に必要なお金や物を与えようとしないため,家族が生活していけない。(テモテ第一 5:8)
ひどい身体的虐待を受けている。夫(または妻)から身体的に虐待されていて,健康や命が危ない。(ガラテア 5:19-21)
エホバとの絆が非常に脅かされている。夫(または妻)のせいで,全くエホバに仕えることができない。(使徒 5:29)
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5. 祝日や祝い事
クリスチャンは,エホバに喜ばれない祝い事には参加しません。祝日が関係するいろいろな状況でどうしたらいいかは,それぞれが聖書に基づいて,良心が痛まない決定をするようにします。幾つか例を考えてみましょう。
誰かから祝日のあいさつをされた(「明けましておめでとうございます」など)。差し障りのないあいさつを返せるかもしれません。なぜその祝日を祝わないのか相手が知りたいようであれば,説明できます。
エホバの証人ではない配偶者から,祝い事の日に親族と一緒に食事をしようと言われた。よく考えて,行くことにする場合,異教の慣習には参加しないということを前もって配偶者に説明しておきましょう。
クリスマスや正月などの時期に,雇い主からボーナスをあげようと言われた。断った方がいいでしょうか。必ずしもそうではありません。雇い主がどうしてそのボーナスをくれるのかを考えましょう。クリスマスや正月を祝うためでしょうか。それとも,日頃の働きに感謝したいと思っているだけでしょうか。
祝い事の時期に,誰かがプレゼントをくれた。その人から,「あなたが祝わないのは知っているけど,受け取ってほしい」と言われたら,どうすればよいでしょうか。その人はただ喜んでほしいと思っているだけでしょうか。それとも,あなたの信仰心を試したり,あえて祝い事に参加させようとしたりしているのでしょうか。そうしたことを考えてから,もらうかどうかを決めましょう。何かを決める時はいつでもエホバの考えに合わせて,晴れやかな気持ちでいられるようにしましょう。(使徒 23:1)
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6. 感染症
私たちはいつでも愛を表したいと思っているので,人に病気をうつさないようによく注意します。感染症にかかっている場合だけでなく,その可能性がある場合にも気を付けます。「隣人を自分自身のように愛さなければならない」と聖書に命じられているからです。(ローマ 13:8-10)
この言葉に従うために,具体的にどんなことをしたらいいでしょうか。感染症にかかっている人は,自分からハグやキスなどをして愛情を表現するのは控えるべきです。誰かの家に入れてもらえないとしても,その人が家族を守ろうとしていることに理解を示し,気を悪くしないようにします。バプテスマを受ける時には,事前に長老団の調整者に病気のことを知らせて,同じ時にバプテスマを受ける人たちが守られるようにします。感染症にかかっている可能性がある人は,結婚を前提とした交際を始める前に血液検査を受けるとよいでしょう。こうしたことをして,「自分のことばかり考えずに,他の人のことにも気を配り」,その人たちのことを大事に思っていることを示しましょう。(フィリピ 2:4)
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7. ビジネスや法律に関係する問題
相手がクリスチャンだとしても,金銭に関して合意したことを全て書面にしておけば,いろいろな問題を避けられます。(エレミヤ 32:9-12)クリスチャンの間でも,お金の貸し借りやほかのことでちょっとしたトラブルが起きることがありますが,大抵は速やかに当事者間で円満に解決できるはずです。
では,詐欺や中傷などの重大な問題があった場合はどうしたらいいでしょうか。(マタイ 18:15-17を読む。)イエスが示した3つの段階を踏みます。
まず当事者同士で話し合う。(15節)
それで解決しなければ,会衆の信頼できる1人か2人の人に話し合いに加わってもらう。(16節)
それでも駄目なら,長老たちに話して問題を扱ってもらう。(17節)
よっぽどのことがない限り,兄弟姉妹との問題を裁判に訴えることはしません。エホバや会衆の評判に傷が付きかねないからです。(コリント第一 6:1-8)しかし,裁判や調停が必要なケースもあります。離婚,親権,扶養料,保険金,破産,遺言などが関わっている場合です。そういう場合に平和裏に法的手段を取ることは,聖書の教えに反していません。
強姦,児童虐待,暴行,多額の窃盗,殺人など,重大な犯罪があった場合,当局に通報するのは聖書の教えに反したことではありません。
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