神権宣教学校の益
信仰を言いあらわす
◆ オランダでのことです。学校で聖書の授業が行なわれていたとき,ひとりの少女が,「先生,エホバの証者のことについて話して下さい」と教師に頼みました。教師は生徒の中にエホバの証者がひとりいるのを知っていたので,その生徒のほうがよく説明できるだろうと言いました。教師はその証者に15分間与えて説明させ,みな耳をそばだてて聞きました。それからいく日かたって教師は,この問題についてもっとくわしい説明をすることを証者に頼みました。若い証者は喜んで承諾しました。話をする時間は30分間で,あと50分は質疑応答の形式の討論にあてられました。その証者はこのように言っています。「準備する時間は充分なかったのですが,それでも聖書をもって行って,『エホバの証者』という名称のもつ深い意味,エホバの証者が何を伝道しているか,正しい新しい秩序のもとにおける人類の希望の基礎などについて話しました。先生とクラスメートはノートを取り,あとでたくさんの質問をしました。ひとりの女生徒は,家に帰って起きたことをぜんぶ母親に話しました。いま私はそこの家に毎週行って聖書の勉強をしています。私は神権宣教学校に定期的に出席したことをほんとうにうれしく思っています。人の前で信仰を言いあらわす仕方が学べたのも,神権宣教学校に出席したからです」。
「まだまだ学ぶ必要がある」
◆ アメリカ,オクラホマ州の若いエホバの証者はこのように言いました。「私はエホバの証者の集会に出席しはじめた頃,神権宣教学校の価値を充分理解できませんでした。高校時代には討論会や弁論大会で活躍したので演説をすることにはなれていました。ところが神の言葉について話すために人々の前に初めて立ったときには,まだまだ学ぶことがたくさんあるのを知り,また聖書にかんする主題について誠実と確信をもって話すのは雄弁術や討論などとは違うことも発見しました。聴衆に印象づけたい点さえ不明りょうにすることもたびたびありました。4年間の定期的な話し方の訓練によってこの欠点は克服できましたが,話の強調に力をそそいできたため,もう一つの点がるすになっていました。ですから現在の私の助言用紙には,その点をもっと練習するようにとの助言が3回も記入されています。それで,私にはまだまだ努力しなければならない点がたくさんあります。そしてこの世がつづくあいだは,『神権宣教学校はもういらない』とは決して言えないことも知っています」。
自信と落着
◆ 9歳の時から神権宣教学校にはいっている若い証者は次のように話しました。「英語の時間に先生は,感謝祭の休日の計画について話すようにと宿題を出しました。私はその日特別雑誌活動に参加する計画でしたから,私たちが戸別伝道によってどのようにエホバに賛美をささげ,隣人に愛を示すかについてクラスで話しました。この方法でクラス全体に良い証言ができました。のちほど先生は,私の信仰について私に直接たくさんの質問をしました。そして私の話はクラスでいちばんすぐれていたし,話し方にも自信と落ち着きがあってよかったと言いました。この宿題で良い点がもらえたのは,神権宣教学校で受ける訓練の賜物と考えています」。