40 あなたたちの神はこう言う。
「慰めよ,私の民を慰めよ+。
2 エルサレムの心に語り,伝えよ。
彼女の労役が終わり,
罪が償われたことを+。
彼女はエホバの手から,自分の全ての罪に対する十分の報いを受けた+」。
3 荒野で叫ぶ声がする。
「エホバの道を整えよ+!
私たちの神のために,砂漠を通る真っすぐな街道を造れ+。
4 全ての谷を埋め,
全ての山と丘を低くするように。
でこぼこの地面を平らにし,
険しい土地を谷あいの平原にしなければならない+。
5 エホバの栄光が明らかにされ+,
全ての人が共にそれを見る+。
エホバの口が語ったのである」。
6 聞け! 誰かが「叫べ!」と言っている。
別の者が,「何と叫べばいいのか」と尋ねる。
「人は皆,青草である。
人々の揺るぎない愛は全て,野の花のようだ+。
7 青草は干からび,花は枯れる+。
エホバが息を吹き掛けるからである+。
確かに人々は青草にすぎない。
8 青草は干からび,花は枯れる。
しかし,私たちの神の言葉は永遠に存続する+」。
9 シオンに良い知らせを持ってくる女性よ+,
高い山に登れ。
エルサレムに良い知らせを持ってくる女性よ,
力強く声を上げよ。
声を上げ,恐れてはいけない。
ユダの町々に,「ほら,あなたたちの神です」と告げよ+。
10 主権者である主エホバが力を帯びて来て,
ご自分の腕によって治める+。
報いを与えることを願い,
報酬を支払おうとしている+。
11 神は羊飼いのようにご自分の群れを世話する+。
腕で子羊を集め,懐に抱いて運ぶ。
子に乳を飲ませている羊を優しく導く+。
12 誰が手のひらのくぼみで全ての水を量り+,
開いた手の幅で天を測れるか。
誰が地上の土を容器に集め入れ+,
山々をてんびんで,
丘をはかりで量れるか。
13 誰がエホバの聖なる力を測れるか。
誰が助言者として神を教えられるだろうか+。
14 神は理解するために誰に助言を求めたというのか。
誰が神に公正の道を教え,
知識を与え,
真の理解の道を示すのか+。
15 国々はおけからこぼれる滴のようであり,
はかりの上のほこりのように見なされる+。
神は島々を細かいちりのように持ち上げる。
16 レバノンでさえ火を燃やし続けるのに足りず,
そこにいる野生動物も全焼の捧げ物として十分ではない。
17 全ての国は神の前で無に等しく+,
価値のないむなしいものと見なされる+。
18 神に匹敵する者が誰かいるか+。
神を何になぞらえられるというのか+。
19 職人が偶像を鋳造し,
金属細工人がそれに金をかぶせ+,
銀の鎖を作る。
20 ある人が寄進物にしようと,
腐らない木を選び+,
熟練した職人を探す。
倒れない彫刻像を作るために+。
21 あなたたちは知らないのか。
聞いていないのか。
最初から告げられていないのか。
地の土台が据えられた時から理解していないのか+。
22 丸い地の上に住む方がいる+。
地に住む者たちはバッタのようだ。
その方は天を薄織りの布のように広げ,
天幕のように張って住まいとする+。
23 高官たちを失脚させ,
地上の裁判人たちを無価値なものとする。
24 彼らはまともに植えられることも,
まかれることも,
根付くこともなく,
息を吹き掛けられて干からび,
わらのように風に運び去られる+。
25 聖なる方はこう言う。
「あなたたちは私を誰になぞらえ,誰と同等に見なそうというのか。
26 天を見上げてみなさい。
誰がこれらの物を創造したのか+。
星の軍勢を数え上げて率いている者である。
その者は全ての星を名で呼ぶ+。
膨大な活力と驚異的な力を持っているので+,
一つとして欠ける星はない。
27 ヤコブよ,なぜ言うのか。
イスラエルよ,なぜ言い張るのか。
『エホバは私の歩みを見ていない。
神は公正に扱ってくれない』と+。
28 あなたは知らないのか。聞いていないのか。
地の果てから果てまでを創造したエホバは,永遠にわたって神である+。
疲れ果てることも,弱ることもない+。
その理解力は計り知れない+。
29 神は疲れた人に力を与え,
弱った人にみなぎる活力を与える+。
30 少年が疲れ果てて弱ることも,
青年がつまずいて倒れることもある。
31 しかし,希望を抱いてエホバを待つ人は,再び力を得る。
ワシのように翼を広げて舞い上がる+。
走っても弱ることがなく,
歩いても疲れ果てない+」。