悪魔の巧妙な謀りごとを暴露する
「あなた方の敵対者である悪魔がほえるライオンのように歩き回って,だれかをむさぼり食おうとしています」― ペテロ第一 5:8。
1,2 (イ)イエスご自身も直面されましたが,どんな状況は恐ろしいものですか。(ロ)人々がイエスを殺そうとしていたのはなぜですか。
だれかが雇われてあなたを殺そうとしていることが分かったとしましょう。その人が今まさにそっと近付いて,攻撃の絶好のチャンスを狙っていることが分かったとしたらどうでしょうか。それは恐ろしいことでしょう。イエス・キリストがそれと同じような状況に面したことをご存じでしたか。
2 聖書はこう述べています。「イエスは引き続きガリラヤの各地を回られた。ユダヤを回ることを望まれなかったのである。ユダヤ人たちが彼を殺そうとしていたからである」。それでもイエスは命の危険をも顧みず,西暦32年に幕屋の祭りのためエルサレムに上って行かれました。その時のことについてこう記されています。「エルサレムの住民のある者たちはこう言いはじめた。『これは,彼らが殺そうとしている人ではないか』」。(ヨハネ 7:1,25)人々はなぜイエスを殺そうとしていたのですか。そうするよう悪魔に唆されていたからです。ヨハネ 8章44節に記されているように,イエスご自身,『悪魔は,その始まりにおいて人殺しでした』と語られました。
3 悪魔に関する使徒ペテロの警告が今の時代に特にふさわしいと言えるのはなぜですか。
3 ですから悪魔が今,特に天から投げ落とされて以来,敬虔な人々を手中に収めようと躍起になっていても驚くには当たりません。聖書はこう説明しています。「地と海にとっては災いである。悪魔が,自分の時の短いことを知り,大きな怒りを抱いてあなた方のところに下ったからである」。(啓示 12:7-12)このことは,サタンと配下の悪霊たちが総力を挙げてわたしたちと戦っていることを意味します。したがって「あなた方の敵対者である悪魔がほえるライオンのように歩き回って,だれかをむさぼり食おうとしてい(る)」という警告は,今の時代に特にふさわしいものと言えます。あなたがエホバの証人であるなら,そのだれかの中にあなたも含まれます。そのためペテロは,「冷静さを保ち,油断なく見張っていなさい」とも述べました。―ペテロ第一 5:8。
4 (イ)悪魔はどんな目的でわたしたちに巧妙に近付くのですか。(ロ)悪魔が首尾よくわたしたちに近付ける唯一の方法とは何ですか。
4 しかし悪魔はどんな目的でわたしたちに巧妙に近付くのでしょうか。即刻死に至らせようというのではありません。悪賢くイエスに近付いたサタンの目的は,イエスをエホバへの崇拝の面で妥協させることでした。(マタイ 4:3-10)イエスを神に逆らわせようとした自分の試みが失敗するや,サタンは神に対するイエスの忠誠を弱めさせて,死の脅威からの解放を求めさせようともくろみました。今日でも同様に,サタンが近付くことの真の目的は,神とわたしたちとの良い関係を破壊することです。サタンは成功を収めるでしょうか。サタンが成功を収めることができる方法は一つしかありません。聖書は次のように述べて,その方法がどんなものかを示しています。「あなた方がエホバと共にいる限り,神はあなた方と共におられます。……[しかし],もしあなた方が神を捨てるなら,神もあなた方を捨てられるでしょう」― 歴代第二 15:2。
5 (イ)サタンの手だてが成功していることについて,どんな事実を挙げることができますか。(ロ)しっかり立ち向かいたいのであれば,何を絶えず意識すべきですか。
5 残念ながら,サタンの手だてに屈してしまう人が毎年出ています。彼らはエホバを捨てます。実際そのうちの多くは,自らの不敬虔な行ないゆえにクリスチャン会衆から排斥されなければなりません。(コリント第一 5:13)悪魔の組織に捕らえられることにより,言わば“捕虜”となる人もいます。エホバを捨てさせようとするサタンのすべての試みに,あなたはしっかり立ち向かいますか。そうするつもりであれば,悪魔の巧妙な謀りごとを絶えず意識している必要があります。
サタンが働きかける方法
6 なぜわたしたちは,サタンの謀りごとに関して無知の状態でいる必要はありませんか。
6 サタンが働きかけてくる方法について,わたしたちは無知な状態に置かれているのではありません。使徒パウロは,「わたしたちはその謀りごとを知らないわけではないのです」と説明しました。(コリント第二 2:11)これは,サタンがわたしたちに注意を向けており,わたしたちのことを考え,わたしたちを神に仕えることからそれさせようと,その鋭い思考力全体を用いているという意味です。これはわたしたちを真剣にならせる考えではないでしょうか。しかし聖書中には,サタンの謀りごと,つまりサタンの企て,術策,計略の全歴史が含まれているので,だれもこの点について知らずにいる必要はありません。良い兵士は,過去の歴史的な戦闘について学び,そこから学ぶ事柄を応用して益を得ます。同様に,「キリスト・イエスのりっぱな兵士として」,わたしたちはサタンの様々な戦術を学ぶことができ,それによってサタンのどんな働きかけにも乗ぜられることのないようにすることができます。―テモテ第二 2:3。
7 (イ)サタンは時々どのような正面からの接近作戦を用いますか。(ロ)サタンは他のどんな手だても用いますか。なぜですか。
7 結局サタンの手先はイエスに残虐な仕打ちを加えてイエスを殺しました。(ヨハネ 19:1。マタイ 27:49,50)またイエスはご自分の追随者たちに関して,「人々はあなた方を患難に渡し,あなた方を殺すでしょう」と予告されました。(マタイ 24:9)ところが,こうした正面からの接近作戦はしばしばサタン自身の身にはね返り,迫害を受けた神の僕たちは神への奉仕に一層強い熱意を抱くようになりました。(使徒 5:41,42)それでサタンは,神の僕たちの忠誠を打ち砕くために他の手だて ― 巧妙な謀りごと ― を頻繁に用いるのです。
8 サタンが巧妙な謀りごとを用いることを,聖書はどのように明らかにしていますか。
8 聖書は,『悪魔の策略にしっかり立ち向かうように』という勧めを与えて,そのような巧妙な謀りごとについて指摘しています。(エフェソス 6:11)ここで「策略」と訳されているギリシャ語は,「ずる賢い行動」を意味します。(ギリシャ語聖書の王国行間逐語訳)サタンが極めてずる賢く,こうかつで,欺きの大家であることは,「サタン自身が自分をいつも光の使いに変様させている」という聖書の言葉の中にも示されています。―コリント第二 11:14。
9,10 (イ)サタンの策略が最初に成功した例を調べると,どんなことを学べますか。(ロ)サタンが以前と同じこうかつでずる賢い手段を用い続けていることを何が示していますか。
9 サタンの策略が最初に成功した例を考えてみましょう。サタンはエバに近付いたとき,禁じられた実を食べても神はよしとしてくださるという論法を用いようとはしませんでした。エバにはもっと分別がありました。ですからサタンは,その実がエバの目にはなはだ望ましいものとして映るようにしたのです。その実を食べるならエバの立場は実際には向上するとサタンは述べ,魅力的な見込みをエバの前に置きました。サタンは,『あなた方は必ず神のようになる』と述べています。(創世記 3:5)エバはサタンからの誘惑に屈しました。悪い欲望を育て,その結果エバは罪を犯したのです。―ヤコブ 1:14,15。
10 サタンは今なおこうかつでずる賢い手段を用いています。使徒パウロはこう書いています。「わたしは,へびがそのこうかつさによってエバをたぶらかしたように,あなた方の思いが何かのことで腐敗させられて,キリストに示されるべき誠実さと貞潔さから離れるようなことになりはしまいかと気遣っているのです」。(コリント第二 11:3)サタンの進撃がこれほど巧妙なものでなかったなら,それほど多くの人がこの戦闘の犠牲になることはないでしょう。サタンは,魅惑的で気をそらせるものを終始わたしたちの前に置き,ついにはわたしたちの霊性を損なうような事柄に関心を抱かせようと巧妙に仕組んでいます。サタンの狙いは,わたしたちを弱くならせて,徐々にエホバから離れさせること,あるいは正面攻撃によって神への忠誠を首尾よく打ち砕くことができるようにすることです。
11 (イ)どのような点で,サタンの方法を釣人の手だてになぞらえることができますか。(ロ)わたしたちは決して何を忘れてはなりませんか。
11 サタンの手だては,魚を捕まえるため擬似餌を用いる釣人の手だてになぞらえることができます。釣人は,どの擬似餌が魚を引き付けるかを知るため,いろいろと試みます。もちろん,魚がえさに食いつくときには,その擬似餌のうしろに釣針があることなど分かりません。わたしたちはどうですか。サタンが使う擬似餌に気付いているでしょうか。“釣られて”しまうならどんな結果になるかを十分に認識していますか。欺かれてはなりません! サタンと配下の悪霊たちは,わたしたちを手中に収めようと躍起になっている実在の敵なのです。それで,「全世界が邪悪な者の配下にある」ことを決して忘れてはなりません。サタンはこの事実に関して大半の人々の思いをくらましてきました。あなたの思いがくらまされてはなりません。―ヨハネ第一 5:19。コリント第二 4:4。
巧妙な形の物質主義
12 (イ)サタンが用いる主要な擬似餌は何ですか。(ロ)目は何を望む場合がありますか。
12 サタンが用いる主要な擬似餌は物質と快楽に対する愛です。(テモテ第一 6:10)聖書は「目の欲望」に言及し,こうした欲望が「父から出るのではなく,世から出る」と警告しています。(ヨハネ第一 2:16)この現代の世界には,目の欲するものがかつてなく多くあります。最新式の住まい,乗用車,バンなどの車,ボート,衣服,テレビ,ハイファイ装置,腕時計,コンピューター,テレビゲーム,また他のあらゆる種類の電子装置などがあります。また,音楽,ダンス,映画,演劇,テレビを見ること,数多くの種目のスポーツなど,わたしたちが得られる楽しみはたくさんあります。
13 (イ)クリスチャンをおびき寄せて神への奉仕から引き離す点で効果的なものを,サタンはどのように用いることができますか。(ロ)わたしたちはなぜ敵としてのサタンを見くびってはなりませんか。
13 言うまでもなく,物質上のものや快楽自体が必ずしも間違っているわけではありません。エホバはわたしたちの視覚や他の感覚を楽しませるために,あらゆる美しいものの備わったこの地球を含め,喜ばしい物質宇宙を創造してくださいました。明らかに,様々な形のレクリエーションや娯楽は,正しい位置に置かれるなら有益なものとなり得ます。(テモテ第一 4:8)しかし同時に,サタンがまさにそれらのものをしばしば用いてクリスチャンをおびき寄せ,神への奉仕から引き離そうとしていることも認識する必要があります。サタンは自ら,確かにこれら現代の物質と快楽の発展,及びその用い方に深くかかわってきました。多くの人々はそれらの物質や快楽のためにエホバ神に仕えることからそらされてしまったのです。わたしたちの敵である悪魔を見くびってはなりません。悪魔は奇襲の名人になっています。
14 (イ)人が巧妙な形の物質主義に影響されていることを示す手がかりは何ですか。(ロ)神から流されることがほとんど感知できないのはなぜですか。
14 自分が物質主義というサタンの巧妙な擬似餌にかかっていることはどのように分かりますか。何かの気晴らしや物質的所有物の追求のために自分の聖書研究,クリスチャンの集会に定期的に出席すること,また週ごとの野外奉仕の活動が妨げられているなら,擬似餌にかかっていると言えます。確かに,油断なく見張っていることが必要です。物質主義的な擬似餌は,あなたの時間や関心やエネルギーを次第に多く奪って,あなたを流れ去らせることができます。(ヘブライ 2:1)ボートが流されるとき,それが動いていることははっきり分からないかもしれません。全く動いていないとあなたは言うかもしれません。しかしボートが流されている証拠は,ボートの位置が徐々に変わってゆくことから分かります。神とその組織から流される人の場合も同様です。
15,16 (イ)自分自身についてどんな点を吟味してみるのは賢明なことですか。(ロ)どんな状況から,そのような自己吟味を行なうのは賢明であることが分かりますか。
15 ですから,わたしたちは賢明な見方をして,自分のクリスチャンとしての活動を幾度も吟味すべきです。こう自問しましょう。「自分は以前と同じほど定期的に聖書を学んでいるだろうか。集会の出席は,以前と同じほど定期的だろうか。野外宣教に前と同じほど多くの時間を費やしているだろうか」。「今のほうが忙しい」と言う人がいるかもしれません。しかし何を行なっているために忙しいのでしょうか。テレビの画面の前にいるなど,快楽の追求に時間をより多く取っているということはないでしょうか。物質を蓄えてその世話をすることが,神への奉仕を助けるものではなく,その妨げとなっているでしょうか。物質的な事柄を思い煩うのではなく,神の王国を第一に求めなさい,というイエスの諭しに,あなたは本当に留意していますか。―マタイ 6:31-33。
16 世界中どこにでもこの戦闘の犠牲者がいます。つまり,悪魔の巧妙な形の物質主義に捕らえられ,神への奉仕から脱落してしまったクリスチャンのことです。あなたの会衆でも,かつては忠実な仲間の働き人であったのに,巧妙な物質上の擬似餌に屈服して徐々に流されてしまい,もはや神への奉仕を活発に行なっていない人のいることを思い起こせるかもしれません。(フィリピ 3:18)ですから,「冷静さを保ち,油断なく見張っていなさい」。悪魔にむさぼり食われてはなりません!―ペテロ第一 5:8。
巧妙な形の心霊術
17 (イ)み使いたちが天における自分たちの立場を離れたのはなぜですか。洪水の水が落下した時,彼らはどうなりましたか。(ロ)これらのみ使いたちは何に対して責めを負うべきですか。
17 エホバに反逆したサタンに他のみ使いたちが加わった時のことを覚えていますか。それは大洪水の少し前のことでした。美しい人間の娘たちが,そのみ使いたちにとって擬似餌になったことを聖書は明らかにしています。それらのみ使いの一部は,天における奉仕の立場を離れ,これら美しい女たちと性関係を持つために地上にやって来ました。彼らが行なったことは,ソドムとゴモラの人々が行なった同性愛行為と同じほど間違ったことでした。(創世記 6:1,2。ユダ 6,7)洪水の水が落下するや,み使いたちは物質化した体を捨てて天に戻りました。不自然な性欲を満たすために人間の体を着ける力はもはや奪い去られているとはいえ,これらのみ使いたちは人類を道徳的に腐敗させる面で大いに活動してきました。今日あらゆる種類の性の不道徳が急激に増加しているのは,彼らが天から投げ出され,地の近くに閉じ込められていることの直接的な結果です。―テモテ第一 4:1。啓示 12:9,12。
18 性の不道徳がエホバの僕たちを腐敗させるためのサタンの主要な手段となってきたことを,過去と現在のどんな証拠が明らかにしていますか。
18 性の不道徳という擬似餌は,エホバの僕たちを腐敗させるために悪魔が用いる主要な手段の一つとなってきました。神の民イスラエルが約束の地に入ろうとしていた少し前,サタンは魅力的なモアブ人の女たちをえさとして用い,イスラエル人をおびき寄せてエホバに仕えることから引き離そうとしました。幾千人ものイスラエル人が“釣られて”淫行を犯し,その結果自らの悪行のゆえに死に処せられました。(民数記 25:1-3)この時の事件に関連して,クリスチャンは次のように警告されています。「また,彼らのうちのある者たちが淫行を犯したように,淫行を行なうことがないようにしましょう。彼らは一日に二万三千人が倒れる結果になりました」。(コリント第一 10:7,8,11)サタンのこの巧妙な謀りごとはそのとき成功を見,それは今日でも成功しています。性の不道徳によって排斥される人は,ほかの理由で排斥される人を合わせた数よりも多いのです。
19 (イ)非常に多くのエホバの僕たちが,神の不興を買うと知りながら性の不道徳に関係するようになるのはなぜですか。(ロ)性の不道徳に関係することを避けるのに何が助けになりますか。
19 しかし,エホバの僕たちは淫行や姦淫が神の律法に反することを知っているのに,なぜそれほど多くがそうした行動に関係するようになるのでしょうか。では,エバが神の律法に背いたのはなぜですか。サタンが,神の律法に背くことを極めて魅力的なものに見せかけたからです。この機会を見過ごすことはできない,とエバは考えました。今日でも同様に,サタンの宣伝の経路 ― テレビ,映画,印刷物など ― により,淫行や姦淫は,ただ興奮と快楽とを与えるだけでなく,容認してよいもののように見せかけられています。それで,悪魔の宣伝の経路を通して提供される擬似餌に食い付くなら,どんなことになりますか。あなたも“釣られる”ことになるかもしれません!
独立的な考え方を避けなさい
20 (イ)悪魔のもう一つの巧妙な謀りごととは何ですか。(ロ)約6,000年間,この謀りごとをサタンはどのように用いてきましたか。
20 反逆のそもそもの始めから,サタンは神の物事の行ない方に異議をさしはさみました。サタンは独立的な考え方を奨励しました。『あなたは何が善で何が悪かを自分で決定できます。あなたは神に聴き従う必要はないのです。神は実際にはあなたに真実を告げていないのです』とサタンはエバに言いました。(創世記 3:1-5)今日に至るまで,この種の考え方によって神の民を堕落させることが,サタンの巧妙な謀りごととなってきました。―テモテ第二 3:1,13。
21 現代における独立的な考え方の例として,どんなものがありますか。どんな結果が生じてきましたか。
21 こうした独立的な考え方はどのように表わされていますか。ごく一般に見られるのは,目に見える神の組織が与える助言を疑問視することです。例えば,神の組織は,不道徳でいかがわしいある種の音楽を聴くことについて,またそのような音楽が演奏され,そこにいる人々が不道徳行為に携わることで知られているディスコや他の種類のこの世的なダンスホールに出入りすることについて時々警告を与えてきました。(コリント第一 15:33)しかしある人々は,自分のほうがよく知っていると唱えました。彼らはこうした助言に逆らい,自分の目に正しいと思える事柄を行なったのです。どんな結果になりましたか。性の不道徳に巻き込まれ,重大な霊的な害を被った人は少なくありませんでした。しかし,たとえ彼らがそのような影響を受けなかったとしても,他の人々がその手本に倣い,悪い結果を身に招くなら,彼らがその責めを負うべきではありませんか。―マタイ 18:6。
22 (イ)わたしたちは何を絶えず意識していなければなりませんか。(ロ)次の研究記事で何を考慮するのは適切なことですか。
22 次の事実はいくら強調しても強調し過ぎることはありません。つまり,わたしたちは超人間的な敵と戦っており,絶えずそのことを意識している必要があるということです。サタンと配下の悪霊たちは実在しています。彼らは単なる想像の産物ではないのです。彼らは「この闇の世の支配者たち」であり,わたしたちは彼らと霊的な闘いをしています。(エフェソス 6:12)わたしたちが彼らの巧妙な謀りごとをよく知り,彼らにだまされないようにするのは極めて重要です。それで,どのようにすればこれらの邪悪な霊者と闘うための武具を身に着けられるかを次に考慮するのは非常に適切なことでしょう。
次の質問に答えることができますか
□ 悪魔はどんな目的でエホバの民に巧妙に近付きますか
□ 悪魔が巧妙な謀りごとを用いるのはなぜですか
□ サタンが用いる種々の巧妙な謀りごとにはどんなものがありますか
□ これらの巧妙な謀りごとにだまされないために,何が助けになりますか
[21ページの図版]
ゆっくり流されてゆくボートの動きはほとんど感知できない。クリスチャンが神とその組織から流されるときも同じである