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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1966
塔66 4/15 229–232ページ

「人の子のしるし」

現代の世界に住む私たちは,しるしに囲まれています。都会でもいなかでも,街路でもハイウェイでも,ビルの中でも家庭でも,しるしは私たちに指示や助言や警告を与え,また,ふつうには目につかない人,物,性質,または状態などが存在することを表わし示します。玄関にかけられた簡単な表札も,たとえ私たちが会ったことがなくても,ある人々がそこに住んでいることを示す一種のしるしです。大たい骨を十字に組み,その上に頭がい骨を置いた図形がびんにはられていると,それは目に見えるびんの内容物が,目に見えない有毒な性質をもつことを示します。

しるしは非常に有用ですが,それもその意味を理解してはじめて言えることです。もし読みちがえるなら,誤り,混乱,事故,惨事をさえ招きます。したがって,「しるし」という語には,「それを読み取る者」に何かを意味し,何かを表わし,何かを指摘あるいは表示する語である,という定義もあります。

今日,地上のすべての人にとってきわめて重要なしるしがあります。そのしるしを見,それを正しく理解し,それに従って直ちに行動を起こすかどうかは,私たちすべての生死を決する問題です。それはどんなしるしですか。どこに見えますか。どう読むべきですか。

最も重要なしるし

キリスト・イエスはこのしるしについて次のように言われました。「そのとき,人の子のしるしが天から現れるであろう。またそのとき,地のすべての民族は嘆き,そして力と大いなる栄光とをもって人の子が天の雲に乗って来るのを,人々は見るであろう」。(マタイ 24:30)ご自分の聖書の同じ章を開いて,この聖句に先行する節を読み,イエスのことばの背景を見てください。そうすれば,このことばが「事物の制度の終結」(「世の終り」,欽定訳),「御国の福音」の宣明,御国の樹立などにかんするイエスの大きな預言の一部であることがわかるでしょう。

この章の15節にあるとおり,イエスは少しまえに預言者ダニエルのことばに言及していられます。そしていま「しるし」にかんして使っていられる表現からみると,イエスが,ダニエル書 7章13,14節にしるされている預言的なまぼろしに言及されたことはたしかです。「わたしはまた夜の幻のうちに見ていると,見よ,人の子のような者が,天の雲に乗ってきて,日の老いたる者のもとに来ると,その前に導かれた。彼に主権と光栄と国とを賜い,諸民,諸族,諸国語の者を彼に仕えさせた。その主権は永遠の主権であって,なくなることがなく,その国は滅びることがない」。

「日の老いたる者」は永遠の神であるエホバです。(詩篇 90:2)エホバは宇宙の主権者であり,すべての支配権の源です。「人の子のような者」は,イエスご自身が,ヨハネ伝 3章13節から15節,ルカ伝 22章66節から69節で示されているとおり,キリスト・イエスです。では,イエスが「人の子のしるし」と言える,どんなできごとがここに示されていますか。これは,神の御子が,主権者の御父から,永遠の御国の支配権を授かる場面です。このできごとによって,イエスの王としての支配が確立,もしくは「生まれた」のです。(黙示録 12章1,2,5,10節もごらんください)ここで注意していただきたいのは,このできごとが,天空つまり地球の大気圏の中ではなく,エホバ神のいます目に見えない天で起きたということです。御父の右で待っていられた神の御子は,定めの時がきて,「あなたはもろもろの敵のなかで治めよ」という御父のご命令に従い,統治権と権威の行使を全面的に開始されたのです。(詩篇 110:1,2。ヘブル 10:12,13)本誌にしばしば取りあげられた,聖書の他の預言とその成就である諸事実は,このできごとが西暦1914年に生じたことを物語っています。

しるしはどのように見えるか

ではなぜイエスは,しるしが天に「現れ」,地上の諸族は「力と大いなる栄光とをもって人の子が天の雲に乗って来るのを……見るであろう」と言われたのか。なぜわれわれは栄光のうちに戻られたキリスト・イエスを見ないのか。黙示録 1章7節の「見よ,彼は,雲に乗ってこられる。すべての人の目,ことに,彼を刺しとおした者たちは,彼を仰ぎ見るであろう」ということばからすると,キリストは目に見えるのではないか,と言う人があるかもしれません。

リデルとスコット共著の「希英辞典」には,この点の理解を助ける注釈がのっています。マタイ伝 24章30節と黙示録 1章7節で,「見る」と訳されているギリシャ語を説明するにさいし,同辞典(第2巻,1245頁)は,この語のもつ意味の一つとして,「比喩的には……認識し,感知する精神の視力」をあげています。たしかに聖書は,肉眼で見ることばかりでなく,精神や心の目で見ることについても述べています。たとえばローマ人への手紙の1章20節のことばを考えてみてください。それはこうなっています。「神の見えない性質,すなわち,神の永遠の力と神性とは,天地創造このかた,被造物において知られていて,明らかに認められるからである」。わたしたちは,肉眼に見えないもの,この場合には神の見えない性質を,心で認める,あるいは見ることができるのです。

それでわたしたちは,「人の子のしるし」にかんし,ダニエルはこの預言的まぼろしをどの目で見たのだろうか,ということを考えます。それは「脳中(の)幻」でしたから,肉眼というより心の目で見たのではないでしょうか。(ダニエル 7:1)使徒ヨハネも同様の幻の中で,遠い未来に移され,「また見ていると,見よ,白い雲があって,その雲の上に人の子のような者が座しており,頭には金の冠をいただき,手には鋭いかまを持っていた」と言うことができました。(黙示 14:14)「人の子のしるし」は天廷で生じたのですから,「すべての人の目」が,この即位された王キリスト・イエスを「見る」のは,ただ『認識という心の目』だけによります。―エペソ 1:18。

しかし,これらの聖句のすべてに「雲」が使われていることについては,なにが言えますか。これによって「しるし」は,実際の雲が生じて漂う地球の大気圏内のものとなり,人間の肉眼に見える範囲内にはいるのではないでしょうか。この「しるし」が最初にしめされている,ダニエル書 7章をもう一度見てください。ダニエルはそこで象徴を用い,世界の諸政府を,「海」からあがってくる「獣」として表わしています。(ダニエル 7:2,3)それで13節でもダニエルは,象徴的な「海」との対照により,「人の子」に権威が与えられている天の状態を示すために,「雲」を象徴的に使っています。「人の子」は授った権威によって支配し,人間の海が産み出した獣的政府を滅ぼします。―黙示録 13章1から3節と,17章15節とを比較してください。

聖書の中で,雲は,イエスがマタイ伝 24章30節で述べられている「力と大いなる栄光」に伴うものであり,目に見えないことの象徴でもあります。(列王上 8:10-12)シナイ山において,エホバ神がモーセに「会われた」のは,雲と雷と稲妻の中においてでした。そしてモーセもふもとにいた人々も,肉眼では神を見ませんでした。(出エジプト 20:21; 24:18; 33:20。申命 4:11,12)神の御子キリスト・イエスが,使徒たちを離れて神のいます天に向かわれたときも同様でした。使徒行伝 1章9節には,「彼らの見ている前で天に上げられ,雲に迎えられて,その姿が見えなくなった」としるされています。イエスは雲にさえぎられて肉眼に見えなくなりましたが,エホバ神は使徒たちにイエスが神の右にあげられたことを認める理解力を与えられました。(使行 2:33-35)キリストが天にのぼっていかれたとき,彼らのそばに立っていた天使は,弟子たちに向かい,イエスは「同じ有様で,またおいでになるであろう」と言いました。したがって『雲にのってくる』イエスが,人間の肉眼には見えず,ただ心の目で認められるだけであることはたしかです。イエスは現在,御父と同じく,「近づきがたい光の中に住み,人間の中でだれも見た者がなく,見ることもできないかたで」す。―使行 1:11。テモテ前 6:15,16。

しるしを読んで理解する

このしるしは,あなたにとり,そうです今日生きている人すべてにとって何を意味しますか。「人の子」キリスト・イエスに「主権と光栄と国とを賜」うことは,「諸民,諸族,諸国語の者を彼に仕えさせ」ることを意味します。(ダニエル 7:14)彼らがイエスに仕えることは,完全な支配のもとで,その完全な支配から生まれるあらゆる益を受けながら生きることを意味します。またその「しるし」は,御国に喜んで仕えないことの危険をも指摘しています。「人の子の国」は永遠で『滅びることはありません』が,諸民,諸国語の者が仕えてきた地の諸国や支配は,完全な滅びに面しています。―ダニエル書 2章44節をごらんください。

そうなると,人間の視力のおよばない見えない天で即位された王のこの「しるし」が,人間の目で見える別のしるしによって明らかにされたことは,私たちすべてにとって非常にありがたい神のご配慮です。この見えるしるしは,御国によるキリストの支配がはじまったのちに,そしてその結果として起こると聖書が預言している多くのできごとや状態ですから,見えない「人の子のしるし」があらわれてのち,その結果として生じます。したがってこれは複合的なしるしであり,これらのできごとや状態の発生は見えるしるしを「意味し」,読む者の目を開いて,『人の子のしるしが天にあらわれた』ことを感知させます。それらのしるしは,キリスト・イエスは治めたまう!と声を大にして公平に発表します。

この複合的なしるしの多くの面と詳細については,イエスが,マタイ伝 24章,マルコ伝 13章,ルカ伝 21章,黙示録 6章1-8節で説明されていますから,ご自分でお読みください。それには,世界大戦,広範な地域にわたる食糧不足,疫病,方々で起こる地震,不法の増加,将来に対する心配や恐れ,あらゆる国で迫害を受ける人々によって行なわれる「御国の福音」の伝道などが含まれます。この複合のしるしは,1914年以来この世代において見られるばかりでなく,みないわけにはいかないものです。それはあなたが新聞を取りあげるたびにあなたのまえにあらわれます。その音は,ラジオやテレビのニュースをとおして鳴りひびいています。どこに住んでいようと,それはわたしたちの日常生活をとりまいています。

この見える複合のしるしによって,世界各地の100万以上の人々が,「人の子のしるし」を「見」,その意味を知ることができたことを認めています。彼らは,証拠が,50年以上も毎年積み重ねられていくさまを見ました。その証拠は,1914年に「人の子のしるし」が天にあらわれたことを示すものです。ゆえに彼らは,イエスから「あなたがたは空の模様を見分けることを知りながら,時のしるしを見分けることができないのか」と言われた1世紀のパリサイ人やサドカイ人とは違います。(マタイ 16:3)また,聖書の預言を自分で勉強し,その預言とわたしたちの時代のできごととを比較することによっても,「時のしるし」を見,それを読み取ることができます。

キリスト・イエスが王の権威を受けて支配をはじめられたこと,またこの世の政治制度の終わりが近づいていることを認め,「人の子のしるし」の重大さに応じて行動する人は,いま,キリストの御国の支配に服従し,生活の中で御国を第一にしています。(マタイ 6:33)彼らはエホバ神の証人として奉仕すること,また大々的な宣伝活動によって,この「しるし」に人々の注意を向けることを喜びとしており,その活動はいま197の土地におよんでいます。この雑誌をあなたにおとどけしたのも彼らです。

黙示録 1章7節に示されているように,この「しるし」を「すべての目」が見なければならない時がきます。不幸なことに,大多数の人にとってそれはテサロニケ人への第二の手紙の1章7節から9節に説明されているときとなります。「それは,主イエスが炎の中で力ある天使たちを率いて天から現れる時に実現する。その時,主は神を認めない者たちや,わたしたちの主イエスの福音に聞き従わない者たちに報復し,そして,彼らは主のみ顔とその力の栄光から退けられて,永遠の滅びに至る刑罰を受けるであろう」。「人の子のしるし」を見るためにいま心を開かない人,あるいはそれを示す証拠にかんして間違った議論をしてやめない人は,キリスト・イエスがハルマゲドンの戦いでそういう人々をすべて滅ぼされるとき,キリスト・イエスが臨在し王として支配されていることを,いやおうなく知らされるでしょう。「地のすべての民族」の中のそういう人にとって,しるしは喜びとはならず,ただ『嘆き』となり,『悲しみ』となります。彼らにとってしるしは災いを意味するにすぎません。―マタイ 24:30。黙示 1:7; 16:16。

あなたご自身の命のために,この見える「しるし」に注意を向けてください。そして,神のことばの助けによりそれを正しく読み取って,人の子「主イエスの福音に聞き従」い,「彼に仕え」てください。そうすれば,「しるし」はあなたにとって命を意味するものとなります。

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