どの宗しゅう教きょうも同おなじ？

 1. 正ただしい教おしえを見み分わけるためには，どうすることが大たい切せつですか。

神かみについて教おしえていると言いう教きょう会かいや宗しゅう教きょうはたくさんあります。でも，全すべての宗しゅう教きょうが正ただしいわけではないはずです。教おしえていることがいろいろと違ちがうからです。どれが正ただしいのでしょうか。エホバ神かみが何なにを望のぞんでいるのかを確たしかめることが大たい切せつです。

 2. エホバが何なにを望のぞんでいるかはどうすれば分わかりますか。

² エホバが何なにを望のぞんでいるかは聖せい書しょに書かかれています。それで，聖せい書しょを調しらべましょう。エホバは私わたしたちのことを大たい切せつに思おもっているので，聖せい書しょから学まなんだことを行おこなえるように助たすけてくれます。（イザヤ 48:17）

 3. イエスが言いったことからすると，どうすることが大たい切せつですか。

³ 「どんな宗しゅう教きょうもいいものだ。神かみはどれも認みとめてくれる」と考かんがえる人ひともいます。でもイエスは，「私わたしに向むかって『主しゅよ，主しゅよ』と言いう人ひと全ぜん員いんが天てんの王おう国こくに入はいるのではなく，天てんにいる私わたしの父ちちの望のぞむことを行おこなう人ひとだけが入はいります」と言いいました。そして，神かみの望のぞむ通とおりにしていない人ひとたちには，「不ふ法ほうなことをする人ひとたち，離はなれ去さりなさい！」と言いいました。（マタイ 7:21-23）それで，神かみが何なにを望のぞんでいるのかを学まなんで，それを行おこなうことが大たい切せつです。

 4. イエスが言いったことから何なにが分わかりますか。

⁴ 神かみの望のぞんでいることを行おこなうのは，必かならずしも簡かん単たんではありません。イエスはこう言いっています。「狭せまい門もんを通とおって入はいりなさい。滅ほろびに至いたる門もんは広ひろくてその道みちは広ひろ々びろとしており，それを通とおって入はいっていく人ひとは多おおいからです。一いっ方ぽう，命いのちに至いたる門もんは狭せまくてその道みちは狭せばめられており，それを見みつける人ひとは少すくないのです」。（マタイ 7:13，14）神かみの望のぞんでいることを行おこなっている人ひとたちは，狭せまい道みちを通とおる人ひとたちのようです。その道みちを通とおる人ひとたちは少すくないですが，永えい遠えんの命いのちを得えます。反はん対たいに，神かみの望のぞんでいる通とおりにしていない人ひとたちは，広ひろい道みちを通とおる人ひとたちのようです。その道みちを通とおる人ひとたちは多おおいですが，永えい遠えんの命いのちは得えられません。エホバはみんなに永えい遠えんに生いきてほしいと思おもっています。それで，私わたしたちがエホバのことを学まなべるようにしてくれています。（ペテロ第だい二に 3:9）

 5. 神かみの望のぞんでいることを行おこなっている人ひとたちをどうすれば見み分わけられますか。

⁵ 神かみの望のぞんでいることを行おこなっている人ひとたちをどうすれば見み分わけられるのでしょうか。イエスは，「実みによって[行おこなうことによって]見み分わけられます。……良よい木きは皆みな，立りっ派ぱな実みをならせ……ます」と言いいました。（マタイ 7:16，17，脚きゃく注ちゅう）その人ひとたちが何なにを信しんじているか，どんなことを行おこなっているかを確かく認にんするとよいということです。行おこないが完かん璧ぺきかどうかを見みるという意い味みではありません。大だい事じなのは，正ただしいことをしようといつも努ど力りょくしているかどうかです。では，注ちゅう目もくしたいポイントを見みてみましょう。

 6，7. 聖せい書しょに基もとづいて教おしえることが大たい切せつなのはどうしてですか。イエスの教おしえ方かたから何なにが分わかりますか。

⁶ 聖せい書しょにしっかり基もとづいて教おしえている 聖せい書しょにはこうあります。「聖せい書しょ全ぜん体たいは神かみの聖せいなる力ちからの導みちびきによって書かかれたもので，教おしえ，戒いましめ，矯きょう正せいし，正ただしいことに基もとづいて指し導どうするのに役やく立だちます。それにより，神かみに仕つかえる人ひとは十じゅう分ぶんな能のう力りょくを持もつことができ，あらゆる良よい活かつ動どうを行おこなう用よう意いが完かん全ぜんに整ととのいます」。（テモテ第だい二に 3:16，17）使し徒とパウロはクリスチャンたちに，「皆みなさん[は]私わたしたちから神かみの言こと葉ばを聞きいた時とき，それを人にん間げんの言こと葉ばとしてではなく，まさしく神かみの言こと葉ばとして受うけ入いれ[ました]」と書かいています。（テサロニケ第だい一いち 2:13）それで，教おしえていることが，神かみの言こと葉ばである聖せい書しょにしっかり基もとづいていることが大たい切せつです。人にん間げんの考かんがえや伝でん統とうが入はいり込こんでいてはいけません。

⁷ イエスが教おしえたことは全すべて聖せい書しょに基もとづいていました。（ヨハネ 17:17を読よむ。）イエスは聖せい書しょの言こと葉ばをよく引いん用ようしました。（マタイ 4:4，7，10）イエスに倣ならって，いつでも聖せい書しょから教おしえることが大たい切せつです。

 8. イエスに倣ならって，誰だれを崇すう拝はいし，どんなことを知しらせることが大たい切せつですか。

⁸ エホバだけを崇すう拝はいしている 詩し編へん 83編ぺん18節せつにはこうあります。「エホバという名なを持もつあなただけが，地ち球きゅう全ぜん体たいを治おさめる至し高こう者しゃである」。イエスは，誰だれが本ほん当とうの神かみかをみんなに知しってほしいと思おもい，神かみの名な前まえを知しらせました。（ヨハネ 17:6を読よむ。）「あなたが崇すう拝はいすべきなのはエホバ神かみであり，この方かただけに神しん聖せいな奉ほう仕しをしなければならない」とも言いいました。（マタイ 4:10）このイエスに倣ならうことが大たい切せつです。エホバだけを崇すう拝はいし，エホバという名な前まえを使つかいます。その名な前まえと神かみがこれからすることについてみんなに知しらせます。

 9，10. どのように愛あいを示しめし合あうことが大たい切せつですか。

⁹ 愛あいの絆きずなで結むすばれている イエスは弟で子したちに，互たがいに愛あいし合あうようにと教おしえました。（ヨハネ 13:35を読よむ。）それで，兄きょう弟だいのような愛あいの絆きずなで結むすばれていることが大たい切せつです。国こく籍せきや文ぶん化か，貧ひん富ぷの差さに関かかわりなく愛あいし合あいます。（コロサイ 3:14）戦せん争そうに行いって人ひとを殺ころしたりはしません。聖せい書しょにはこうあります。「神かみの子こ供どもと悪あく魔まの子こ供どもは次つぎのことから明あきらかです。正ただしいことを行おこない続つづけない人ひとや兄きょう弟だいを愛あいさない人ひとは神かみから出でていない，ということです。……私わたしたちは愛あいし合あう必ひつ要ようがあります。カインのようであってはなりません。カインは邪じゃ悪あくな者ものから出でて，弟おとうとを殺ころしました」。（ヨハネ第だい一いち 3:10-12; 4:20，21）

¹⁰ 時じ間かんや体たい力りょく，持もっている物ものやお金かねを使つかって助たすけ合あい，励はげまし合あいます。（ヘブライ 10:24，25）「全すべての人ひとに……善よいことを行おこない」ます。（ガラテア 6:10）

11. イエスに従したがうことが大たい切せつなのはどうしてですか。

¹¹ 神かみが人じん類るいのためにイエスを遣つかわしたことを信しんじている 聖せい書しょには，「ほかの誰だれも私わたしたちを救すくうことはできません。地ち上じょうの人ひと々びとに与あたえられた名なのうち，その方かた[イエス]の名なによってしか救すくいは得えられません」とあります。（使し徒と 4:12）5章しょうで学まなんだように，エホバはイエスを遣つかわして，私わたしたちのために贖あがないを用よう意いしてくださいました。（マタイ 20:28）エホバはイエスを，地ち球きゅうを治おさめる王おうに選えらびました。それで，永えい遠えんに生いきるためにはイエスに従したがうことが大たい切せつです。（ヨハネ 3:36を読よむ。）

12. 政せい治じに関かかわらないことが大たい切せつなのはどうしてですか。

¹² 政せい治じに関かかわっていない イエスは政せい治じに関かかわりませんでした。裁さい判ばんに掛かけられた時とき，ローマの総そう督とくピラトに，「私わたしの王おう国こくはこの世せ界かいのものではありません」と言いいました。（ヨハネ 18:36を読よむ。）イエスのように神かみの王おう国こくだけを支し持じすることが大たい切せつです。どの国くにに住すんでいても，政せい治じには関かかわりません。でも，聖せい書しょは「政せい府ふに従したがわなければなりません」と教おしえているので，住すんでいる国くにの法ほう律りつを守まもります。（ローマ 13:1，脚きゃく注ちゅう）法ほう律りつで定さだめられていることが神かみの基き準じゅんに反はんしている場ば合あいは，使し徒とたちに倣ならって，「人ひとではなく神かみに」従したがいます。（使し徒と 5:29。マルコ 12:17）

13. 神かみの王おう国こくについて知しらせることが大たい切せつなのはどうしてですか。

¹³ 神かみの王おう国こくが世せ界かいの問もん題だいを解かい決けつすることを知しらせている イエスは，「王おう国こくの良よい知しらせ」が世せ界かい中じゅうで伝つたえられると言いいました。（マタイ 24:14を読よむ。）問もん題だいのない平へい和わな世せ界かいをつくることは，人にん間げんの政せい府ふにはできません。神かみの王おう国こくにしかできないことです。（詩し編へん 146:3）イエスは神かみの王おう国こくについて，こう祈いのるようにと教おしえました。「あなたの王おう国こくが来きますように。あなたの望のぞまれることが，天てんと同おなじように地ち上じょうでも行おこなわれますように」。（マタイ 6:10）聖せい書しょは，神かみの王おう国こくが人にん間げんの政せい府ふ全すべてを終おわらせ，「その王おう国こくだけが永えい遠えんに存そん続ぞく」すると教おしえています。（ダニエル 2:44）

14. 神かみの望のぞんでいることを行おこなっている人ひとたちはどんな人ひとたちですか。

¹⁴ 大たい切せつなポイントをまとめてみると，こうなります。「聖せい書しょにしっかり基もとづいて教おしえている。神かみの名な前まえを知しらせている。心こころから愛あいし合あっている。神かみが人じん類るいのためにイエスを遣つかわしたことを信しんじている。政せい治じに関かかわらず，神かみの王おう国こくだけを支し持じしている。神かみの王おう国こくが世せ界かいの問もん題だいを解かい決けつすることを知しらせている」。そういう人ひとたちがいるでしょうか。エホバの証しょう人にんはどうでしょうか。（イザヤ 43:10-12）

15. 神かみに喜よろこばれるには，どうすることが大たい切せつですか。

¹⁵ 神かみがいると信しんじていればそれでよいのでしょうか。そうではありません。邪じゃ悪あくな天てん使したちも神かみがいることを信しんじていますが，神かみに従したがってはいません。（ヤコブ 2:19）神かみに喜よろこばれるには，神かみが言いっていることを行おこなうことが大たい切せつです。

16. 間ま違ちがった宗しゅう教きょうから離はなれていなければいけないのはどうしてですか。

¹⁶ 神かみに喜よろこばれるためには，間ま違ちがった宗しゅう教きょうから離はなれていなければいけません。「そこから出でよ。……身みを清きよく保たもて」と聖せい書しょは言いっています。（イザヤ 52:11。コリント第だい二に 6:17）間ま違ちがった宗しゅう教きょうと関かん係けいのあるものは全すべて避さけなければいけません。

17，18. 「大おおいなるバビロン」とは何なんですか。できるだけ早はやくそれから離はなれることが大たい切せつなのはどうしてですか。

¹⁷ 間ま違ちがった宗しゅう教きょうとは，神かみの言こと葉ば 聖せい書しょが教おしえているのとは違ちがう崇すう拝はいをしている宗しゅう教きょうです。聖せい書しょはそういった宗しゅう教きょう全すべてをまとめて「大おおいなるバビロン」と呼よんでいます。（啓けい示じ 17:5）どうしてでしょうか。ノアの時じ代だいの洪こう水ずいの後あと，バビロンという都と市しでたくさんの間ま違ちがった教おしえが生うまれ，それがやがて世せ界かい中じゅうに広ひろまったからです。例たとえば，バビロンの人ひとたちは3つの神かみを1組くみとして崇すう拝はいしていました。今いまでも多おおくの教きょう会かいが神かみは三さん位み一いっ体たいだと教おしえています。でも聖せい書しょははっきりと，エホバだけが本ほん当とうの神かみで，イエスはエホバの子こであると言いっています。（ヨハネ 17:3）また，バビロンの人ひとたちは，人ひとは死しんでもどこかで生いき続つづけ，地じ獄ごくで苦くるしむこともあると信しんじていましたが，これも正ただしい教おしえではありません。（補ほ足そく情じょう報ほう16，19，20を参さん照しょう。）

¹⁸ 神かみは，間ま違ちがった宗しゅう教きょう全すべてをもうすぐ終おわらせると言いっています。（啓けい示じ 18:8）それで，できるだけ早はやく，間ま違ちがった宗しゅう教きょうから離はなれることが大たい切せつです。まだ間まに合あううちに行こう動どうしてほしいとエホバ神かみは願ねがっています。（啓けい示じ 18:4）

19. エホバに仕つかえる人ひとを，エホバはどのように助たすけてくれますか。

¹⁹ これまでの宗しゅう教きょうをやめてエホバに仕つかえることにすると，友とも達だちや家か族ぞくから理り解かいしてもらえず，反はん対たいされるかもしれません。でもエホバがずっとそばで支ささえてくれます。世せ界かい中じゅうの何なん百びゃく万まん人にんもの人ひとが愛あいの絆きずなで結むすばれ，一ひとつの家か族ぞくのようになっています。あなたもその大おおきな家か族ぞくの一いち員いんになれます。神かみの新あたらしい世せ界かいでずっと生いき続つづける希き望ぼうも持もてます。（マルコ 10:28-30）それに，反はん対たいしていた友とも達だちや家か族ぞくも，やがて聖せい書しょを学まなぶようになるかもしれません。

20. エホバの望のぞんでいることを行おこなうことが大たい切せつなのはどうしてですか。

²⁰ もうすぐ素す晴ばらしい時じ代だいがやって来きます。神かみは全すべての悪あくを終おわらせ，神かみの王おう国こくが地ち球きゅうを治おさめます。みんながエホバの望のぞんでいることを行おこなうようになります。（ペテロ第だい二に 3:9，13）今いまエホバの望のぞんでいることを行おこなって，その時ときを楽たのしみにしましょう。