エホバのもとに避難しなさい
「エホバよ,わたしはあなたのもとに避難しました」― 詩編 31:1。
1 詩編 31編は,避難所となってくださるエホバの能力に対する確信をどのように言い表わしていますか。
思いや体は疲れ果てているとはいえ,身をエホバにゆだねる一人の男性のことが美しい旋律で歌われています。その神聖な歌の歌詞によれば,信仰が勝利を収めます。その男性は待ち受けている全能者の両腕に,激しく追跡して来る迫害者たちから身を守る避け所を見いだします。これはその人の詩です。「エホバよ,わたしはあなたのもとに避難しました。わたしが決して恥をかくことがありませんように。あなたの義のうちにわたしを逃れさせてください」― 詩編 31:1。
2 (イ)わたしたちは自分のとりでとしてエホバに信頼することができますが,そのとりではどんな2本の柱に基づいていますか。(ロ)エホバはどんな神ですか。
2 この詩編作者には,一つの,しかも最善の避難所があります。他の物事はどんなに不確かであっても,次の事実,すなわちエホバがこの詩編作者のとりで,つまり要塞であるということは変わりません。その確信は2本の強固な柱で支えられています。1本の柱は,エホバにより辱められることのない,詩編作者の信仰です。もう1本の柱はエホバの義です。その義はエホバがご自分の僕を決して永遠に見捨てたりはなさらないことを意味しています。エホバはご自分の忠実な僕たちに恥をかかせるような神ではありません。また,約束を破る方でもありません。それどころか,エホバは真理の神であられ,ご自分に真剣に頼る人たちに報いてくださる方です。結局,信仰は確かに報われます。確かに逃れ道は備えられます。―詩編 31:5,6。
3 詩編作者はどのようにエホバを大いなるものとしますか。
3 詩編作者は,悲嘆と苦悩のどん底から確信の頂点へと高まってゆく起伏のある曲を作って,内面的な力を見いだします。そして,エホバをその忠節な愛ゆえに大いなるものとし,こう歌います。「エホバがほめたたえられますように。圧迫を受けた都市の中で,神は,くすしい愛ある親切をわたしに施してくださったからです」― 詩編 31:21。
王国をふれ告げる人々の大合唱
4,5 (イ)今日,どんな大合唱団がエホバをたたえていますか。昨奉仕年度中,彼らはどのようにそのことを行ないましたか。(12-15ページの表をご覧ください。)(ロ)記念式の出席者数は,王国をふれ告げる人たちの合唱団に進んで加わろうとする人々がさらに大勢いることをどのように示していますか。(表をご覧ください。)(ハ)あなたの会衆のどんな一群の人々は,その合唱団に加わることができるかもしれませんか。
4 今日,この詩編の言葉は再び活気を帯びるようになっています。どんな邪悪な敵対者も,どんな自然災害も,あるいはどんな経済的災いも,エホバへの賛美の歌声を抑えることはできません。確かに,エホバの愛ある親切はご自分の民にとってくすしいものとなりました。昨奉仕年度には世界中の231の国や地域で最高470万9,889人の大合唱団が神の王国の音信に関する歌を歌いました。キリスト・イエスの治めるエホバの天の政府は,彼らを失望させることのない避難所です。昨年,7万3,070の会衆のこれら王国をふれ告げる人々は,福音宣明の業に10億5,734万1,972時間を費やしました。その結果,29万6,004人の人々が神に対する献身の象徴として水によるバプテスマを受けました。それに,昨年の8月,ウクライナのキエフで開催された「神の教え」国際大会の出席者は皆,何とすばらしい思いがけない事柄を経験したのでしょう。実際,出席者たちは歴史に残るような出来事を見,真のクリスチャンのかつてない,記録に残る最大の集団バプテスマを目撃したのです。イザヤ 54章2節と3節で預言されていたように,神の民は急速に増えて前例のない人数に達しています。
5 一方,そのほかにも,進んで神の王国の臣民になろうとする人々が,その合唱団に加わろうとして列を作って並んでいます。昨年,イエスの死の記念式には驚くべきことに,合計1,186万5,765人もの人々が出席しました。そのうちの多くの人々が今奉仕年度中に戸別訪問に加わって王国の歌を歌う資格を得るようになるのは望ましいことです。そのような見込みがあるので,真理の敵である悪魔サタンは激怒するに違いありません。―啓示 12:12,17。
6,7 関心のある一人の男の人がエホバの助けで悪霊からのいやがらせをどのように克服したかを説明してください。
6 サタンは他の人々がその大合唱に加わって歌おうとするのを妨げようとします。例えば,タイの伝道者たちは,悪霊からのいやがらせを受けて苦しめられる人が増えていることに気づいています。しかし,多くの誠実な人たちはエホバの助けによって解放されてきました。ある男の人は好奇心から,ある呪術医を訪れた後,10年間悪霊の力に支配されていました。その人は牧師の助けを得て悪霊の力から完全に離れようとしましたが,真の改善は少しももたらされませんでした。エホバの証人のある全時間奉仕者がこの男の人と聖書研究を始め,その人に悪霊の力から自由になるための唯一の方法を聖書から教えました。その方法とは,真理の正確な知識を取り入れ,エホバ神に信仰を抱き,祈りでエホバに祈願することです。―コリント第一 2:5。フィリピ 4:6,7。テモテ第一 2:3,4。
7 この話し合いをした後の夜,その男の人は死んだ父の夢を見,その夢の中で,亡くなった父から,もし元通り霊媒にならないなら仕返しをすると言って脅されました。その人の家族は悩まされるようになりました。その男の人は動揺させられたくなかったので,聖書の勉強を続け,集会に出席するようになりました。ある研究の際,開拓者が,心霊術の儀式で使う物を持っていると,悪霊はそれに付け込んで,悪霊の力から自由になろうとしている人々にいやがらせをすることがあると説明しました。その男の人はお守りとして使っていた油が少しあることを思い出しました。そして今や,それを捨ててしまわなければならないことを悟りました。それを処分してからは,二度と悪霊に悩まされることはありませんでした。(エフェソス 6:13; ヤコブ 4:7,8と比較してください。)この人とその妻は研究を行なってよく進歩しており,聖書の教えを学ぶ集会に定期的に出席しています。
8,9 王国をふれ告げる人々の中には他のどんな障害を克服している人たちがいますか。
8 良いたよりを伝える声を抑えるおそれのある障害はほかにもあります。ガーナでは非常に厳しい経済事情のために労働者が解雇されています。生活費が高騰しているため,最低限の生活必需品を得ることが現実の問題となっています。エホバの民はどのようにして対処してきましたか。自分ではなく,エホバに依り頼むことによって対処してきました。例えば,ある日,一人の男の人が支部事務所の受付のカウンターの上に,封をした封筒を置いてゆきました。封筒の中には200㌦,つまり3か月分の最低賃金に相当するお金が入っていました。それは匿名で寄付をした人からの封筒でしたが,その包みにこう記されていました。「私は失業しましたが,エホバは私に別の仕事を備えてくださいました。私はエホバとみ子キリスト・イエスに感謝しております。終わりが来る前に王国の良いたよりを広める業の一助として,ささやかですが,寄付を同封いたします」。―コリント第二 9:11と比較してください。
9 エホバを賛美する大合唱団に加わる人たちは,集会に出席することにより訓練を受けるよう助けられます。(詩編 22:22と比較してください。)例えば,ホンジュラスの南部にエル・ホルダーンという会衆があります。この小さなグループのどこがそんなに特別なのでしょうか。それは成員が集会に忠実に出席していることです。19人の伝道者のうち,12人は毎週集会に出席するために広い川を横切らなければなりません。これは乾期なら大きな問題ではありません。飛び石代わりに岩を伝って川を横切ることができるからです。ところが,雨期になると事情は一変します。それまで何の変哲もない一筋の水流だったものが,奔流と化して,行く手の一切のものを流し去ってしまいます。この障害を乗り越えるために,兄弟姉妹は水泳が上手でなければなりませんでした。川を横切る前に,兄弟姉妹は集会用の衣服をテーナ(金属製のおけ)に入れて,ビニール袋で覆います。一番力の強い泳ぎ手がそのテーナを救命ブイ代わりに使い,皆を導いて川を横切ります。無事に向こう側に着くと,体を乾かして服を着,実際,輝くほどきれいになってにこにこしながら王国会館に到着するのです。―詩編 40:9。
わたしたちの住むことができる要塞
10 緊急の時に,わたしたちはなぜエホバに助けを求めることができますか。
10 紛れもない悪霊の攻撃にさらされていようが,他の源からの重圧を受けていようが,エホバはあなたのとりでになることができます。大声でエホバを呼んで祈ってください。エホバはご自分の民のかすかなうめき声をさえ注意深く聴いてくださいます。それが真実であることを知った詩編作者は,こう書きました。「わたしに耳を傾けてください。速やかにわたしを救い出してください。わたしのために岩のとりでとなり,わたしを救うとりでの家となってください。あなたはわたしの大岩,わたしのとりでだからです。あなたはご自分のみ名のためにわたしを導き,わたしを案内してくださいます。あなたは彼らがわたしのために隠した網からわたしを引き出してくださいます。あなたはわたしの要塞だからです」― 詩編 31:2-4。
11 エホバの要塞が一時的な場所ではない理由を説明してください。
11 エホバは単なる一時的な避難所ではなく,わたしたちが安全に住むことのできる難攻不落の要塞となってくださいます。その導きや指導はご自分の民の期待に背いたことがありません。神の力はサタンとその輩のずる賢い行為をすべて水泡に帰させます。(エフェソス 6:10,11)わたしたちが心をこめてエホバに依り頼む時,エホバはわたしたちをサタンのわなから引き出してくださいます。(ペテロ第二 2:9)エホバの証人の宣べ伝える業は過去4年間に35ほどの国々で新たに開始されました。さらに,社会的,経済的,あるいは政治的状況のために良いたよりを宣べ伝える業が妨げられている,世界の幾つかの地域から,羊のような人々が,もっと自由に音信が伝えられている場所に移ったという例もあります。日本はそのような場所の一つです。
12 日本のある開拓者はどのようにしてエホバを自分の要塞にしましたか。
12 日本には海外からの外国人労働者が殺到しており,外国語の会衆が数多く設立されてきました。ある日本語の会衆の一兄弟の経験は,この外国語の畑がどんなに産出的なものかを例証しています。その兄弟は必要の大きな所で奉仕したいと思っていました。それでも,この兄弟は自分のいる所で既に聖書研究を10件司会していました。その友人の一人が面白半分に,「必要の大きな所へ行ったら,兄弟なら聖書研究を20件司会しなければならなくなるよ!」と言いました。その兄弟は割り当てを受けて広島へ行きました。しかし4か月たっても聖書研究は1件しか司会していませんでした。ある日のこと,ブラジルから来た,ポルトガル語しか話せない男の人を訪問しました。その兄弟はこの男の人と意思の疎通を図ることができなかったので,ポルトガル語の教本を買いました。そして,会話用の簡単な表現を幾つか学んだ後,再びその人を訪ねました。この兄弟がポルトガル語でその人にあいさつしたところ,その人は驚き,満面に笑みをたたえてドアを大きく開き,兄弟を招じ入れました。そして,聖書研究が始まりました。やがて,その兄弟はポルトガル語で14件,スペイン語で6件,日本語で2件,合計22件の研究を司会するようになりました。
確信を抱いて宣べ伝える
13 だれであれ,わたしたちを辱めてエホバに仕えさせようなどとすべきでないのはなぜですか。
13 エホバの民は,エホバが自分たちの避難所であるという全き信仰を持ち,確信を抱いて王国の歌を歌います。(詩編 31:14)彼らは恥をかくことがありません。エホバは彼らを辱めたりはなさいません。エホバは約束を果たされるからです。(詩編 31:17)悪魔とその仲間である悪霊たちは恥をかくことになります。エホバの民は恥ずべきことのない音信を宣べ伝える任務を受けているので,彼らは他の人々から辱められて宣べ伝える業をしているのではありません。エホバもそのみ子も,そのような仕方でご自分の民を促してご自身を崇拝させておられるのではありませんし,民の心が信仰にあふれ,エホバの善良さや愛ある親切に対する感謝の念であふれる時,彼らは自分たちの心の良い状態に動かされるので,口が語るのです。(ルカ 6:45)したがって,毎月奉仕でどれほどの時間を費やすにせよ,とりわけその時間が自分にできる最善のことを表わすのであれば,それは良いことであって,恥ずべきことではありません。やもめのわずかながら精一杯の寄付はイエスとみ父に十分評価されたのではないでしょうか。―ルカ 21:1-4。
14 開拓者の業に関して,あなたは何と言うことができますか。(前掲の表もご覧ください。)
14 増加してゆく伝道者たちにとって,魂を込めて行なう崇拝には,開拓者としての奉仕も含まれており,昨年最高数が報告された月の開拓者の人数は実に89万231人でした。もし前年度の増加が維持されるなら,この数字は100万を上回るようになると思われます。次の経験はナイジェリアのある姉妹がどのようにして開拓者の隊伍に加わるようになったかを示しています。姉妹はこう書いています。「中学の終わりごろ,私はエホバの証人の開拓者学校に出席していた人たちのための料理のお手伝いに行きました。そして,そこで私の祖母よりも年上の二人の姉妹に会いました。お二人がその学校に出席している開拓者であることを知った時,私は,『このお二人に開拓奉仕ができるのなら,私にもできるわ』と,ひそかに思いました。それで,私も学校を卒業した後,正規開拓者になりました」。
15 非公式の証言はどのように他の人々がエホバのもとに避難する道を開くことがありますか。
15 すべての人が開拓奉仕を行なえるわけではありませんが,だれでも証言はできます。ベルギーのある82歳の姉妹は肉を買いに行き,肉屋の奥さんが昨今の政治の激変でかなり動揺させられていることに気づきました。それで,姉妹は勘定を払う際,「エホバの証人はどのようなことを信じていますか」と題するパンフレットを紙幣と一緒に渡しました。姉妹が再びその店を訪れると,肉屋の奥さんは少しもためらわずに,聖書は第三次世界大戦の可能性について何と述べているのですか,と質問しました。姉妹は「真の平和と安全 ― どのように見いだせるか」と題する本を持って行きました。二,三日後,その年配の姉妹がお店に立ち寄ってみると,肉屋の奥さんからさらに幾つかの質問を受けました。その人に同情した姉妹が,聖書研究をするよう率直に勧めたところ,奥さんは応じました。今,その肉屋の奥さんはバプテスマを受けることを望んでいます。肉屋のご主人はどうなりましたか。ご主人も例のパンフレットを読み,今では聖書を研究しています。
『善良さという宝』
16 エホバはご自分の民のために善良さという宝をどのように取り分けてこられましたか。
16 緊張に満ちたこの終わりの日の期間中,エホバはご自分のもとに避難してきた人たちに,『くすしい愛ある親切を施して』こられたのではないでしょうか。エホバは保護を与える愛ある父親のように,ご自分の地上の子供たちのために善良さという宝を取り分けてこられました。エホバはすべての傍観者たちの前で,それら地上の子供たちの上に幸いをあふれるほど注いでこられました。詩編作者が述べている通りです。「あなたの善良さは何と豊かなのでしょう。あなたはそれを,あなたを恐れる者たちのために蓄えられました。あなたはそれを,あなたのもとに避難する者たちのために,人の子らの前で施してくださいました」。―詩編 31:19,21。
17-19 ガーナでは,あるお年寄りが自分の結婚を合法的なものにした結果,どんな益がもたらされましたか。
17 ですから,この世の人々はエホバを崇拝する人たちの正直な行為の目撃者になって驚嘆します。例えば,ガーナのある96歳の男の人が婚姻届を扱う事務所に行き,70年続けてきた内縁関係を改め,今回婚姻届を提出したいと申し出ました。婚姻届を扱う役所の人はびっくりして,「本当にそうしたいと思っているのですか。そのお年で?」と尋ねました。
18 その男の人はこう説明しました。「わたしはエホバの証人の一人になって,世の終わりが来る前に最も重要な業に参加したいのです。それは神の王国の良いたよりを宣べ伝える業です。この業は永遠の命をもたらします。エホバの証人は婚姻届に関する法律を含め,民法に従います。ですから,わたしに婚姻届を出させてください」。役所の人は物も言えないほどびっくりしました。役所の人は届け出の手続きを進め,そのお年寄りは今や結婚を合法的なものにできたことを喜び,帰って行きました。―ローマ 12:2と比較してください。
19 その後,婚姻届を扱う係の人は,「エホバの証人……世の終わり……最も重要な業……神の王国……永遠の命」など,自分の聞いたことをじっくり考えてみました。96歳の人の生活の中でこのすべてにどんな意味があったのかが分からなくて当惑したその係の人は,問題をさらに調べるためエホバの証人を捜すことにしました。そして,家庭聖書研究の勧めに応じて急速な進歩を遂げました。今では,婚姻届を扱うこの係の人は,バプテスマを受けた証人となっています。そのようなわけで,他の人たちがささいなこととみなすような事柄においてさえエホバに従うなら,自分自身とわたしたちの行ないの目撃者である人々に口で言い表わせないほどの益をもたらすことがあります。―ペテロ第一 2:12と比較してください。
20 ミャンマーの一人の若い姉妹はどのようにして,正直だったために良い証言をすることができましたか。
20 真理によって自らを陶冶して正直な人間になった年配の人たちは,不正直な人の多いこの世で,若い人々のための良い模範となっています。そのような一人の若い姉妹がミャンマーに住んでいます。この姉妹はある貧しいながらも,つつましい家族の10人の子供のうちの一人です。その父親は恩給受給者で,正規開拓者です。ある日,姉妹は学校でダイヤの指輪を見つけ,直ちにそれを担任の先生のところに持って行きました。翌日,クラスの生徒が集まると,先生はその指輪がどのようにして見つかり,係の人に渡されて持ち主に返されるようになったかということをクラスに話しました。それから,先生はその若い姉妹にクラスの生徒全員の前に立ってもらい,なぜそのようにしたのかを説明するようにと言いました。先生は,他の子供たちならその指輪を隠しておこうと思うかもしれないということを知っていたからです。その姉妹は,自分がエホバの証人であり,神は盗みやどんな不正直な行為も好まれないということを説明しました。この学校の先生は全員そのことについて聞き,この若い姉妹は先生にも生徒にも証言をする良い機会を与えられました。
21 若い人々がエホバを信頼する時,その振る舞いはどのようにエホバに誉れをもたらしますか。
21 ベルギーでは,ある先生がクラスでエホバの証人について興味深い話をしました。自分の生徒の一人である,やはり若いある姉妹の振る舞いを観察していたその先生は,こう言いました。「エホバの証人に関するわたしの考え方は今では変わりました。以前のわたしは偏見を持っていたので,彼らは一番狭量な人々だと思っていました。しかし彼らは,自分の原則こそ曲げませんが,最も寛容な人々であることが分かりました」。毎年,最優秀の生徒たちは先生方から賞を受けます。中でも,倫理の課程のための賞があります。この先生は,成績の優秀な生徒3人に対する賞を3年連続でエホバの証人の子供たちに授与しました。忠節にエホバを信頼する人たちがそのような経験をするのは珍しいことではありません。―詩編 31:23。
22 詩編 31編はどんな意気揚々とした言葉で終わっていますか。その言葉はこの事物の体制の終わりの日の間,どのようにわたしたちを助けるものとなりますか。
22 詩編 31編は次のような意気揚々とした言葉を鳴り響かせて終わります。「エホバを待ち望むすべての者たちよ,勇気を出せ。あなた方の心が強くあるように」。(詩編 31:24)ですから,エホバはサタンの邪悪な体制の終わりの日に遭遇しているわたしたちを捨てるどころか,わたしたちに非常に近づいてくださり,ご自分の力をわたしたちに注ぎ込んでくださいます。エホバは忠実な方ですから,わたしたちの期待に背くようなことはなさいません。エホバはわたしたちの避難所,わたしたちの塔です。―箴言 18:10。
覚えていますか
□ わたしたちはなぜ確信を抱いてエホバを自分の避難所にすることができますか
□ 大合唱団が王国をたたえる歌を勇敢に歌っていることを示すどんな証拠がありますか
□ サタンの網がエホバの民を捕らえるものとはならないことを,わたしたちはなぜ確信できますか
□ エホバはご自分のもとに避難する人たちのためにどんな宝を取り分けてこられましたか
[12-15ページの図表]
全世界のエホバの証人の1993奉仕年度の報告
(製本した雑誌を参照)
[16,17ページの図版]
エホバのもとに避難する人たちは,王国をふれ告げる総勢470万9,889人の人々の大合唱に加わる
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