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  • 塔研18 06月号 3–7ページ
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  • 「わたしの王国はこの世のものではありません」
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔(研究用)2018
塔研18 06月号 3–7ページ
イエスがポンテオ・ピラトの前に立っている。イエスが人頭税の硬貨を見せている。イエスが,マルコスの耳を切り落としたペテロをしかっている。

「わたしの王おう国こくはこの世よのものではありません」

「真しん理りについて証あかしすること,……このためにわたしは世よに来きました」。ヨハネ 18:37

歌うた: 109,102

どのように答こたえますか

  • イエスは政せい治じ運うん動どうにかかわるつもりがないことをどのように示しめしましたか。

  • イエスは税ぜいの問もん題だいについて,バランスの取とれたどんな見み方かたをするよう勧すすめましたか。

  • クリスチャンは暴ぼう力りょくをどう見みますか。

1,2. (イ)世せ界かいの分ぶん裂れつはどのように深ふかまっていますか。(ロ)この記き事じではどんな点てんを考かんがえますか。

「子こどものころから不ふ公こう正せいばかり見みてきました。それで,国くにの政せい治じ体たい制せいを否ひ定ていし,過か激げきな思し想そうに染そまるようになりました。何なん年ねんもテロリストの男だん性せいと付つき合あっていました」。こう述のべるのは南みなみヨーロッパの姉し妹まいです。アフリカ南なん部ぶのある兄きょう弟だいは以い前ぜん,暴ぼう力りょくを問もん題だい解かい決けつの正せい当とうな手しゅ段だんと考かんがえていました。こう述のべています。「自じ分ぶんの部ぶ族ぞくが最もっとも優すぐれていると信しんじていました。ある政せい党とうに入はいり,敵てきを槍やりで殺ころすよう教おしえられました。自じ分ぶんと同おなじ部ぶ族ぞくでも他たの政せい党とうの支し持じ者しゃは敵てきでした」。中ちゅう央おうヨーロッパに住すむある姉し妹まいはこう言いいます。「国こく籍せきや宗しゅう教きょうの違ちがう人ひとたちを憎にくんでいました。偏へん見けんがありました」。

2 この3人にんのような見み方かたが世せ界かい中じゅうで広ひろまっています。暴ぼう力りょく的てきな独どく立りつ運うん動どうが盛さかんになり,政せい治じ的てきな分ぶん裂れつが深ふかまっています。多おおくの国くにでは外がい国こく人じんに対たいする敵てき意いも強つよまっています。聖せい書しょの予よ告こくどおり,終おわりの日ひの今いま,多おおくの人ひとが「容よう易いに合ごう意いしない者もの」となっています。(テモ二に 3:1,3)世せ界かいがますます分ぶん裂れつしていく中なか,クリスチャンはどうすれば一いっ致ちを保たもてるでしょうか。イエスが地ち上じょうにいた時ときも,政せい治じに関かんして様さま々ざまな意い見けんがあり,分ぶん裂れつが見みられました。イエスはどのように行こう動どうしたでしょうか。3つの点てんを考かんがえましょう。イエスが独どく立りつ運うん動どうにかかわらなかったのはなぜですか。イエスは,クリスチャンが政せい治じ的てきな問もん題だいにおいて中ちゅう立りつを保たもつべきことをどのように教おしえましたか。暴ぼう力りょくに訴うったえるのが間ま違ちがっていることをどのように教おしえましたか。

イエスは独どく立りつ運うん動どうにかかわらなかった

3,4. (イ)イエスの時じ代だいのユダヤ人じんは,どんな政せい治じ的てきな期き待たいを抱いだいていましたか。(ロ)イエスの弟で子したちは,周しゅう囲いのユダヤ人じんの見み方かたからどんな影えい響きょうを受うけていましたか。

3 イエスが良よい知しらせを伝つたえていたユダヤ人じんの多おおくは,ローマからの独どく立りつを望のぞんでいました。当とう時じ,熱ねっ心しん党とうと呼よばれる国こっ家か主しゅ義ぎ的てきなグループが人ひと々びとの独どく立りつ心しんをあおっていました。そのグループには,ガリラヤ人じんユダの考かんがえに従したがう人ひとが大おお勢ぜいいました。ユダは偽にせメシアでした。ユダヤ人じんの歴れき史し家かヨセフスはこう述のべています。「[ユダは]同どう郷きょうの者ものたちを扇せん動どうして反はん乱らんを起おこした。彼かれは,ローマ人じんに貢みつぎを支し払はらうことに同どう意い……する者ものは臆おく病びょう者ものだと言いって彼かれらを厳きびしく非ひ難なんした」。ユダはローマ人じんによって処しょ刑けいされました。(使し徒と 5:37)熱ねっ心しん党とうの支し持じ者しゃの中なかには,目もく標ひょうを達たっ成せいするために暴ぼう力りょくに訴うったえる人ひとたちもいました。

4 一いっ般ぱんのユダヤ人じんも政せい治じ的てきなメシアの到とう来らいを待まちわびていました。メシアがイスラエルに栄えい誉よをもたらし,ローマの圧あっ制せいから解かい放ほうしてくれることを期き待たいしていました。(ルカ 2:38; 3:15)彼かれらはメシアがイスラエルに王おう国こくを設せつ立りつすると信しんじていました。そうすれば,離り散さんしていた大おお勢ぜいのユダヤ人じんは故こ国こくに戻もどれる,と考かんがえていました。バプテストのヨハネもイエスにこう尋たずねました。「あなたが来きたるべき方かたなのですか。それとも,わたしたちはほかの方かたを待まつべきでしょうか」。(マタ 11:2,3)ヨハネは,ユダヤ人じんの願ねがいを実じつ現げんさせる人じん物ぶつがほかにいるのか知しりたかったのかもしれません。エマオへの道みちで,復ふっ活かつしたイエスに会あった2人ふたりの弟で子したちは,メシアに対たいする希き望ぼうが実じつ現げんしていない,と述のべました。(ルカ 24:21を読よむ。)その後ご,使し徒とたちも「主しゅよ,あなたは今いまこの時ときに,イスラエルに王おう国こくを回かい復ふくされるのですか」とイエスに尋たずねました。(使し徒と 1:6)

5. (イ)ガリラヤの人ひと々びとがイエスを王おうにしようとしたのはなぜですか。(ロ)イエスは彼かれらの考かんがえをどのように正ただしましたか。

5 ガリラヤの人ひと々びとがイエスを王おうにしたいと思おもったのも,そのような期き待たいを抱いだいていたからでしょう。イエスなら理り想そう的てきな指し導どう者しゃになると考かんがえたに違ちがいありません。素す晴ばらしい話はなしをし,病びょう気きを治なおし,食たべ物ものを与あたえることのできる人じん物ぶつです。イエスは約やく5000人にんの男おとこたちに食たべ物ものを与あたえた後のち,人ひと々びとのそのような気き持もちを感かんじ取とりました。どうしたでしょうか。「イエスは,彼かれらが,自じ分ぶんを王おうにするためとらえに来こようとしているのを知しり,再ふたたび山やまの中なかにただ独ひとりで退しりぞかれ[まし]た」。(ヨハ 6:10-15)翌よく日じつ,ガリラヤの海うみの対たい岸がんに集あつまった人ひと々びとの気き持もちは幾いくらか収おさまっていたことでしょう。イエスは,自じ分ぶんの最もっとも大たい切せつな務つとめが何なにかを説せつ明めいしました。イエスが地ち上じょうに来きたのは,食たべ物ものを与あたえるためではなく,永えい遠えんの命いのちを得えるのに必ひつ要ような事こと柄がらを教おしえるためです。こう述のべました。「滅ほろびる食しょく物もつのためではなく,永えい遠えんの命いのちへとながく保たもつ食しょく物もつのために働はたらきなさい」。(ヨハ 6:25-27)

イエスがポンテオ・ピラトの前に立っている。

6. イエスは,地ち上じょうで政せい治じ権けん力りょくを得えようとしていなかったことをどのように明あきらかにしましたか。(冒ぼう頭とうの挿さし絵えを参さん照しょう。)

6 イエスが亡なくなる少すこし前まえのことです。ある弟で子したちはイエスがエルサレムに王おう国こくを設せつ立りつすることを期き待たいしていました。それでイエスはミナに関かんする例たとえを話はなし,彼かれらの考かんがえを正ただしました。その例たとえによると,「高こう貴きな生うまれの人ひと」であるイエスはしばらくの間あいだ,旅りょ行こうに行いきます。(ルカ 19:11-13,15)またイエスは,ローマの総そう督とくポンテオ・ピラトに対たいして,自じ分ぶんが政せい治じ的てきに中ちゅう立りつであることをはっきり伝つたえました。ピラトはイエスに「あなたはユダヤ人じんの王おうなのか」と尋たずねました。(ヨハ 18:33)ピラトはイエスが政せい治じ的てきな混こん乱らんを引ひき起おこすことを恐おそれていたのかもしれません。イエスは,「わたしの王おう国こくはこの世よのものではありません」と答こたえました。(ヨハ 18:36)政せい治じに関かん与よするつもりはありませんでした。天てんの王おう国こくで支し配はいすることになっていたからです。それでピラトに対たいし,地ち上じょうでの自じ分ぶんの務つとめは「真しん理りについて証あかしすること」であると述のべました。(ヨハネ 18:37を読よむ。)

ある家族がテレビで政治運動の様子を見て不安になっている。でも聖書の預言を学び,穏やかな気持ちになる。

世界の様々な問題に気を奪われていますか。それとも神の王国に思いを向けていますか。(7節を参照。)

7. 独どく立りつ運うん動どうを心こころの中なかでも支し持じしないようにすることが簡かん単たんではないのはなぜですか。

7 わたしたちも自じ分ぶんたちの務つとめを理り解かいしていれば,政せい治じ的てきな独どく立りつ運うん動どうを支し持じすることはないでしょう。心こころの中なかでさえそうしないはずです。もちろん,それは簡かん単たんなことではありません。ある旅りょ行こうする監かん督とくはこう述のべています。「この地ち域いきの人ひと々びとは,ますます強つよい意い見けんを持もつようになっています。ナショナリズムが広ひろがっており,政せい治じ的てきに独どく立りつすれば生せい活かつが良よくなると考かんがえています。そのような中なか,兄きょう弟だいたちはクリスチャンの一いっ致ちを守まもり,王おう国こくの良よい知しらせを一いっ生しょう懸けん命めい伝つたえています。神かみが不ふ公こう正せいを正ただし,様さま々ざまな問もん題だいを解かい決けつしてくださることを確かく信しんしています」。

イエスは政せい治じ的てきな問もん題だいにかかわらなかった

8. 1世せい紀きのユダヤ人じんはどんな苦くるしい状じょう況きょうに置おかれていましたか。

8 社しゃ会かいの不ふ公こう正せいが政せい治じ論ろん争そうにつながることは少すくなくありません。イエスの時じ代だい,税ぜい金きんが大おおきな政せい治じ問もん題だいになっていました。ガリラヤ人じんユダが反はん乱らんを起おこしたのは,ローマが税ぜいを徴ちょう収しゅうするため人ひと々びとに登とう録ろくを求もとめたからです。ローマの支し配はい下かにあったユダヤ人じんは,商しょう品ひんや土と地ちや家いえなど様さま々ざまなものに税ぜい金きんを課かされていました。収しゅう税ぜい人にんの汚お職しょくも横おう行こうしていました。収しゅう税ぜい人にんは競きょう売ばいで収しゅう税ぜい権けんを買かい,税ぜいを多おおめに受うけ取とって利り益えきを得えていたようです。エリコに住すむ収しゅう税ぜい人にんの長ちょうザアカイは,お金かねをゆすり取とって私し腹ふくを肥こやしていました。(ルカ 19:2,8)他たの多おおくの収しゅう税ぜい人にんもそうしていたことでしょう。

イエスが人頭税の硬貨を見せて,パリサイ人のずる賢い質問に答えている。

9,10. (イ)イエスの敵てきたちは,イエスをどのように政せい治じ論ろん争そうに巻まき込こもうとしましたか。(ロ)イエスの対たい応おうから何なにを学まなべますか。(冒ぼう頭とうの挿さし絵えを参さん照しょう。)

9 イエスの敵てきたちは,税ぜいの問もん題だいでイエスをどちらかの側がわに付つかせようとしました。これは巧こう妙みょうなわなでした。敵てきたちは「人じん頭とう税ぜい」の問もん題だいを持もち出だしました。ユダヤ人じんは皆みな,1デナリをローマに払はらわなければなりませんでした。(マタイ 22:16-18を読よむ。)ユダヤ人じんは人じん頭とう税ぜいに不ふ満まんを抱いだいていました。ローマに支し配はいされていることを思おもい知しらされたからです。この問もん題だいを持もち出だした「ヘロデの党とう派は的てき追つい随ずい者しゃ」は,イエスがこの税ぜいを払はらうべきではないと言いえばイエスを扇せん動どう罪ざいで訴うったえられる,と考かんがえたのかもしれません。逆ぎゃくに,イエスがこの税ぜいを払はらうべきだと言いえば人ひと々びとはイエスから離はなれていく,と思おもったのでしょう。

10 イエスは税ぜいの問もん題だいで注ちゅう意い深ぶかく中ちゅう立りつを保たもち,こう言いいました。「カエサルのものはカエサルに,しかし神かみのものは神かみに返かえしなさい」。(マタ 22:21)イエスは収しゅう税ぜい人にんの汚お職しょくが横おう行こうしていることを知しっていました。でも,政せい治じ論ろん争そうに巻まき込こまれて,大たい切せつな点てんを見み失うしなうことはありませんでした。問もん題だいを本ほん当とうに解かい決けつできるのは神かみの王おう国こくだけであるということです。わたしたちにとって優すぐれた手て本ほんです。たとえ特とく定ていの主しゅ張ちょうが正ただしいように思おもえても,政せい治じ論ろん争そうに巻まき込こまれてはなりません。神かみの王おう国こくと神かみの義ぎを求もとめます。不ふ公こう正せいが見みられても,ああすべきだとかこうすべきだと述のべたりはしません。心こころの中なかでそう考かんがえることもしません。(マタ 6:33)

11. 不ふ公こう正せいをなくしたいという気き持もちを,どうすれば正ただしい方ほう向こうに向むけられますか。

11 多おおくの兄きょう弟だい姉し妹まいはかつて政せい治じに対たいして強つよい意い見けんを持もっていましたが,見み方かたを変かえることができました。英えい国こくのある姉し妹まいはこう言いいます。「大だい学がくで社しゃ会かい学がくを学まなび,急きゅう進しん的てきな見み方かたを持もつようになりました。わたしたち黒こく人じんの権けん利りを擁よう護ごしたいと思おもいました。不ふ公こう正せいなことばかり経けい験けんしていたからです。議ぎ論ろんで相あい手てを打うち負まかすのは得とく意いでした。でも議ぎ論ろんに勝かっても気き持もちは晴はれませんでした。不ふ公こう正せいをなくすには人ひとの心こころから人じん種しゅ偏へん見けんを取とり除のぞく必ひつ要ようがある,ということに気きづいていなかったのです。聖せい書しょを学まなんで,まず自じ分ぶんの心こころを変かえなければならないことが分わかりました。わたしを辛しん抱ぼう強づよく援えん助じょしてくれたのは白はく人じんの姉し妹まいです。今いまわたしは手しゅ話わ会かい衆しゅうで正せい規き開かい拓たく奉ほう仕しを行おこない,あらゆる人ひとに良よい知しらせを伝つたえています」。

「あなたの剣つるぎを元もとの所ところに納おさめなさい」

12. イエスは弟で子したちにどんな「パン種だね」を避さけるよう警けい告こくしましたか。

12 イエスの時じ代だい,宗しゅう教きょうは政せい治じと結むすびついていました。「キリスト時じ代だいのパレスチナの日にち常じょう生せい活かつ」(英えい語ご)という本ほんには,「ユダヤ人じんの宗しゅう派はは政せい党とうのようなものだった」と記しるされています。イエスは弟で子したちに「じっと見み張はっていて,パリサイ人びとのパン種だねとヘロデのパン種だねに気きを付つけなさい」と言いいました。(マル 8:15)「ヘロデ」とはヘロデの党とう派は的てき追つい随ずい者しゃたちのことでしょう。パリサイ人びとはユダヤ人じんがローマから独どく立りつすることを支し持じしていました。マタイの記き述じゅつによると,イエスはこの時とき,サドカイ人びとについても警けい告こくしました。サドカイ人びとはローマの支し配はいが続つづくことを望のぞんでいました。彼かれらの多おおくはローマの支し配はいのもとで政せい治じ権けん力りょくを得えていたからです。イエスは弟で子したちに,この3つのグループのパン種だねつまり教おしえを避さけるよう強つよく警けい告こくしました。(マタ 16:6,12)イエスがこの警けい告こくを与あたえたのは,人ひと々びとが自じ分ぶんを王おうにしようとしてから間まもなくのことです。

イエスが,マルコスの耳を剣で切り落としたペテロをしかっている。

13,14. (イ)政せい治じや宗しゅう教きょうの問もん題だいは,どのように暴ぼう力りょくや不ふ公こう正せいにつながりましたか。(ロ)不ふ公こう正せいを正ただそうとして暴ぼう力りょくに訴うったえるべきでないのはなぜですか。(冒ぼう頭とうの挿さし絵えを参さん照しょう。)

13 宗しゅう教きょうが政せい治じと結むすびつくと,暴ぼう力りょく事じ件けんが生しょうじやすくなります。祭さい司し長ちょうたちとパリサイ人びとはイエスを殺ころそうとしました。その理り由ゆうの一ひとつは,イエスが弟で子したちに中ちゅう立りつを保たもつよう教おしえたことです。祭さい司し長ちょうたちとパリサイ人びとは,人ひと々びとがイエスの教おしえに従したがい,自じ分ぶんたちから離はなれていくことを恐おそれました。そうなれば,政せい治じ上じょうの権けん力りょくや宗しゅう教きょう上じょうの権けん力りょくを失うしなうかもしれません。こう述のべています。「彼かれをこのままほっておけば,みんなが彼かれに信しん仰こうを持もつだろう。そして,ローマ人じんたちがやって来きて,我われ々われの場ば所しょも国こく民みんも奪うばい去さってしまうだろう」。(ヨハ 11:48)大だい祭さい司しカヤファは率そっ先せんしてイエスを殺ころす計けい画かくを立たてました。(ヨハ 11:49-53; 18:14)

14 カヤファは夜や間かんに兵へい士したちを遣つかわしてイエスを捕とらえようとします。イエスはその計けい画かくを知しっていたので,使し徒とたちと最さい後ごの食しょく事じをした時とき,剣つるぎを手てに入いれるようにと言いいました。使し徒とたちは2本ほんの剣つるぎを持もっていました。イエスが大たい切せつなことを教おしえるにはそれで十じゅう分ぶんでした。(ルカ 22:36-38)その晩ばん,ペテロは暴ぼう徒との一人ひとりに剣つるぎで襲おそいかかりました。夜や間かんにイエスを捕とらえるという不ふ公こう正せいに憤ふん慨がいしたのでしょう。(ヨハ 18:10)しかしイエスはペテロにこう言いいました。「あなたの剣つるぎを元もとの所ところに納おさめなさい。すべて剣つるぎを取とる者ものは剣つるぎによって滅ほろびるのです」。(マタ 26:52,53)この強きょう力りょくな教きょう訓くんは,その晩ばんイエスが祈いのりの中なかで述のべたことと調ちょう和わしています。弟で子したちは世よのものになってはならないということです。(ヨハネ 17:16を読よむ。)不ふ公こう正せいを正ただすために戦たたかうのは神かみです。

15,16. (イ)聖せい書しょを学まなび,憎にくしみを捨すてることができた兄きょう弟だい姉し妹まいの例れいを挙あげてください。(ロ)今いまの世せ界かいには,どんな対たい照しょう的てきな状じょう態たいが見みられますか。エホバはどう感かんじておられるはずですか。

15 冒ぼう頭とうに出でてきた南みなみヨーロッパの姉し妹まいも同おなじ教きょう訓くんを学まなびました。こう述のべています。「暴ぼう力りょくで不ふ公こう正せいを正ただせるわけではありません。かえって怒いかりや憎にくしみが募つのるだけです。命いのちを落おとす人ひとも大おお勢ぜいいます。でもわたしは聖せい書しょを学まなんで,神かみだけが世せ界かいを本ほん当とうに公こう正せいな場ば所しょにしてくださることを知しりました。これまで25年ねん間かん,そのことを人ひと々びとに伝つたえています」。アフリカ南なん部ぶの兄きょう弟だいは槍やりを「霊れいの剣つるぎ」である神かみの言こと葉ばに持もち替かえ,どの部ぶ族ぞくの人ひとにも平へい和わのメッセージを伝つたえています。(エフェ 6:17)中ちゅう央おうヨーロッパの姉し妹まいはエホバの証しょう人にんになった後のち,自じ分ぶんがかつて憎にくんでいた民みん族ぞくの兄きょう弟だいと結けっ婚こんしました。3人にんともキリストに倣ならいたいと願ねがい,考かんがえ方かたを変かえることができました。

16 考かんがえ方かたを変かえることは本ほん当とうに大たい切せつです。聖せい書しょは人じん類るいを激はげしく揺ゆれ動うごく海うみに例たとえています。そこに平へい和わはありません。(イザ 17:12; 57:20,21。啓けい 13:1)政せい治じ的てきな問もん題だいは人ひと々びとをかき乱みだし,分ぶん裂れつさせ,暴ぼう力りょく行こう為いを引ひき起おこしています。しかし,わたしたちクリスチャンは平へい和わや一いっ致ちを保たもっています。エホバは,分ぶん裂れつした世せ界かいの中なかでご自じ分ぶんの民たみが一いっ致ちしているのを見みて,うれしく思おもっておられるに違ちがいありません。(ゼパニヤ 3:17を読よむ。)

17. (イ)どんな3つの方ほう法ほうでクリスチャンの一いっ致ちを強つよめることができますか。(ロ)次つぎの記き事じではどんなことを考かんがえますか。

17 この記き事じでは,クリスチャンの一いっ致ちを強つよめる3つの方ほう法ほうを考かんがえました。(1)神かみの天てんの王おう国こくが不ふ公こう正せいを正ただすことを確かく信しんすること,(2)政せい治じ的てきな問もん題だいで中ちゅう立りつを保たもつこと,(3)暴ぼう力りょくを避さけることです。しかし,クリスチャンの一いっ致ちは偏へん見けんによって損そこなわれることがあります。次つぎの記き事じでは,1世せい紀きのクリスチャンの手て本ほんに注ちゅう目もくし,どのように偏へん見けんを克こく服ふくできるかを考かんがえます。

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