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命と光は不可分のものものみの塔 1976 | 8月15日
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イエスによるエホバの支配の下では,真理と義の光がいつの時にも増して明るく光り輝いていて,その臣民に進路を明白に示し,確信を与え,その上に多くの霊的楽しみと喜びを与えています。したがって人類の前に置かれている問題は,統治権および王国の権威というテーマが中心になっています。
22 (イ)メシア王国,そして(ロ)至上権を得ようとするサタンの努力に関し,権威と統治権はどこでどのように強調されていますか。
22 このテーマがヨハネへの啓示の中で強調されていることに注目してください。ヨハネは自分に与えられた幻の中で,大きな声が天で,「世の王国はわたしたちの主とそのキリストの王国となった。彼はかぎりなく永久に王として支配するであろう」と言うのを聞きました。このことは西暦1914年に成就しました。それは異邦人の諸強国が,西暦前607年から2,520年間神の許しにより連続的に世界を支配してきたその支配が終わった時でした。次いでヨハネは,メシア王国の誕生,天における戦争,そして龍すなわち悪魔サタンが天から追い落とされるのを見たあと,「今や,救いと力とわたしたちの神の王国とそのキリストの権威とが実現した!」という宣言を聞きました。それと対照的に,次の幻は龍が「野獣」(サタンの世界的政治組織の象徴)に「自分の力と座と大きな権威」を与え,その結果地のすべての国民がそれを崇拝することを示しています。さらに,現代の国際連合機構の象徴である「野獣の像」に関しても同様の権威と崇拝が述べられています。事実,サタンの組織は「すべての人……を強制して」身分の証明となる印を受けさせます。そのしるしがないと,生きてゆくことは不可能に近いものになります。―啓示 11:15; 12:10; 13:2,15-17。
23 (イ)このことを考えてわたしたちはどう自問すべきですか。(ロ)詩篇 36篇9節の後半はどう理解すべきですか。そのことからどんなすばらしい結論がでますか。
23 あなたはだれの権威の下にありますか。あなたはサタンの世界秩序の支持者と見られることで満足していますか。それともサタンの権威の下から逃れることを心から望みながらも,どうしてよいかはっきり分からない状態にありますか。またそれに伴って起こるかもしれないことを恐れていますか。では励ましを得るためにもう一度詩篇 36篇を調べてください。詩篇作者は,いつも自分の目に自分を正しいとする,したがって自分の誤りを見て,あるいは知って,それを憎むことをしない人々の悪い態度について述べたのち,エホバに目を向けます。そしてエホバの愛に基づく親切,忠実と義,そしてエホバの翼の下に避難する者たちに臨む祝福を賞揚します。エホバが「命の泉」であることを述べたあと,「あなたから来る光によってわたしたちは光を見ることができる」とつけ加えています。言い換えれば,自分自身をも含めて物事をエホバの見地から見るように学ぶとき初めてわたしたちはやみから光へ転ずることができ,神の権威の下で永遠の命を得るため取るべき措置を知りまた認識するようになるということです。その光と,また真理や義と共に歩むならわたしたちは幸福です。なぜなら,「正しい者の道は,夜明けの光のよう」で,「いよいよ輝きを増して真昼となる」からです。そうすればわたしたちもダビデの次の祈りに和することができます。「どうか,あなたを知る者に絶えずいつくしみを施し,心の直き者に絶えず救を施してください」― 詩 36:5-10; 箴 4:18,口。
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