「地球を与えられる」時に向けて今できること

エホバは人間に，「地上全体に広がり，地球を管理しなさい」と言いました。（創 1:28）この言葉から，エホバが地球全体をパラダイスにしたいと思っていることが分かります。それで，地球に住む人は，エホバのこの言葉の通りにする必要があります。エデンの園はもうないので，地球全体をパラダイスにしていく仕事を一から始めなければなりません。ハルマゲドンの後は，後片付けをする必要もあるでしょう。本当にたくさんの仕事が待っています。

バビロンからユダに帰ってきたイスラエル人も，同じような経験をしました。ユダは70年間，誰も住んでいなかったので，とても荒れ果てていました。でもイザヤは，エホバの助けがあればその土地を回復できる，と預言しました。こう言っています。「エホバは……荒野をエデンのようにし，砂漠平原をエホバの園のようにする」。（イザ 51:3）イスラエル人はこの仕事をやり遂げることができました。私たちもエホバの助けがあれば，地球を美しいパラダイスに変えていくことができます。では，将来こうしたことを行う時に向けて，今どんな準備ができるでしょうか。

家の中や周りをきれいにしておくようにしましょう。近所の人たちがそうしていないとしても，きちんと整えておくのは大事なことです。王国会館や大会ホールの掃除やメンテナンスにも参加しましょう。災害救援の奉仕に申し込むこともできるかもしれません。このようにして，困っている兄弟姉妹をいつでも助けられるように準備できます。「将来，地球をパラダイスに変えていく時に役立つ技術を今から身に付けられるだろうか」と考えてみてください。

イエスは，ヤイロの娘を生き返らせた後，その子に何か食べる物を与えるようにと言いました。（マル 5:42，43）12歳の女の子に食べ物を与えるのはそれほど大変ではなかったでしょう。では，イエスが言った通り，「記念の墓の中にいる人が皆，[イエス]の声を聞いて出てくる」時はどうなるでしょうか。（ヨハ 5:28，29）聖書に詳しいことは書かれていませんが，復活してくる大勢の人たちに食べる物や家や服などを用意してあげる必要があるでしょう。その時のために，今どんなことをしておくとよいでしょうか。

巡回訪問の時に，食事招待に申し込むことができますか。ベテル奉仕者や旅行する奉仕者が割り当ての変更を受けたなら，家を見つけるのを手伝ってあげられるでしょうか。地区大会や特別大会が開かれる場合，大会の前後に自発奉仕をしたり，海外からの代表者をもてなしたりできますか。

使徒 24章15節からすると，復活してくる人たちはかなりの数になるでしょう。その多くは，エホバについて知るチャンスがなかった人たちです。私たちは，そうした人たちにエホバについて教えてあげることができます。a （イザ 11:9）ヨーロッパや南アメリカやアフリカで奉仕してきたシャーロット姉妹はこう言います。「復活してくる人たちに，エホバのことを教えてあげられるのが本当に楽しみです。歴史上の人物について読むと，『もしこの人がエホバのことを知っていたら，どんな人生を送っていただろう』と思います。そうした人たちに素晴らしい真理を教えてあげられると思うと，わくわくします」。

イエスよりも前の時代の人たちも，学ぶことがたくさんあります。例えばダニエルは，自分が書いた預言の意味を理解できませんでした。私たちは，その預言がどのように実現したかを話してあげることができます。それは本当に楽しい時間になるでしょう。（ダニ 12:8）また，ルツやナオミに，子孫からメシアが生まれたということを伝えることもできます。こうした教える活動は，世界中で行われていきます。今のようなストレスや問題がない世界で教える活動に参加できるというのは，本当に素晴らしいことです。

この活動のためにどんな準備ができるでしょうか。教える技術を磨いたり，伝道に定期的に参加したりできます。（マタ 24:14）年齢や他の理由であまり多くのことができないと感じるとしても，できる限りのことを行うなら，復活してくる人たちを教える準備をしていることになります。

「地球を与えられる」時を心待ちにしていますか。地球を管理し，復活してくる人たちを助けたり教えたりすることを楽しみにしていますか。こうしたことを行う上で役立つ活動に今一生懸命参加するなら，将来に向けて良い準備ができるでしょう。