寄付はどのように使われているか
「地上の最も遠い所にまで」遣わされる宣教者たち
2021年6月1日
イエスは弟子たちにこう言いました。「あなたたちは……地上の最も遠い所にまで,私の証人となります」。(使徒 1:8)エホバの証人はこの言葉の通り,世界的な伝道活動を行っています。でも世界には,広くて人口が多い地域など,まだ良い知らせが十分に伝えられていない所もあります。エホバの証人が比較的少ない国もあります。(マタイ 9:37,38)良い知らせをできるだけ大勢の人たちに伝えるために,どんなことが行われているでしょうか。
エホバの証人の統治体の奉仕委員会は,世界各地のあまり伝道されていない地域に野外の宣教者を遣わしています。現在,世界中に野外の宣教者が3090人います。a そのほとんどは,王国福音伝道者のための学校などの聖書学校で教育を受けた人たちです。自分たちの国を離れて,進んで外国に移動しました。クリスチャンとして十分に成長し,知識や経験が豊富な宣教者たちは,良い知らせを熱心に伝え,新しい兄弟姉妹の良い手本にもなっています。
人々を助けている宣教者たちを助ける
それぞれの支部事務所では,奉仕部門の野外奉仕者デスクが支部委員会と共に,宣教者たちが生活に必要なものを得られるようにサポートしています。そのサポートには,住居費や医療費,また生活必需品を賄う少額の給付金が含まれます。2020奉仕年度中,宣教者たちの奉仕を支えるために2700万ドル(約28億6000万円)近くが費やされました。こうしたサポートのおかげで,宣教者たちは伝道に打ち込み,地元の会衆を強めることに専念できています。
宣教者たちは伝道活動にどのように貢献しているでしょうか。マラウイの支部委員会で奉仕しているフランク・マッセンはこう言います。「宣教者たちは大胆かつ巧みに奉仕していて,ハイセキュリティーの住宅街や別の言語の地域など,難しい区域でも伝道するよう会衆を助けています。会衆の兄弟姉妹は,地元の言語や文化を意欲的に学ぶ宣教者の姿を見て励まされています。若い人たちは宣教者たちの手本を見て全時間奉仕を目標にするようになっています。宣教者たちを遣わしてくれたことをエホバに感謝しています」。
別の国の支部委員はこう話しています。「宣教者たちは,エホバの証人が世界的に一致していることの生きた証拠です。エホバの証人が文化の壁を越えて聖書の教えによって一つにまとまっている様子は,一般の人たちの目にも留まっています」。
宣教者たちは地元の奉仕者たちをどのように助けているでしょうか。東ティモールのパウロという兄弟は,会衆に遣わされた宣教者の夫婦に感謝しています。兄弟はこう言っています。「私たちの住んでいる所はものすごく暑いです。2人は寒い所から来たのに,暑い中でも熱心に奉仕しています。朝の野外奉仕のための集まりに欠かさず来ています。日中の暑い時間も夕方も再訪問しているところをよく見掛けます。大勢の人が真理を学ぶのを助けてきました。私も教えてもらった一人です。宣教者たちは熱意にあふれ,自分の全てをエホバに差し出して奉仕しています。そういう姿勢を見て,会衆の兄弟姉妹もエホバにもっと仕えようという気持ちになっています」。
マラウイの正規開拓者のケティは,宣教者の夫婦が家族に与えた良い影響についてこう話しています。「会衆に宣教者の夫婦が来た時,家族の中で私だけがエホバの証人でした。この夫婦はいろいろな面で私を助けてくれて,家族とも親しくなってくれました。子供たちも2人の手本を見て,エホバに仕える生き方は幸せだということが分かりました。2人のおかげで,3人の娘は正規開拓者になり,夫は集会に出席するようになりました」。
宣教者の奉仕を支える費用は世界的な活動への寄付によって賄われています。寄付はdonate.jw.orgに載せられているさまざまな方法で行うことができます。皆さんの惜しみない寄付に心から感謝しています。
a これらの宣教者は伝道活動の面で助けが必要な会衆に遣わされています。他にも,巡回奉仕をしている野外の宣教者が1001人います。