旅,旅路,道のり
(たび,たびじ,みちのり)(Journey)
聖書の中で「旅」,「旅路」,「道のり」という言葉は,旅行した距離全体を表わすのによく用いられています。(創 31:23; 出 3:18; 民 10:33; 33:8)一日のうちに進むことのできる距離は,用いる輸送手段,および旅行者が遭遇する状況や地勢によって異なりました。陸路での一日の道のりは平均して32㌔かそれ以上であったかもしれません。しかし,「安息日の道のり」はそれよりもずっと短いものでした。(マタ 24:20)使徒 1章12節の示すところによると,エルサレムからオリーブ山までは「安息日の道のり」ほどの隔たりでした。ヨセフスはこの距離を,恐らく二つの異なる起点から算定したためと思われますが,あるときは5ファーロング(925㍍),別のときには6ファーロング(1,110㍍)としています。ラビの資料は,ヨシュア 3章4節を根拠に,「安息日の道のり」を2,000キュビト(890㍍)としています。