1989「敬虔な専心」地域大会

¹ 「敬虔な専心」という言葉は，神の宇宙主権に対する忠節さを伴う神への崇敬の念，崇拝，奉仕と関係しています。敬虔な専心の面での際立った模範はイエス･キリストです。イエスは，厳しい状況のもとで死に至るまで敬虔な専心を完全に示した唯一の方です。（テモテ第一 3:16。ヘブライ 7:26）キリストの追随者であるわたしたちは，敬虔な専心を実証するため自分自身を大いに訓練しなければなりません。それにはイエスと同じように反対を耐え忍ぶことがどうしても求められます。（テモテ第二 3:12）敬虔な専心を目ざして訓練することは「今の命」，すなわち霊的健康，満足感，幸福感，目的のある生活という「約束を保つのです」。さらにそれは「来たるべき」命の約束をも差し伸べます。（テモテ第一 4:7，8）ですから，その訓練は物質上の利得を目的としたものではありません。むしろ，そうした訓練を受けたがゆえに，わたしたちはエホバに仕える面で必要な基本的備えで満足しているのです。―テモテ第一 6:6-8。

² たとえ迫害や困難が生じたとしても，『エホバが敬虔な専心を保つ人々をどのように試練から救い出すかを知っておられる』ゆえ，真のクリスチャンは恐れる必要がありません。（ペテロ第二 2:9，10）エホバの日の裁きを生き残るため「聖なる行状と敬虔な専心」とによって見分けられる者となるよう，エホバは訓戒しておられます。（ペテロ第二 3:10，11）前途にある困難な時期にエホバへの忠節を保てるよう，敬虔な専心を強める方法を学びたいと思いますか。今年の夏に計画されている三日間におよぶ「敬虔な専心」地域大会において，この点に関する役立つ助言や励ましがふんだんに与えられることでしょう。この大会に出席し，霊的にさわやかにさせる優れた備えを取り入れるよう，今計画してください。

³ 昨年の地域大会を振り返ると，「神の公正」という主題のもとに数々の教訓となるプログラムが提供されたことを思い起こすことができます。思いも体も清くあるようにという諭しや家族の中で義にそって訓育する必要性，主にある者とだけ結婚するようにとの神のご命令や，ノアのような信仰を持つことによって世と異なる者として目立つ存在になるべきことを教えられました。そのほか，大いなるバビロンを糾弾する決議文が採択され，「聖書に対する洞察」（英文）や「啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い！」と題する新しい出版物が発表されました。「ものみの塔」1989年2月15日号30ページの記事に記されているとおり，今年も優れた数々のプログラムが準備されています。

⁴ そうです，地域大会に出席するたびに，エホバとその組織はわたしたちの期待以上のものをもって報いてくださいました。エホバは今年の大会においても，聖書の真理に関する一層の光を明らかにしてくださるでしょうし，ご自分の僕たちの霊的な成長に関心をお持ちになり，最終的な取り入れと裁きの音信を伝えるためのクリスチャンの使命に関する優れた指導を与えてくださるはずです。加えて地域大会は，献身したエホバの民にとって一致した喜びの時となります。そうであれば，三日間の大会すべてに出席し，霊的な「料理の宴」にあずかり，兄弟たちと交わるこの優れた機会を何としても逃したくはないはずです。（イザヤ 25:6）それゆえ，長老たちは地域大会の出席や準備を確実にするため，会衆の集会を変更したほうがよいと思われる場合，事情に応じてふさわしく取り決めることができます。

⁵ もちろんわたしたち献身したクリスチャンはすべてのプログラムにあずかるべきですが，すべての日に出席することが難しい研究生や新しい人には，少なくとも三日目（最終日）には出席するよう励ましていただきたいと思います。その日には，特に一般の人を対象にした公開講演が準備されていますし，聖書劇も上演されます。それに，最終日は比較的早い時刻にすべてのプログラムが終了しますので，新しい人にとって出席しやすいでしょう。

⁶ 日本で予定されている36の大会の日付，会場およびその他の情報がこの折り込みの6ページに載せられています。それをご覧になれば，皆さんの会衆がどの大会に割り当てられているかを知ることができるでしょう。協会は各会場の収容能力を考慮に入れて巡回区の割り当てを決めていますので，できる限りご自分の会衆が割り当てられている大会に出席するよう計画なさってください。この点での皆さんの協力は感謝されることでしょう。

宿舎の取り決め

⁷ 宿舎が必要なら，どうぞ会衆の大会調整者から「宿舎請求書」を受け取ってください。記入するにあたって，切り取り線以下の情報を注意深く読んでください。そして，必要事項を記入した後，大会調整者に渡します。大会調整者は会衆の成員から受け取った「宿舎請求書」をまとめて大会の宿舎本部に周期的に送るでしょう。どうぞ，用紙の切り取り線以下の部分を保持し，必要に応じて参照なさってください。

⁸ 特に助けが必要な人々を世話する取り決めは，その人たちが交わっている会衆が設けるのが望ましいでしょう。個々の人たちの事情に通じている長老たちや他の人が親切な援助を差し伸べることができるに違いありません。それには多くの場合，全時間奉仕に携わっている人，お年寄り，病弱な人，耳の不自由な人などの必要を考慮することが関係していますが，その中にはそうした人たちを大会会場に共に連れて行くことが含まれるかもしれません。これらの人々を助ける方法はほかにもあることでしょう。（ヤコブ 2:15-17。ヨハネ第一 3:17，18）ある人々は駐車場のある宿舎を必要としているかもしれません。また，身体障害のために特別な条件を満たす宿舎を必要としている人もあることでしょう。明らかに特別な配慮が必要な場合，大会調整者はそうした人々の「宿舎請求書」を送る際にそのことを明確に知らせることができます。

⁹ 個人の家の宿舎も用意されており，そのような宿舎は経済的に限られた人々に優先的に割り当てられます。そのような宿舎に泊まる人が兄弟たちのもてなしの精神を利用して大会前後に余分に泊めてもらい，観光地を訪問したり他の事柄を行なったりすることができると決め込むのは正しいことではありません。宿舎は大会期間中だけのものです。そのような宿舎に泊まる人は，自分も子供も礼儀正しく振る舞い，物を壊したり，家の人の所有物をいじったり，私室に入り込んだりしないようにして，泊めてくださる人に対して敬意をもって行動するようにすべきです。万一宿舎の提供者がこの面で迷惑を被るといったことが生じるなら，直ちに大会の宿舎部門に報告されるべきです。兄弟たちは喜んで助けになることでしょう。

¹⁰ もし何らかの理由で割り当てられているところ以外の大会に出席することになり，宿舎が必要なら，「宿舎請求書」に必要事項を記載した上，その大会の宿舎本部の住所を記した切手付きの封筒とあなたへの返信用封筒を添えて大会調整者にお渡しください。大会調整者はあなたの用意した封筒を用いて「宿舎請求書」を送るでしょう。各大会の宿舎本部の住所は「宿舎請求書」の裏面に載せられています。

給食

¹¹ 今年は，昨年以上に簡素化された給食の取り決めが計画されています。これによって仕事の負担が大幅に軽減され，大会の霊的な面にさらに十分な注意を払えるようになり，自発奉仕者たちもプログラムを一層楽しめるようになるでしょう。（出エジプト記 12:16後半。申命記 31:12。「洞察 ― 第1巻」[英文]503，504，821ページ。ルカ 10:38-42と比較。）昼の間は必要かつ十分な飲食物が提供されます。（マタイ 14:14-20と比較。）しかし朝食と夕食に関しては，ほとんどの大会では準備されません。それで各自で取り決めていただきたいと思います。ただ，大会開催地の事情によっては朝食や夕食が準備される場合もあります。それで，この点に関してはそれぞれの大会本部からの知らせに従ってください。

¹² すでに巡回区ごとの巡回大会や特別一日大会で実施されているように，今年からは地域大会においてもチケットは用いられず，受け取った飲食物に対する寄付を各自が寄付箱に入れる投げ込み方式が採用されることになります。

¹³ このような取り決めが設けられたのは，わたしたちの行なっている業が，本質において収益を目的としたものではなく非営利のものであることを一層明確にするためです。協会は，兄弟姉妹たちが幾年にもわたり，地域大会において給食の取り決めに優れた支持を与えてくださったことに心から感謝しています。引き続きこのような備えによって，短い昼休みの時間中大会会場にとどまり，より重要な霊的プログラムに時間どおりあずかることができるでしょう。

¹⁴ 大会中飲食物を求めることに関し，家族で十分に話し合っておくのは良いことです。もし親の指導や監督がないまま，子供たちがほしいものを次々に求め，食べたり飲んだりするなら，健康を害してしまい，場合によっては，会場にとどまって霊的な食物を取り入れることを断念しなければならなくなるかもしれません。それである親は幼い子供たちに飲食物を求めさせるよりも，自分や年長の子供が求めるよう取り決めるかもしれません。別の家族は，年若い子供たちに必ず親が同伴するよう取り決めたり，年齢に応じて自主的に行動することを許したりするかもしれません。食事を取りに行く際には，大人も子供も大会のバッジをきちんと着けておく必要があります。なぜなら，バッジを着けている人だけに食事や喫茶類が渡されるからです。

¹⁵ また寄付箱に入れる寄付について，きちんと話し合っておくことも大切です。ある家族はその日一日（もしくは三日間）自分の家族があずかる予定の飲食物に対する寄付をまとめて寄付箱に入れるよう決めるかもしれません。そうすれば硬貨を大量に扱わずにすみますので，寄付箱を扱う兄弟たちにとっても大きな助けになることでしょう。方法がどのようなものであれ，わたしたちの感謝を最もふさわしく表わすことのできる自発的な寄付制という新たな取り決めの下で，親も子供もクリスチャンらしい振る舞いができるよう，必要な教育を事前に行なうようにしましょう。

¹⁶ 正規･特別開拓者および旅行する監督と宣教者，ベテル奉仕者たちは，1989年1月1日以前に開拓者の名簿に載せられているのであれば，その大会で提供される食事や喫茶を協会からの贈り物として受け取ることができます。

手話･外国語プログラム

¹⁷ この折り込みの6ページに，外国語のプログラムや手話プログラムがどこで行なわれるかが記されています。（そのほかの大会では取り決めは設けられません。）良い質の通訳が行なわれ，比較的大きなグループで築き上げる交友関係を楽しむことができるので，この取り決めはその特別な必要を持つ人々にとって，真の祝福となるに違いありません。会衆内の耳の不自由な人たちや外国語を母国語とする人たちにこの取り決めについて知らせ，協会によって通訳が取り決められている大会に出席できるようそれらの人たちを援助してください。

[長老団への注記: この折り込みを扱う奉仕会のプログラムを大会調整者として奉仕している長老が司会し，将来の集会でも大会に関連した他の資料や発表を扱うべきです。大会に関連した資料が迅速に熱意をもって，また効果的に扱われるようにするため，すべての長老たちは十分に協力したいと思うことでしょう。]

1989年 日本の地域大会

大会               日付      会場                               巡回区

                               穂高町民会館

静岡A              7/28-30   静岡市曲金3丁目1番10号 静岡産業館  東海第1，2

静岡B              7/31-8/2  静岡市曲金3丁目1番10号 静岡産業館  東海第3，10*

金沢               7/24-26   金沢市袋畠町南193 石川県産業展示館 北陸第1，2，3*

米子               7/28-30   米子市東福原1210-1 米子産業体育館  中国第1，3

宮崎               8/9-11    宮崎市浄土町109-1 宮崎市総合体育館 九州第9，10，11

* 二つの地域大会に分かれる巡回区。配分は次のとおりです: 北海道第4−札幌･月寒，札幌･白石，札幌･丘珠は札幌A，残りは札幌B。東北第3−仙台市は東根，残りは盛岡。東北第4−相馬，角田，亘理はいわき，残りは東根。東京第6−東京･英語，相模原･英語は川崎，残りは所沢A。北関東第2−前橋･東，前橋･文京，長野原，中之条，沼田，渋川，月夜野は新潟，残りは所沢B。甲信越第3−東京都は所沢B，残りは穂高。甲信越第4−飯山，中野，信濃，須坂は新潟，残りは穂高。神奈川第2−横浜市，町田市，大和市は横浜，残りは川崎。神奈川第3−横浜市は横浜，残りは川崎。東海第10−蒲郡，吉良，岡崎市は名古屋A，残りは静岡B。北陸第3−福井県は武生，残りは金沢。近畿第4−京都府は京都，残りは神戸A。近畿第5−京都府は京都，残りは大阪A。兵庫第3−神戸市は神戸B，残りは神戸A。中国第6−益田，津和野，防府市，小郡，新南陽，徳山市は北九州A，残りは広島。九州第1−北九州･戸畑東，宇佐，中津，豊前，犀川，行橋，苅田は北九州B，残りは北九州A。

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地域大会に関係した変更

  4月号の「王国宣教」で発表されていた福井での大会は取りやめになり，代わりに武生で開かれることになりました。日付も変更になっていますので，ご注意ください。また宮崎の大会の日付が変更になっています。なお，予定となっていた，いわき，西条の大会日付も確定しました。