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コリント第二 注釈 11章新世界訳聖書 (スタディー版)
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私は神と同じ思いで,皆さんのことを深く気に掛けています: 「思い」(直訳,「熱意」)と「深く気に掛けて」と訳されているギリシャ語は,どちらも強い感情を表し,その感情が良い場合も良くない場合もある。この節では良い意味合いで使われている。どちらの語も,強い関心を示し深く気に掛けていること,誠実な愛情の表れを意味している。パウロは,聖なる力によって選ばれた仲間の信者のことをそのように気に掛けていることを表現していた。その人たちを1人の夫イエス・キリストと婚約した貞潔な処女に例えた。パウロは,会衆の皆がキリストのために傷のない状態でいられるよう,神との関係に悪影響を与えるものから守りたいと思い,深く気に掛けた。それで,「神と同じ思い[直訳,「神の熱意」]」という表現は,エホバの愛と愛情に,愛する人たちへの強い関心だけでなく悪影響から守りたいという強い気持ちも含まれることを示している。ここのギリシャ語動詞の良くない意味合いについては,コ一 13:4の注釈を参照。
貞潔な: または,「清い」。キリストの花嫁は聖なる力によって選ばれた14万4000人から成っていて,一人一人,世から離れていて,道徳や教理に関して清い状態でいることにより,比喩的な意味で処女でいる。(啓 14:1,4。コ一 5:9-13; 6:15-20,ヤコ 4:4,ヨ二 8-11,啓 19:7,8と比較。)
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