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  • ハルマゲドン ― 何を意味するものではないか
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1985
塔85 1/1 4–7ページ

ハルマゲドン ― 何を意味するものではないか

ハイファ(イスラエルの沿岸都市)から目的地まで,車なら短時間で行けます。中東の陽を浴びながら,蛇行するキション川の南側に沿って車を走らせていると,谷は次第に狭くなってきます。そびえ立つカルメル山脈とガリラヤの丘のあいだの狭い谷間を行くうちに,突然,広々とした平たい皿状の場所,すなわちエスドラエロン平原が眼前に開けます。そしてその平原の南側を走ってゆくと,頂上が不自然なほどに平たい台地状の一つの丘が目に留まります。それが探している場所です! メギドのテル,すなわち廃丘で,ハルマゲドンという語の語源になった場所です。

ハルマゲドンは神秘と間違った考えとで覆われています。その意味については様々な意見があります。しかし,ハルマゲドンという語は,ハル-マゲドン,つまりメギドの山a に由来します。これは聖書の言葉で啓示 16章16節に出て来ます。そこには次のように書かれています。「そして,それらは王たちを,ヘブライ語でハルマゲドンと呼ばれる場所に集めた」。

ハルマゲドンにはだれが,またなぜ集められるのでしょうか。啓示 16章14節は,「人の住む全地の王たち」が「全能者なる神の大いなる日の戦争に」集結すると答えます。

この答えは他の多くの疑問を提起します。その「王たち」はだれを相手に,またどんな問題をめぐって戦うのか。どこで戦闘を行なうか。核兵器を使用するか。その戦争は防止できるか。ハルマゲドンとは実際に何なのか。

地理上の場所ではない

ハルマゲドンは地理上の場所ではあり得ません。メギドと呼ばれる廃丘は今日まで残っていますが,ハルマゲドンという名の山は実在しません。ハルマゲドンの真の意味は,そのメギド地方を中心にして行なわれた戦争の歴史と関係があります。

メギドは,中東の歴史の中でも最も激しい,決定的な戦いが幾つか行なわれた場所でした。西暦前第2千年期中に,エジプトの支配者トトメス3世がパレスチナとシリアの支配者たちに対して大勝利を収めたのを皮切りに,英国のビスカウント・アレンビー陸軍元帥がトルコ人に大敗北を与えた1918年に至るまで,メギドは幾世紀もの間に幾度か決戦の場になりました。

しかし,聖書研究者たちにとってもっと重要なことは,メギドにおいて,裁き人バラクの配下のイスラエル軍が,軍の長シセラの率いるヤビン王の強力なカナン人の軍隊に対して輝かしい勝利を収めたことです。エホバ神が介入して,イスラエル人に大勝利をお与えになりました。―裁き人 4:7,12-16,23; 5:19-21。

それでハルマゲドンは,一方だけが明確な勝利者となる決定的な戦闘という意味を帯びるようになってきます。

地上の諸国家間の戦争ではない

ハルマゲドンの戦いをめぐる問題 ― 世界の支配権 ― は今日の大きな問題です。しかし,対立する二つの超大国が世界支配を目ざしていま格闘していますが,ハルマゲドンはこのうちの一方が他方に仕掛ける世界戦争のことではありません。なるほど世界は歴史上かつてないほど多額の費用を投じて軍備競争に熱中しています。それで「インディア・ツデイ」紙などはそのことについて,「こうしたことはすべて,地球を容赦なくハルマゲドン ― 諸国家間の究極の戦争 ― の危機に追いやるものである」と論評しました。しかし啓示 16章14節は,「人の住む全地の王たち」が「全能者なる神の大いなる日の戦争」のとき共同戦線を張ることを示唆しています。

したがって,ハルマゲドンは人間の戦争ではありません。ハルマゲドンは神の戦争です。ハルマゲドンでは地上の諸国家はみな連合して,「王の王また主の主」であるキリスト・イエスの指揮下にある『天の軍勢』と戦います。キリスト・イエスは世界の正当な支配者です。神はまた「すべてのものを彼の[キリストの]足の下に服させ」られたからです。―啓示 19:14,16。エフェソス 1:22。

核による大破壊ではない

核戦争はあまりにも恐ろしいものであるために,多くの人はそれについて考えようとしません。1983年に40人の科学者が行なった共同研究によると,核による全面戦争が起これば,世界総人口の推定3分の1ないし半分が即死するであろうということです。サイエンス誌に発表されたその研究報告は,生存者の将来が暗たんたるものであることを予言しています。そして次のように警告しています。「超大国の間で互いに核兵器を使う大規模な戦争が一度でもあれば,地球上の動植物が大部分絶滅するほどに地球の環境は変化する可能性が強い。その場合,ホモサピエンスの絶滅の可能性が除外されることはあり得ない」。

全能の神エホバはそのような恐ろしいことが起こるのを許されるでしょうか。そのようなことは決してありません。エホバ神は地球を「いたずらに」創造したのではなく,「人が住むために形造られた」と述べておられるので,わたしたちは安心感を得ることができます。(イザヤ 45:18)ハルマゲドンで神は「地を破滅させている者たちを破滅に至らせ」,核による大破壊で地球を黒焦げにするようなことはされません。―啓示 11:18。

善と悪との継続的な戦いではない

宗教指導者の中には,ハルマゲドンを,世界的なものであろうと,思いの中におけるものであろうと,善の勢力と悪の勢力の間の絶え間ない闘争と信じている人たちがいます。「ハルマゲドンは世界のどこかで毎日生じている」とある聖書注釈者は述べています。ハルマゲドンは邪悪な国と国民すべてに速やかな滅びをもたらすと聖書が約束している以上,そのようなことがどうしてハルマゲドンであり得るでしょうか。神から任命され,油そそがれた王キリストは,ハルマゲドンで,「鉄の笏をもって彼らを砕き,彼らを陶器師の器であるかのように粉々にする」のです。―詩編 2:9。箴言 2:21,22; 啓示 19:11-21もご覧ください。

世界経済の崩壊ではない

世界の最も強力な政府は,第三世界の債務不履行が推進力となって世界の経済情勢は「ビジネス・ライフ」誌のいう「経済ハルマゲドン」に突入するのではないかと恐れています。世界の金融機関が崩壊すればそれはほんとうに悲劇となるでしょうが,それはハルマゲドンではありません。聖書のハルマゲドンは,経済ではなく戦争が関係した世界情勢です。預言者エレミヤは次のような写実的な言葉でこれを描写しています。『エホバが諸国民と戦わす論争がある。すべての肉なる者に対して,神ご自身が必ず裁きを行なわれる。邪悪な者たちに関しては,神は必ず彼らを剣に渡される』― エレミヤ 25:31。

中東で行なわれる戦争ではない

世界的に有名な福音伝道師のビリー・グラハムは,「そのうちにいつか中東で最後の火の手が上がるであろう」と説きます。この問題に関するビリー・グラハムの見解は,仲間の宗教家たちの意見を反映しています。グラハムはまた,ハルマゲドンを先に延ばすことができると信じています。「世界はハルマゲドンへ向かっていると私は考える。霊的に目ざめて神に心を向けないかぎり,世界はこの10年間にハルマゲドンに直面するかもしれない」と言います。

メギド地方は「地の王たちとその軍勢」全部を収容することは到底できません。(啓示 19:19)したがって,ハルマゲドンはメギドの実際の平原に押し込められた世界戦争であるとする根本主義者たちの教えはいずれも間違いということにならないでしょうか。預言者エレミヤは,ハルマゲドンが「地の最果て」に及び,「地の一方の果てから地の他方の果てにまで」死者が見られることを示唆しています。―エレミヤ 25:32,33。

そしてハルマゲドンは,「全能者なる神の大いなる日の戦争」を意味しますから,だれもそれをとどめることはできません。ハルマゲドンを先に延ばすために人間にできる事柄など何もありません。エホバは戦いを開始する「定めの時」を設けておられます。「遅くなることはない」のです。―啓示 16:14; 11:18。ハバクク 2:3。

希望の基

義を愛する人々はハルマゲドンを恐れるべきではありません。逆にハルマゲドンは希望の基になります。「また,わたしは天が開かれているのを見た。すると,見よ,白い馬がいた。そして,それに乗っている者は忠実また真実ととなえられ,その者は義をもって裁き,また戦う」と聖書は述べています。(啓示 19:11)ハルマゲドンの戦いは地から悪を一掃し,義にかなった状態を回復するための道を備えます。―イザヤ 11:4,5。

この体制の腐敗した,神に道をゆずろうとしない支配者たちに対する神の勝利が将来もたらされることをふれ告げるエホバの証人の声を,人々は100年以上にわたって聞いてきました。エホバの証人はとりわけ1925年以来,ハルマゲドンとは何かについてはっきりした意見を持っています。そして,それについて沈黙を守ることを拒みます。エホバの証人の願いは,人々がハルマゲドンに滅びるのではなく,生き残る者となるよう助けることです。それで,耳を傾ける人すべてに,ヨエル 2章31,32節の助言に従うよう勧めます。その聖句は,「畏怖の念を抱かせるエホバの大いなる日の来る」ことを告げ,さらに「エホバの名を呼び求める者はみな安全に逃れることになる」と述べています。

それでもある人々は,ハルマゲドンが地球的規模のものであるとしても,それは中東で始まるのだろうか,愛の神がなぜハルマゲドンを許されるのだろうか,ハルマゲドンに次いで真の平和が訪れるだろうかなどと考えるかもしれません。この号に続く「ものみの塔」誌の三つの号をお読みください。こうした質問に対する答えがあります。

[脚注]

a 聖書の用語を研究する学者キッテル,またマクリントクとストロングは,「メギド」という語の意味について明確なことは述べていないが,この語が「集会」または「軍隊の場所」を意味し得る事実を指摘している。

[6ページの囲み記事]

ハルマゲドンとは何か

ハルマゲドンは__

◆ 地理上の場所ではない

◆ 諸国家間の戦いではない

◆ 核による大破壊ではない

◆ 世界経済の崩壊ではない

◆ 善と悪の闘争ではない

◆ 中東紛争ではない

ハルマゲドンとは__

◆ 地上の諸国家がすべて,「全能者なる神の大いなる日の戦争」で神のみ子キリスト・イエスおよびそのみ使いの軍勢と戦う世界情勢

[4ページの図版]

[7ページの図版]

神から任命された王イエス・キリストは,ハルマゲドンで,『鉄の笏をもって邪悪な諸国の民を砕き,彼らを陶器師の器であるかのように粉々にする』― 詩編 2:9。

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