「ヨハネへの啓けい示じ」と神かみの敵てきたち

 1. 「啓けい示じ」の書しょは，神かみに仕つかえる人ひとたちについてどんなことを明あきらかにしていますか。

「啓けい示じ」の書しょが明あきらかにしているところによると，神かみの王おう国こくは天てんに設せつ立りつされ，サタンは天てんから追おい出だされました。（啓けい 12:1-9）その結けっ果か，天てんは平へい和わな所ところになりましたが，地ち上じょうに住すむ私わたしたちは難むずかしい問もん題だいを経けい験けんしています。なぜでしょうか。サタンが怒いかりを抱いだいて，エホバに忠ちゅう実じつに仕つかえている人ひとたちを攻こう撃げきしているからです。（啓けい 12:12，15，17）

 2. しっかり立たち続つづける上うえで，どんなことが助たすけになりますか。

² どうすれば，サタンの攻こう撃げきを受うけてもしっかり立たち続つづけることができるでしょうか。（啓けい 13:10）将しょう来らいにどんなことが生しょうじるかを知しっておくことは助たすけになります。例たとえば，「啓けい示じ」の書しょの中なかで使し徒とヨハネは，私わたしたちが間まもなく経けい験けんする祝しゅく福ふくについて述のべています。その祝しゅく福ふくには，神かみの敵てきが滅ほろぼされるということが含ふくまれています。では，「啓けい示じ」の書しょの中なかで神かみの敵てきがどのように描えがかれているか，またそれらの敵てきがどうなるかを調しらべていきましょう。

 3. 「啓けい示じ」の書しょの中なかに出でてくるしるしには，どんなものがありますか。

³ 啓けい示じ 1章しょう1節せつによると，「啓けい示じ」の書しょは「しるしによって」，つまり象しょう徴ちょう的てきな言こと葉ばで書かかれています。例たとえば，神かみの敵てきは何なん匹びきかの野や獣じゅうで描えがかれています。まず，「1匹ぴきの野や獣じゅうが海うみから上のぼってき」ます。その野や獣じゅうには「10本ぽんの角つのと7つの頭あたま」があります。（啓けい 13:1）次つぎに，「別べつの野や獣じゅうが地ちから上のぼってき」ます。その野や獣じゅうは竜たつのように話はなし，「火ひを天てんから地ちに降ふらせ」ます。（啓けい 13:11-13）その後あとに登とう場じょうするのは「緋ひ色いろの野や獣じゅう」です。その野や獣じゅうには娼しょう婦ふが乗のっています。これらの3匹びきの野や獣じゅうは，エホバ神かみと神かみの王おう国こくに長なが年ねん敵てき対たいしてきたものを表あらわしています。ですから，これらの野や獣じゅうの正しょう体たいを知しるのは本ほん当とうに重じゅう要ようなことです。（啓けい 17:1，3）

4-5. 野や獣じゅうが何なにを表あらわしているかを理り解かいする上うえで，ダニエル 7章しょう15-17節せつはどのように助たすけとなりますか。

⁴ 神かみの敵てきの正しょう体たいを知しるためには，この象しょう徴ちょう的てきな言こと葉ばが何なにを意い味みするのかを理り解かいする必ひつ要ようがあります。そうする上うえで，聖せい書しょそのものを調しらべることが役やくに立たちます。「啓けい示じ」の書しょに出でてくる象しょう徴ちょう的てきな言こと葉ばの多おおくは，聖せい書しょのほかの部ぶ分ぶんですでに説せつ明めいされています。例たとえば，ダニエルは夢ゆめの中なかで，「4匹ひきの巨きょ大だいな獣けものが海うみから出でて」くるのを見みました。（ダニ 7:1-3）そして，それが何なにを意い味みするかを述のべています。4匹ひきの巨きょ大だいな獣けものは，4人にんの「王おう」，つまり政せい府ふを表あらわしています。（ダニエル 7:15-17を読よむ。）このはっきりした説せつ明めいから，「啓けい示じ」の書しょに出でてくる野や獣じゅうも政せい治じ勢せい力りょくを表あらわしているに違ちがいない，と理り解かいすることができます。

⁵ これから，「啓けい示じ」の書しょに出でてくるしるしの幾いくつかを調しらべていきます。それらのしるしにどんな意い味みがあるかを理り解かいする上うえで，聖せい書しょが役やくに立たつということが分わかるでしょう。まずは，3匹びきの野や獣じゅうについて調しらべます。それぞれの野や獣じゅうは何なにを表あらわしていますか。それらの野や獣じゅうはどうなりますか。私わたしたちは何なにを行おこなうべきですか。では，順じゅん番ばんに考かんがえていきましょう。

 6. 啓けい示じ 13章しょう1-4節せつに出でてくる，7つの頭あたまがある野や獣じゅうは何なにを表あらわしていますか。

⁶ 7つの頭あたまがある野や獣じゅうは何なにを表あらわしているか。（啓けい示じ 13:1-4を読よむ。）この野や獣じゅうは，体からだはヒョウですが，足あしは熊くまの足あしで，口くちはライオンの口くちです。そして，10本ぽんの角つのがあります。これらの特とく徴ちょうは，ダニエル 7章しょうに出でてくる4匹ひきの獣けものの特とく徴ちょうと一いっ致ちします。とはいえ，「啓けい示じ」の書しょではこれらの特とく徴ちょうが，4匹ひきの別べつ々べつの獣けものとしてではなく，1匹ぴきの野や獣じゅうとして描えがかれています。また，この野や獣じゅうは「あらゆる民みん族ぞくや種しゅ族ぞくや言げん語ごや国くにの人ひと々びとを支し配はいする」とも述のべられています。ですから，それは単たんなる1つの政せい府ふや国くにを表あらわしているのではなく，もっと大おおきなものを表あらわしています。（啓けい 13:7）この野や獣じゅうは，これまで人じん類るいを支し配はいしてきた全すべての政せい府ふを表あらわしているに違ちがいありません。b （伝でん 8:9）

 7. 野や獣じゅうの7つの頭あたまのそれぞれには，どんな意い味みがありますか。

⁷ 7つの頭あたまのそれぞれにはどんな意い味みがあるか。啓けい示じ 17章しょうにヒントがあります。そこには，啓けい示じ 13章しょうに出でてくる野や獣じゅうの像ぞうについての説せつ明めいがあります。17章しょう10節せつにはこう述のべられています。「7人にんの王おうがいるということです。5人にんはすでに倒たおれ，1人ひとりは今いまおり，もう1人ひとりはまだ来きていません。来きたら，少すこしの間あいだとどまらなければなりません」。サタンが用もちいてきた政せい治じ勢せい力りょくのうち，「頭あたま」のように際きわ立だっているものが7つあります。それは，神かみに仕つかえる人ひとたちに大おおきな影えい響きょうを与あたえてきた世せ界かい強きょう国こくのことです。ヨハネの時じ代だいまでに，5つの世せ界かい強きょう国こくが現あらわれていました。エジプト，アッシリア，バビロン，メディア･ペルシャ，ギリシャです。そして，ヨハネが啓けい示じを与あたえられた時とき，6番ばん目めの世せ界かい強きょう国こくであるローマが支し配はいしていました。では7番ばん目めの頭あたま，つまり最さい後ごの世せ界かい強きょう国こくは何なんでしょうか。

 8. 野や獣じゅうの7番ばん目めの頭あたまは，何なにを表あらわしていますか。

⁸ これから考かんがえる通とおり，7番ばん目めの，そして最さい後ごの頭あたまが何なにを意い味みしているかを理り解かいする上うえで，ダニエル書しょの預よ言げんが助たすけになります。「主しゅの日ひ」，つまりこの終おわりの時ときに支し配はいしている世せ界かい強きょう国こくは何なんでしょうか。（啓けい 1:10）それは，協きょう力りょくし合あうイギリスとアメリカ合がっ衆しゅう国こく，つまり英えい米べい世せ界かい強きょう国こくです。ですから，啓けい示じ 13章しょう1-4節せつに出でてくる野や獣じゅうの7番ばん目めの頭あたまは，英えい米べい世せ界かい強きょう国こくを表あらわしていると言いえます。

 9. 「子こ羊ひつじのような2本ほんの角つのがあ」る野や獣じゅうは何なにを表あらわしていますか。

⁹ 啓けい示じ 13章しょうの続つづく部ぶ分ぶんでは，7番ばん目めの頭あたまである英えい米べい世せ界かい強きょう国こくが「子こ羊ひつじのような2本ほんの角つのがあ」る野や獣じゅうとして描えがかれています。この野や獣じゅうは「竜たつのように話はなし始はじめ」，「大おおきな奇き跡せきを行おこない，人じん類るいの前まえで火ひを天てんから地ちに降ふらせることさえ」します。（啓けい 13:11-15）啓けい示じ 16章しょうと19章しょうで，この野や獣じゅうは「偽にせ預よ言げん者しゃ」とも述のべられています。（啓けい 16:13; 19:20）ダニエル書しょにも同おなじようなことが書かかれています。ダニエルは，英えい米べい世せ界かい強きょう国こくが「ひどい滅ほろびをもたら[す]」と述のべました。（ダニ 8:19，23，24，脚きゃく注ちゅう）このことは，第だい2次じ世せ界かい大たい戦せんの時ときに，実じっ際さいに起おきました。この戦せん争そうを終おわらせる上うえで大おおきな役やく割わりを果はたした2つの原げん子し爆ばく弾だんは，イギリスとアメリカの科か学がく者しゃによって造つくられたものでした。こうして，英えい米べい世せ界かい強きょう国こくはいわば「火ひを天てんから地ちに降ふらせ」たのです。

10. 「野や獣じゅうの像ぞう」は何なにを表あらわしていますか。（啓けい示じ 13:14，15; 17:3，8，11）

¹⁰ 次つぎに，もう1匹ぴきの野や獣じゅうについて考かんがえてみましょう。この野や獣じゅうは，7つの頭あたまがある野や獣じゅうと見みた目めがほとんど同おなじですが，色いろは緋ひ色いろです。この野や獣じゅうは，「野や獣じゅうの像ぞう」，また「8人にん目めの王おう」と呼よばれています。c （啓けい示じ 13:14，15; 17:3，8，11を読よむ。）この「王おう」は登とう場じょうした後のち，一いち度ど存そん在ざいしなくなり，その後ご再ふたたび現あらわれると述のべられています。この表ひょう現げんは，世せ界かい的てきな政せい治じ体たい制せいのために活かつ動どうしている国こく際さい連れん合ごう機き構こうにぴったり当あてはまります。この組そ織しきは，初はじめ国こく際さい連れん盟めいとして登とう場じょうし，第だい2次じ世せ界かい大たい戦せんの時ときに存そん在ざいしなくなり，現げん在ざい，国こく際さい連れん合ごうとして再ふたたび現あらわれています。

11. 野や獣じゅうはどんなことを行おこないますか。それを恐おそれる必ひつ要ようがないのはなぜですか。

¹¹ 政せい治じ勢せい力りょくを表あらわしているこれらの野や獣じゅうは，間ま違ちがった情じょう報ほうを流ながすことにより，エホバとエホバに仕つかえる人ひとたちに対たいする反はん対たいをあおります。そして，「全ぜん世せ界かいの王おうたち」をハルマゲドンの戦せん争そう，つまり「全ぜん能のうの神かみの大おおいなる日ひの戦せん争そう」にいわば集あつめます。（啓けい 16:13，14，16）とはいえ，私わたしたちは恐おそれる必ひつ要ようはありません。偉い大だいな神かみエホバが，ご自じ分ぶんの統とう治ちを支し持じする全すべての人ひとを救すくうために，すぐに行こう動どうしてくださるからです。（エゼ 38:21-23）

12. これらの野や獣じゅうはどうなりますか。

¹² これらの野や獣じゅうはどうなるか。啓けい示じ 19章しょう20節せつにこう述のべられています。「野や獣じゅうは捕とらわれ，野や獣じゅうの前まえで奇き跡せきを行おこなった偽にせ預よ言げん者しゃも捕とらわれた。偽にせ預よ言げん者しゃは，野や獣じゅうの印しるしを受うけた者ものたちと野や獣じゅうの像ぞうを崇すう拝はいする者ものたちを，奇き跡せきによって惑まどわしていたのである。野や獣じゅうも偽にせ預よ言げん者しゃも生いきたまま，硫い黄おうが燃もえる火ひの湖みずうみに投なげ込こまれた」。ですから，神かみに敵てき対たいするこれらの政せい治じ勢せい力りょくは，まだ機き能のうしている間あいだに永えい遠えんに滅ほろぼされることになるのです。

13. クリスチャンは政せい府ふからどんな圧あつ力りょくを受うけますか。

¹³ 私わたしたちは何なにをすべきか。クリスチャンである私わたしたちは，神かみと神かみの王おう国こくに忠ちゅう実じつでなければなりません。（ヨハ 18:36）そのためには，政せい治じ的てきな事こと柄がらに関かんして中ちゅう立りつを保たもつ必ひつ要ようがあります。そうするのは非ひ常じょうに難むずかしい場ば合あいがあります。政せい府ふから，言こと葉ばと行おこないの両りょう方ほうの面めんで全ぜん面めん的てきに支し持じするようにという圧あつ力りょくをかけられるからです。とはいえ，この圧あつ力りょくに負まける人ひとは野や獣じゅうの印しるしを受うけます。（啓けい 13:16，17）そして，エホバの怒いかりを買かい，永えい遠えんの命いのちを失うしなうことになります。（啓けい 14:9，10; 20:4）ですから，政せい府ふからどんな圧あつ力りょくを受うけるとしても，中ちゅう立りつを固かたく保たもつのは本ほん当とうに重じゅう要ようなことです。

14. 啓けい示じ 17章しょう3-5節せつからすると，ヨハネはどんなものを見みて驚おどろきましたか。

¹⁴ ヨハネはあるものを見みて，「非ひ常じょうに驚おどろいた」と述のべています。何なにを見みたのでしょうか。恐おそろしい野や獣じゅうに乗のっている1人ひとりの女じょ性せいです。（啓けい 17:1，2，6）この女じょ性せいは「大だい娼しょう婦ふ」で，「大おおいなるバビロン」と呼よばれています。そして，「地ち上じょうの王おうたち」と「性せい的てきに不ふ道どう徳とくな行こう為い」をします。（啓けい示じ 17:3-5を読よむ。）

15-16. 「大おおいなるバビロン」とは何なんですか。どうしてそう言いえますか。

¹⁵ 「大おおいなるバビロン」とは何なにか。この女じょ性せいは，政せい治じ組そ織しきを表あらわしているわけではありません。なぜでしょうか。彼かの女じょは政せい治じ指し導どう者しゃたちと不ふ道どう徳とくなことを行おこなう，と述のべられているからです。（啓けい 18:9）そして，野や獣じゅうに乗のっていることから，これらの支し配はい者しゃたちを操あやつろうとしていることが分わかります。また，この女じょ性せいは，サタンの世せ界かいの貪どん欲よくな商しょう業ぎょう体たい制せいを表あらわしているわけでもありません。商しょう業ぎょう体たい制せいは，「地ち上じょうの商しょう人にんたち」として描えがかれているからです。（啓けい 18:11，15，16）

¹⁶ 聖せい書しょの中なかで「娼しょう婦ふ」という言こと葉ばは，神かみに仕つかえると言いいながら，偶ぐう像ぞう崇すう拝はいを行おこなったり世よの友ともになったりする人ひとたちのことを表あらわすことがあります。（代だい一いち 5:25，脚きゃく注ちゅう。ヤコ 4:4，脚きゃく注ちゅう）一いっ方ぽう，忠ちゅう実じつに神かみを崇すう拝はいする人ひとたちのことは，「貞てい潔けつな処しょ女じょ」や「童どう貞てい」と表ひょう現げんされています。（コリ二に 11:2。啓けい 14:4）古こ代だいバビロンは，間ま違ちがった崇すう拝はいの中ちゅう心しん地ちでした。ですから，大おおいなるバビロンは，ありとあらゆる間ま違ちがった崇すう拝はいと深ふかい関かかわりがあるに違ちがいありません。それは，世せ界かいを惑まどわしている間ま違ちがった宗しゅう教きょう全ぜん体たいを表あらわしています。（啓けい 17:5，18。jw.orgの「大おおいなるバビロンとは何なんですか」という記き事じを参さん照しょう。）

17. 大おおいなるバビロンはどうなりますか。

¹⁷ 大おおいなるバビロンはどうなるか。啓けい示じ 17章しょう16，17節せつにはこのように述のべられています。「あなたが見みた10本ぽんの角つのと野や獣じゅうは，娼しょう婦ふを憎にくみ，破は滅めつさせて裸はだかにし，彼かの女じょの肉にくを食くい尽つくし，彼かの女じょを火ひで焼やき尽つくします。神かみが，ご自じ分ぶんの考かんがえを彼かれらの心こころに入いれて実じっ行こうさせたからです」。エホバは，国くに々ぐにが緋ひ色いろの野や獣じゅうつまり国こく際さい連れん合ごうを用もちいて，世せ界かいを惑まどわしている間ま違ちがった宗しゅう教きょう全ぜん体たいを攻こう撃げきし，それを完かん全ぜんに滅ほろぼすようにします。（啓けい 18:21-24）

18. どうすれば大おおいなるバビロンと一いっ切さい関かかわりを持もたないようにできますか。

¹⁸ 私わたしたちは何なにをすべきか。私わたしたちは，「神かみから見みて，清きよく汚けがれのない崇すう拝はいの型かた」を守まもる必ひつ要ようがあります。（ヤコ 1:27）大おおいなるバビロンの間ま違ちがった教おしえや，祝しゅく祭さいや，堕だ落らくした道どう徳とく基き準じゅんや，心しん霊れい術じゅつの影えい響きょうを受うけないようにするべきです。そして，人ひと々びとが大おおいなるバビロンの罪つみに関かかわらないよう，「彼かの女じょから出でなさい」と呼よび掛かけ続つづけます。（啓けい 18:4）

19. 火ひのような色いろの大おおきな竜たつは誰だれを表あらわしていますか。

¹⁹ 「啓けい示じ」の書しょには，「火ひのような色いろの大おおきな竜たつ」についても述のべられています。（啓けい 12:3）この竜たつは，イエスや天てん使したちと戦たたかいます。（啓けい 12:7-9）また，神かみに仕つかえる人ひとたちを攻こう撃げきし，野や獣じゅうで表あらわされている政せい治じ勢せい力りょくに権けん威いを与あたえます。（啓けい 12:17; 13:4）この竜たつとは誰だれのことでしょうか。それは，「あの初はじめの蛇へびで，悪あく魔まサタンと呼よばれ……ている者もの」です。（啓けい 12:9; 20:2）サタンは，神かみの敵てき全すべての背はい後ごにいる黒くろ幕まくです。

20. 竜たつはどうなりますか。

²⁰ 竜たつはどうなるか。啓けい示じ 20章しょう1-3節せつには，1人ひとりの天てん使しがサタンを底そこ知しれぬ深ふかみに投なげ込こむと述のべられています。そこは牢ろう獄ごくのような場ば所しょです。そしてサタンは，1000年ねんが終おわるまで，もはや人ひと々びとを惑まどわすことができなくなります。最さい終しゅう的てきに，サタンと邪じゃ悪あくな天てん使したちは「火ひと硫い黄おうの湖みずうみ」に投なげ込こまれ，永えい遠えんに滅ほろぼされます。（啓けい 20:10）サタンも邪じゃ悪あくな天てん使したちもいない世せ界かいを想そう像ぞうしてみてください。本ほん当とうに素す晴ばらしい時じ代だいがやって来くるのです。

21. 「啓けい示じ」の書しょを読よむ人ひとが幸こう福ふくだと言いえるのはなぜですか。

²¹ 「啓けい示じ」の書しょに載のせられているしるしの意い味みについて理り解かいすることができて，本ほん当とうに励はげみを得えたのではないでしょうか。神かみの敵てきたちの正しょう体たいについて知しっただけでなく，それらの敵てきたちがどうなるかについても学まなぶことができました。確たしかに，「この預よ言げんの言こと葉ばを朗ろう読どくする人ひとと，それを聞き[く]人ひとたちは，幸こう福ふくで[す]」。（啓けい 1:3）では，神かみの敵てきたちが滅ほろぼされた後あと，忠ちゅう実じつな人ひとたちにはどんな祝しゅく福ふくが与あたえられるのでしょうか。この点てんについては次つぎの記き事じで考かんがえます。